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「僕ね、最初ヤミイロのコト男だと思ってたんだよね・・・今日の朝見て驚いたよ。」
朝はこっちが吃驚だよ・・・顔見られちゃったしね。
「ヤミイロのいたトコロでは、みんなこんなに短いスカートなの?」
「ッ!」
言いつつ腿を撫でるな!
どれだけワタシが必死に押さえていると思っているんだ!この魔王のコトだから絶対気付いている。
「ヤミイロの肌、キレイだね・・・」
今度はシャツの裾から手を入れてきて、背をなぞった。
やはりソレにも、ワタシの体は正直に反応する・・・
「魔、王・・・止め、てくれないか。」
手の動きを止めてくれ。
そして離れろ。
「クスッ・・・イヤだ。ヤミイロも、我慢しないで?」
やっぱり気が付いていたのかコイツ!!
血を飲むだけじゃなかったのかな?いつの間に趣旨を変えた?
「・・・・そうだね。血を、飲んであげようか。」
ブツリ・・・
首筋に鈍い痛み・・・けれど、それだけじゃなかった。
「ッ・・・んぁ・・・はっ・・」
吸血されたときに、甘い痺れがともなった。
「我慢できなかった?今の。」
「な、んだ?・・・今のは・・・」
問うと、リオはクスクスと笑いながら答える・・・・
「今のは毒みたいなもの。リシェラの時にしなかったのは多分、君の魔力がリシェラよりかなり大きかったからだと思うよ?この毒、相手の魔力が大きかったら打ち消されちゃうんだって。」
「そう、か・・・・」
ヤバイ・・・頭がクラクラする・・・
さすがに、二度も吸血されるのはきついものがある。
今飲まれたのが少量とはいえ、その前のダメージもまだ残っているし・・・
「大丈夫?」
八割方キミのせいだよ、魔王。
あぁ・・・でも心配してくれるあたりいい人なのかもしれない・・・
「それじゃ歩けないでしょ?ベッドで休んでいったら?」
と、ワタシをヒョイッと抱き上げて運びベッドへ横たえた。
魔王手馴れてる・・・
そしてセクハラを魔王はスキンシップと言います。(。。;)
被害者は当然ヤミイロ。