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 は?


 それじゃぁ、さっきのワタシの解釈は完全に間違っているわけで・・・

 そんなこんな考えていたら、唇に感じた柔らかい感触。

 「・・・・!?」

 キスされたと認識したときには、魔王はワタシから離れていた。

 「急に、何をするのかな?」

 再び起き上がり問うと、魔王は悪戯っぽい笑みを浮かべて言った。

 「わかってるでしょ?何されたかくらい。だからそんなに赤くなってるんじゃないの?」

 あぁ、本当に何を考えているのか・・・この青年は先が読めないな。

 展開が読めないのは退屈しないが、それはワタシに害がない場合に限ってのコトだ。

 これじゃぁこっちの身が持ちそうにないというか貞操的なものが危うい気がする・・・

 「・・・・もういいよ。で、魔王?ワタシに何か用があったわけじゃないのだね?」

 さっき暇つぶしと言っていたしね。

 「気が変わったよ。後で僕の部屋に来てくれる?」

 「・・・わかった。いいよ?別にね。」

 「随分とあっさり了承したね、さっきあんなことした男の部屋に来いって言われてるんだよ?なんとも思わないの?」

 いや冷静に考えたらワタシみたいなのに手出すわけないなと・・・・

 ワタシ美人でも八頭身でもないのだよ。

 あ、悲しい自覚だね。

 好かれるほど一緒にいたわけでもないしね・・・

 「大丈夫だろう?」

 多分。

 だってこの方はなにをしてくるかわからないじゃないか。

 「ふぅん、じゃぁ、お昼終わらせたら来てね?」

 「わかったよ。」

 フードを被りながら、言う。

 魔王が扉から出て行く直前に、振り返った。

 「楽しみにしててね?」

 な に が!!?

 何故だか物凄くイヤな予感がするのだがね・・・行くの、止めようかな・・・

 「ハァ・・・」


 「幸せが逃げますよ?」


 ・・・・ワァビックリ。


ヤミイロ危機感0。

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