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自分に言い聞かせ、口を開く。
「お礼だなんて、ウソだろう?・・・何の用かな?」
「王に対してため口か?礼儀知らずだな。」
いつの間にか、翠髪のメガネ美形がいた・・・・
「あいにくとこの国の者でもないよ。いいだろう?魔王。」
ワタシが笑って魔王を見やると、彼は楽しそうに笑っていた。
「面白いね、キミ・・・いいよ?堅苦しいの嫌だし。」
「だとさ、メガネ君?これでいいだろう?」
「クッ、しかし・・・っていうか俺はスイ「はいはいちょっと待ってね?」
メガネがそんなにイヤだったのか・・・
「ワタシは、敵か味方かわからない人たちに素性を明かす気はないのだよ・・・・それなのにキミ達の名前とか聞いちゃったら対等じゃなくなる。だから、名前はまだ・・・ね?」
「クスクス・・・いいよ?じゃぁキミは“ヤミイロ“でいいかな?」
まんまだね。
(闇色のローブだから、“ヤミイロ”ね・・・)
「いいよ?ワタシは・・・・まぁ、キミたちのコトは適当に呼ぶから。」
「うん、わかった。で、キミを呼び止めた本当の理由は・・・・・皆の前では言いにくいから、僕の自室で待っていてくれない?後でいくから、今仕事中なの。」
後でっていつなのかな?後でって・・・そしてココは見たところ書斎のようだね。
「あ・・・あの・・・」