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 なんでワタシの背後には必ず壁があるんだああああぁ!いやあたり前の事だけれども扉があってもいいじゃないか!!?

 うわぁデジャブ、凄いデジャブを感じる!気のせい!?ワタシだけ!?

 「もうお逃げにならないのですか?」

 見りゃわかるだろが、言いながら手を壁につくな囲うな微笑むなあああぁ!!

 しかも目が笑っていないよ?ハッハッハッ冷や汗が止まらないよワタシ。

 「顔が近いよ?離れてくれないかな。」

 「何故です?」

 そう聞き返すキミがわからないよ!

 「本題とは関係ないだろう?」

 「そうですか?」

 いや知らないよ!言っちゃってなんだけどキミが言ってる本題って知らないからね?!

 それはいいから早く離れてくれ・・・!

 「この、漆黒の髪・・・・」

 と言いながら、ワタシの髪を人房手にとる。

 口付けて(うわぁ・・・)、こちらに視線を送り妖艶を浮かべた。

 「闇色にまぎれる美しい濡れ烏の髪を、一度見て忘れる者はいないとおもいますが・・・」

 過 剰 装 飾 に も ほ ど が あ る !

 さっきから何?この人なに?!ワタシはもう引きに引きまくっている。

 「フフッ、その過剰な装飾語に鳥肌が立ちそうだからやめてくれないか?」

 ホラホラ現に寒気がもよおされているよ。

 「本当の事を言っているまでですがねぇ・・・おや?瞳も黒いのですね。」

 「はっ!?」

 いいいいいいつの間に!

 いつのまにかフードが下げられていて、拘の目とばっちり合っていた。

 「その黒曜石の瞳が涙に濡れたら、どんなに美しいでしょうね・・・」

 装飾語でうっかり聞き逃しそうになるがソレ、泣かせるって言っているよね?コワッ!

 顔近いよ、吐息かかってるよ、装飾語が過剰だよ誰か助けろ!!

 「嗄音ど「いい加減にしろ色ボケ補佐。」

 拘の眉が大変不服そうに寄せられ、その肩越しに見れば少年勇者。

 ありがとうさすが勇者で現人王、心の底から感謝するよ!

 「まさかとは思ったがさっそくか・・・呆れを通り越して感心するぞお前。」

 「早めに捕まえておかないと、逃げられてしまうでしょう?」

 「そんな考えは燃えるゴミにでも出しとけ。」

 取り付く島もない勇者に苦笑して拘はやっとワタシから離れた。

 「それで?拘、お前がわざわざ私室に引き込んでまでコイツと話したかったわけは何だ?」

 勇者ワタシの色とか気にしないんだね、というか忘れられてないよね?二人だけで話してるよ?

 とりあえずもう見られたからといっていつまでもフードを下ろしっぱなしというのもなんなので被りなおしておいた。

 「嗄音殿・・・」 

 「はい?」

 急に話を振らないでくれないかな、地味に混乱するからね?


 「貴女は『異世界からの訪問者で間違いないですよね?」


 この問いに、ワタシが更に混乱したのは言うまでもないだろう。



勇者のおかげでR‐15はまぬがれました!!そして早速ばれてます。

そしてとうとう追いついちゃったぜどうするよ・・・たぶん一週間に一度くらいのペースでいくと思います、投稿・・・!

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