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「いいね。本気で気に入ったよ、ヤミイロ・・・認めてあげる。」
認める?なんで・・・それじゃぁ、まるでワタシを
「ためして、いたのかな?」
「えぇ、そうです。貴女が大した事のないヒトなら・・・殺していました。」
その物言いに、ゾッとした。
ワタシ、一歩間違えたら死んでいたのか・・・それよりも、そういう事を当然のように言う彼が恐ろしいね。
「魔物に襲われていたときからずっと、演技だったね?」
「ククッ・・・そうですよ?よくわかりましたね・・・でもこの格好は趣味ですよ?」
可愛くいっても今更だよ、リシェラ。
うぅ・・・でも可愛い・・・
「条件、聞いてもらいますね?後で・・・」
どうやら目的の部屋に着いたらしい・・・だから、後で。
「ここまでありがとう、リシェラ・・・嬢・・・」
「僕的には嬢の方がいいです・・・これからよろしくお願いしますね?」
うん、不吉な四文字が聞こえた気がしたよ?『これから』なんて・・・
リシェラが去っていった方向を、ワタシは呆然と見ていた・・・
「さっさと入れば?」
部屋の中から、魔王の声が聞こえた・・・アレ?おかしくないかい?
だって書斎で仕事していたはず・・・まぁ、いいか。
考えても仕方がないしね、この世界なんでもアリっぽいから・・・
「失礼するよ、魔王。」
言いながら、部屋へと入った。
「遅かったね、リシェラに気に入られた?」
「あぁ、まぁね・・・」
喜ぶべきか、またその逆かわからないけどね。
「そ、よかったね。」
よかったのだろうか・・・絶対適当に答えているよね。
笑顔が黒いから・・・
「で?魔王、皆の前で言えない用事ってなんだい?」
「うん、あのね?・・・ゲーム、僕達の方につかない?」
うん、意味わからないよ?
アレ?俺どこで話区切ってたっけ・・・とふと思った。