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「彼女?」
「ワタシに女性の恋人がいると言いたいのかなキミは。」
何故か魔王城で、しかも何故か魔王の私室で、どうしてあの場所の落ちてきたのか聞こうとしたら何故かワタシの魅力について熱く語りだした彼女。
そんな彼女を見てぽつりと呟いたのが先ほどの一言だった。
「わたし嗄音センパイが心配だったんです!」
悲しそうな表情でうつむく如月さん・・・あれ?
「ワタシは向こうで何日いないことになっているのかな?」
「え?わたし嗄音センパイが目の前で消えてすぐに追いかけてきたのでわかりません。」
え、なにそれ。
ということは、向こうでは全くといっていいほど時間がたっていないということなのかな?・・・わからない。
「ふうん・・・キミ自力で追いかけてきたの?」
「セーンパーイ。誰ですかこのチャラチャラした感じの銀髪野郎。」
ちゃらちゃらした銀髪野朗ってキミね、そんな言葉使わない方がいいよ。
というか今話逸らしたよね。ワザとだよね?
「それで?これからどうするの?君。」
え、なんでそんな冷たい言い方?魔王如月さんに冷たくないかい?
そんな彼に、意味がわからないというふうに顔をしかめる如月さん。
「どうするって、センパイと帰るに決まっているじゃないですか。」
魔王の笑顔ついでに空気まで凍りついたきがした。






