後編!
あたふたしていたらガチャリとドアが開いた・・・・あ、眼鏡君だ。
「なっ! ナニをしている貴様!!」
「ウルサイよ、スイレアナ。」
「!!?」
顔を赤くして怒鳴る眼鏡君を一瞥して何やら呟いたと思ったら、ドアが勢いよく閉まって彼は締め出された。
あ、ワタシってあんなに冷たい視線だせるのかー・・・じゃない!
「魔王?彼なにやら激しくあり得ない誤解をしたまま出て行った気がするのだけど?!」
そしてワタシはそんなに妖しい笑みは浮かべないからね!?
第一ワタシが魔王に迫るなんてこの世の終わりでもない・・・あ、やっと離れてくれた。
「ってオイなにしてくれてんだテメェ!!」
突然のコトに口調が崩れたじゃないか! イヤそれよりも、なに脱ぎ始めているのかな!!?
手を掴んで止めるが、もうシャツの方は前が全開だ。
けれど、ヤツはなんともヤな笑顔を浮かべやがった(ワタシの顔)。あえて効果音を付けるなら『ニィ・・・』みたいな。
「は?え・・・ナニ?」
気がつけばベッドに押し倒されている状態。
つまり『ワタシ』が『魔王』を 押 し 倒 し て い る 状態。
ありえない。
クスクスと笑いながら首の線をなぞる『ワタシ』の指。
きっと今ワタシ(魔王の顔で)は情けない表情をしているだろう。見たかった、すごく見てみたい。
「ナニ考えてるの? リオ。」
そう言うと、口付けてきた・・・・ヤ メ ロ !!
ナニ?どこから出しているのその声! それとワタシは自分からキスは絶対なにがあってもしない!!
「いいね、この体勢。」
・・・・・・・・・・・・・ん?
「ねぇ?シャノン・・・」
体に力が入らなくなりそうな程甘くて低い美声。
目を開ければ、下にいるのは魔王・・・あ、もどってる?!!
さっさと退こうとしたが、そのままの体勢で抱き締められた。
「!?・・・魔王、重いだろうから退かせようか。」
気にするのはそこなのか自分!
上に乗った状態で抱き締められているし、イロイロきつい。
「ん?重くはないよ?それに、柔らかいよねぇ。」
『どうしようか?』低く掠れた声で囁かれる。
「っ・・・・の確信犯め。」
終ー了ー!!
ちなみにリオはこのあとシャノンに吹っ飛ばされてほとんどなにも出来ず終い。
残念また今度!!∑(・д・;)
そしてとりあえず次話投稿も遅れそうです。
そして感想増えてた・・・感動しました!有難うございます!!(//▽//)