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異世界けんご  作者: 佐藤 刀弥
2章 異世界
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9.未熟

「くそぅ……」

けんごの背中に必死でしがみつきながら呻く。人生でこんな屈辱的なことはない。

周囲の風景はまさに飛ぶように流れていく。というよりけんごがときどき飛んでいるような気がする。

結局大した説明もなくけんごの背中に担がれたので、どこに向かっているのかも分からない。

激しく流れていく景色の中でも、遠く太陽だけは静かにそこに止まっている。そして今傾き始めたそれが、あたりを赤く染めていく。

何故か全身の筋肉が強張っていく。同時に微かな眩暈。

目を閉じないと。

そう思った。けれどまぶたが降ろせない。

目の前の風景から目を逸らすことができない。

頭痛がする。四肢の感覚が希薄だ。けんごはここにいるのか?

ぼくはいまどこにいる?

赤い。

全てが赤い。

この感覚は初めてじゃない。

何かが掴める。大切なことが見える。そんな気がする。

激しい頭痛。

もう少し。もう少しでいい。

裏腹に歪み始める視界。世界。

次第に黒く塗りつぶされていく。

ダメ、だったか。


GAME OVER

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