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電脳世界


  俺は目が覚めると、宇宙人に誘拐されていた。


  宇宙人さん(これはクレイタイプという目が大きくて頭も大きい銀色の奴だ。マニアックな俺)その宇宙人さんが二人、俺の頭をパッカーンして脳みそぐちょぐちょにいじくりまわしている。


  俺が俺の姿を見たらグロすぎてぶっ倒れてしまうだろう。


  しかし、全然痛くない。なにか注射をうたれた、多分それが麻酔のような役割を果たしているのであろう。


 無機質の清潔そうな天井を見ながら、俺はどうなるのであろうと思い、頭の蓋をカッパーンされたら(つまり元にもどされた)地球に戻された。


 カプセルに入れられそのまま急降下、地面に落とされた。


  カプセルの中は何故かイカのにおいがした。どうでもいいけど。

カプセルのつるつるした表面が開くと、俺はびっくりした。

周りが草原になっていた。俺の街は、ホカホカ街はどこへ行ったんだー!? 俺は両手を広げて叫んだ。


  「ここは電脳世界よ」


  振り返るとおれごのみのビューチィフル幼女が立っていた。いつの間にか俺のあいつも立っていた。この娘が触手責めされるのを見てみたい。うひょ!


 「この変態」

  俺はおよ?っと不思議そうな顔をした。


 「その顔を見れば分かるわよ」


 いつの間にか鼻の下がのびていた。


 「ところでなんで地球が草原になってるの?」

幼女はめんどくさそうに繰り返す。


 「だから言ったでしょ電脳世界って」


 「そのでんのうせかいってなんでちゅかぁ?」


 俺はその小さなからだをさわさわしようとした。


 

 正拳づきをくらった。小さい体して重いパンチをくりだす幼女だ。


  「なんで私がこんな変態バカ男のナビゲーション幼女なのよ」

(あっ自分で幼女って言った)


  ナビゲーション幼女はアイと名乗った。


  「俺は手塚ケンイチ、幼女とママが大好きだよ。てへぺろ」


  アイは手を腰にあてて言った。


 「あんたねぇ、電脳世界につれてこられたのよ。緊張感持ちなさいよ」


 俺はあっけらかんと言った。


 「その電脳世界ってなにぬねの?」


 「あなたはポムポム星人に脳みそを改造されて電脳になったのよ、ここは、電脳の世界」


 「でんのー?よーわからん」


 「うん。あなたに説明しても時間の無駄のよつだけど、ここはすべてあなたの頭の電脳が作りだした世界。その世界はポムポム星人の世界」


 アイは一呼吸おいた。


 「すべての地球人はポムポム星人に改造されて、この世界にとじこめられている」


 「じゃぁ現実が電脳世界になったというのかい?」


  アイは意外そうな顔をして俺の顔を見た。その顔をペロペロしたいと思った。


  「分かってるじゃない。そして、あなたが死なないようにナビするのが私の役目よ」

俺はアイの言った一言を聞きもらさなかった。


 「死ぬ?えっ死ぬって言わなかった?」


 「言ったわよ。ここにはあなたの電脳を食べようとするモンスターがたくさんいるわ」


 「なんで?なんで食べるの?」

俺はあきらかに狼狽えていた。


 「そりゃ電脳を食べれば強くなれるからよ」


 えー理不尽と言いながら俺は口をすぼめた。


 「あっあと他の人も、つまりあなたのような電脳をもった人もあなたの命を狙っているわよ」


 俺はどひゃと驚いてなんでなんでとアイの肩をゆさぶる。


 アイは俺の手首をひねって変な方向に曲げた。


 「いてててて」


 「他のプレーヤーも電脳食ったら強くなれるからよ」


 「オーマイゴット。じゃあみんな敵じゃん」


 「まぁこの世界にもモラルっていうものがあるからね、そんな事するプレーヤーはあまりいないけど。一応警察もいるし」

ふーん。一応治安は保たれてるんだ。でもその警官も電脳なんだろ?信用できん。


 「でっ?どうすんの?生き残るにはモンスターを倒して電脳食って強くなるか強い人と一緒に行動するかよ」


 そんな事いわれても別に強くなりたくないし。


 その時、女の子の悲鳴が聞こえてきた。


 「なんだなんだ?女の子の悲鳴は大好きだぞ」

アイは俺を白い目で見た。俺は悲鳴のする方に行ってみるとそこには、ツインテールの女の子がでっかい牛のモンスターに追われていた。


 「あれは猛牛モウちゃんね」


 アイは冷静に分析した。


 「あの子を助けなきゃ」

俺は使命感に燃えた。


 「なんでよ」


 「かわいいからに決まってるじゃないか、それにツインテールだぞ。グフ」


 相変わらずの変態ぶりねっとアイは言った。


 「でもどうやってあのモンスターをやっつけようか?」


 アイはパコンと俺の頭を殴った。


 「ここになんでも出せる脳があるじゃない。それで武器を出しなさいよ」


 「えっなんでも出せるの?アイちゃんに着せるスク水も出せるの?」

俺は回しげりをアイからくらった。


 「ちょっとそこの人助けてよ」


 「ツインテール美少女が助けを呼んでいる。助けてあんな事やこんな事をするのだ」

 

 俺は剣を想像するとなんと手のなかに電子音とともに立派な剣が現れた。


 俺は猛牛モウチャンの前に立ちはだかった。


 猛牛モウチャンは大きな二本の角を俺に向けて、地面を後ろ足で蹴り始めた。


 俺をぶっ飛ばす気まんまんだな。


 ヒュウと風が吹いて空気がはりつめていた。


 ドッとモウチャンが俺に向かって猛スピードで突進してきた。


 俺はモウチャンの額に剣を突き刺した。


 機械がバグったような音とともにモウチャンはポリゴンの破片となり消え去った。


 俺はガッツポーズをした。これでツインテール美少女といいことできる。


 アイがあっと声をあげた。

「この人、電脳を持ってない電脳が作り出した人よ」

どういう事だ?

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