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ごあいさつ

1 このエッセイについて


 皆様はじめまして。既に当方の別の小説などをお読みくださっているかたがたには、いつもお世話になっております。よしゆきと申します。


 これより連載しますこのエッセイは、世界各国の神話や伝説に登場する武器・道具・魔法・幻獣・書物などのガジェットについて、それらを紹介しつつ、当方自身の主観も交えて筆の赴くまま語っていく、という企画です。エクスカリバー、エメラルド・タブレット、アレイスター・クロウリー、ケルベロス、ネクロノミコンなどといった有名どころではなく、もっとマイナーな、かなり年季の入ったファンタジー愛好家にもあまり知られていないと思われる事項についてお話していく予定です。そのような性質上、網羅的な百科事典のような体裁ではなく、1講につき1つか2つ程度の事物を取り扱う形になるかと存じます。


 一応、この企画が主な利用者として想定しますのは、ファンタジー小説(に限らず漫画でもTRPGのシナリオでもよいのですが)の作家さん達です。「日々新たな作品が生まれてくるものの、登場するのは毎回毎回デュランダルとかソロモン王の鍵とかフェンリルといった似たようなものばかり。ここはひとつ、登場させるガジェットで他の作品と差異化したい」などと考えていらっしゃるかたがたの需要には、真正面から応え得ると思料します。

 もちろん自分は創作しないというかたでも、神話の魔法などに興味をお持ちであれば、どうぞご覧ください。単なる読み物としてのご利用にも耐えるものと思います。



2 執筆動機1――私的利用目的の達成


 そもそも何故こんな企画を始めたのか? 実は、本稿で取り上げる予定の情報の大部分は、当方が自分で利用する予定でした。


 当方はここ「小説家になろう」におきまして、2017年1月末より『SSS――ソーサラス・シークレット・サービス』という小説を連載し、3月頭に完結させました。日本、アイヌ、中国、インド、北欧、ケルトなど様々な地域・民族の神話に登場する魔法の使い手たちが、現代の日本において、協力してモンスターをやっつける、という内容のローファンタジーです。

 審神者(さにわ)・陰陽師・ドルイドのような魔法使いの役職をロールプレイングゲームのジョブのように扱い、個々の魔法の名称・性能・相性などもRPG寄りに設定することで、あたかも架空のRPGのノベライズのような内容に仕上がったと思います。また、魔法使いは主人公を除きほぼ全て女の子ですから、主人公に着目すればハーレムものとして、ヒロインたちにならば魔法少女ものとして、各人のお好きなジャンルに属するお話として消費して頂けるはずです。

 このページ最下部にSSSへのリンクを貼ってあります。


 SSSを書くに当たり、当方は世界中の神話や民間伝承から、武器・魔法・幻獣などに関する情報を集めました。原典にもかなりの数、目を通しました。

 集めた情報の中には、洋書を直接の情報源として、SSSが実質的に本邦初公開となったものも多くございます。

 当方としましては、そのような機会に与ることができただけで光栄至極でございまして、資料を収集した目的はこれにて達せられたものと見ております。ですので、今後は得られた情報を広く一般に普及させたく思います。もちろん単なるボランティア精神に基づく訳ではなく、SSSの宣伝という目的も多分にございます。



3 執筆動機2――ファンタジーの小道具を豊かに


 皆様は、新紀元社より刊行されている「Truth In Fantasy」という書籍群をご存知でしょうか。ファンタジー小説などの創作を支援する資料本のシリーズで、1冊ごとにエジプト神話、水滸伝、魔法、日本の武器・防具などのテーマを扱っています。

 当方も数年来、世話になっております。これまで一体、何冊読んだことやら。私見ですが、ファンタジー小説を書くかたがたの過半数は、これに属する本を最低1冊は読んでいらっしゃるのではと思料します。


 あのシリーズは確かに有用で素晴らしい内容です。ライターの調査の密度によってクォリティにバラつきがあるのが玉に瑕ですけどね。

 しかし弊害もあります。むしろあれらが広く一般に受容されているからこそ起こることなのですが。

 それは、あのシリーズが一種のスタンダードを形成してしまうこと。あれに書かれている事柄だけが繰り返し小説などに引用され、それ以外はいつまでも国内で認知されないことです。


 どの作家の作品を読んでも、出て来るものは毎回毎回アイギス、バハムート、アトラク・ナクア……。そのうち飽きます。

 既存のネタが使い尽くされた感のある現今、もしも作家さんの優れた技量によって手を変え品を変え、同じ物を真新しい物のように繰り返し見せるのが限界に来たら、国内のファンタジー小説はジャンルとして停滞、ともすれば衰退するかも知れません。


 しかし当方に言わせれば、神話由来のガジェットでファンタジー小説に取り入れられそうなものは、まだまだ沢山あります。知られていないだけなのです。

 本稿が狙いたいのは、ファンタジー小説でいつも同じガジェットばかりが繰り返し使われる現状を少しでも緩和すること。作家さんの引き出しの中を豊かにし、作品に登場する武器などに多様性をもたらすことです。



4 今後の掲載予定


 第1講はレーヴァテインについてです。それ以後は、アラハバキ、オガム文字、マヤ暦などを取り上げる予定です。



5 お願い


 もしも本稿に掲載した情報をご利用くださった場合は、よろしければ当方までご連絡ください。もちろん任意です。ご報告いただけましたら、作品の分量にも依りますが、できるだけ拝読したく思います。その際は評価・感想など、何かしらレスポンスを致します。

 反対に、本稿に対する評価・感想・レビューも大歓迎です。ただし感想に関しては、勝手ながらマイページのメッセージ機能でのみ受け付けております。ご不便をお掛け致します。

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