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「あーぁ、ねぇ本当勘弁してよ。」
魔王が疲れたようにため息をついた・・・
「やだなぁ全く。父親の顔見てため息つかないでヨ。」
魔王の父親らしい人を目の前にして。
前髪を鬱陶しそうにかきあげながら、その眉間には盛大に皺が寄せられていた。
魔王と同じ銀の髪に、開けているのか開けていないのかわからない狐のような目。
随分と若く見える・・・というか、若いな。
「ん?どうしたのかな異界のお嬢さん?」
「随分若いですね。」
首を傾げる仕草とか似てる。親子だね。
「そうかい?それはどうもー♪でもお父さんって呼んでくれちゃっていいよ☆」
「・・・ウザッ」
吐き捨てるように言った魔王はたいそう機嫌がよろしくないようだ。
腕を組み明後日の方向へ顔を向けている。反抗期ってレベルじゃないよねコレ。
「あそうそう、私はセインというんだ。セイちゃんって呼んでくれてかまわないよ。」
「遠慮します・・・。」
苦手なタイプみたいだった。
少し引いていたらセインさんがパンッと手を叩いて何がおかしいのかクスクスと笑って言った。
はやくもテンションに置いてけぼりをくらった。
「ちなみに私は神代理っていうのもしてるんだけどー。今日はキミ達に重大なお知らせがありまーす♪」
なんかさらっと凄い事言ったけどつっこまなくていいのか・・・いいか。
というか重大と言いつつ全然重大そうじゃないなと思っていたら、スッと目を開かせたセインさんの鮮やかな牡丹色の瞳を見て思考が一瞬止まった。
「キミ達には至急帰ってもらいます♪」
爆弾が投下された。