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 「ねぇ?リシェラ嬢、フード下ろしたりボタン外したりはワタシがしても良かった気がするのだが?」

 「いやですねぇ・・・脱がしてあげるのがいいに決まっているじゃないですか。」

 わからないね、その趣味。

 キミとは永遠に趣味は合わない気がするよ・・・・合いたくないけど。

 「下着も黒いんだ、いいね。」

 「何を見ているのかな?何を。止めて頂きたいね、血を吸うだけなら早くしてくれないかな?」

 本当に何を見ているんだ。

 今ワタシ顔真っ赤だからね、見えていなくて本当よかった・・・

 「じゃぁ、貰いますね。」

 言い、ワタシの首筋に牙を突き立てた。

 「ッ・・・!」

 い・・・た・・・

 予想以上に、痛いね。

 血を啜られていたのはほんの数分のはずだが、ワタシには結構な時間に感じられた・・・・

 「ごちそうさま。ヤミイロ、美味しかったよ?君の血。」

 名残惜しそうに傷口を舐め、離れた。

 うぅ・・・クラクラする、キミどのくらい飲んだの?

 「リシェラ嬢・・・なんだかクラクラするのだが、どのくらいのんだのかな?」

 ニィ・・・と、リシェラ嬢が意味ありげに笑った。

 「それじゃぁ、リオの所にはいけないね。」

 ・・・はい?

 それじゃぁキミ、もしかしてそのために言い出したのかい?

 「・・・・・残念ながら魔王のもとには行くよ、そう言ったからね。」

 だって行かなかったら後が怖そうだから。

 「そう?ならいいけど・・・・」

 ケド?

 けどってなんだい?いやだなぁ、今日イヤな予感しか出来ないよ・・・

 「気を付けて?リオ、気に入ったものに関しては貪欲だから、ね?」

 ね?じゃないよキミ。

 なんだか、行く前から疲れた。



リシェラは変態。

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