表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/90

キマグレプロローグ!


 これは、魔王にも聞いたこと・・・


 「キミは・・・何のために、戦うのかな?」

ワタシはボロボロの少年を見下ろしながら聞いた。

 「護る・・・ため、だ・・・」

少年は顔を上げ、ワタシを睨みながら言う・・・その真っ直ぐな目を見て、ワタシの好奇心がうずいた。

 笑みを深くし、少年に言う。

 「気に入ったよ、少年。」

 クルリと反転し、仲間でもないのに今まで一緒にいた人達に言った。

 「ワタシは勇者側につくよ・・・・こちらの方が、退屈せずにすみそうだからね?」

 おどけるように言えば当然、抗議は言われる・・・頭の堅そうな眼鏡に。


 「なっ・・・・貴様、裏切る気か!」


 その言葉にワタシはクスリと冷笑する。

 「裏切るもなにも、ワタシは貴方たちとお仲間になった覚えはないよ?」

 挑発的なワタシの物言いに、あちら側のボスである魔王ことリオは愉快そうに笑った。


 「いいよ?別に、僕はかまわないから。」


 「さすがリオ。キミはわかっているね。」

 クスクスと笑いながら、からかうように賞賛する。


 「でもね?嗄音・・・」


 声が間近で聞こえ、振り返る。

驚いた・・・いつのまにか、リオがすぐ前まで来ていた。

「敵側に行くのなら、僕は君を奪うから・・・・覚悟しておいて、ね・・・・・?」

いつもはしないような妖笑で、ワタシに言った・・・

「いっておいで?嗄音・・・・今日は見逃してあげるから。」

 背を押され、彼のもとへ走りよりしゃがむ。

「おーい、少年いきているかい?」

 彼は今にも死にそうな怪我を負っている・・・ので、確認してあげた。

ワタシって優しいだろう?

「・・・・・・テメェがこんな怪我負わせたんだろが・・・」

うん、そうだったね。

「はいはい大丈夫だよ、今治してあげるから・・・」

 そう言い、ワタシは手を彼に向ける・・・白い光が彼を包み、怪我は全て治った。

「治療完了!君達の拠点はどこかな?少年、イメージしてくれればいけるよ?」

 少年こと勇者に言う。


「お前は・・・・こちら側につくのか?」


「随分とマセたしゃべり方するのだね、少年勇者君?」


「はぐらかすな。質問に答えろ、ヤミイロ。」


 睨んでくる少年にワタシはわざとらしく肩を竦め、答える。

「はぐらかしている気は無いのだが・・・・大丈夫、ワタシはもともとあちら側についていたわけではないからね・・・面白そうな方につくつもりだったからいいのだよ。」

 フードでみえないかもしれないが、一応困ったような表情を作っておいた。

「信用、出来るのか?」

 あらかさまに疑ってくる少年に、ゆっくりと言った。

「あなた方が裏切らないかぎりは・・・・ね。」

 少年はフッと笑い、差し伸べたワタシの手をとった。

少年を立ち上がらせ、魔王組の方を振り返る・・・・

フードは外さずに、ニッコリと笑った。



 「ワタシの名は、悲月嗄音ヒヅキシャノン・・・勇者側につくよ。」




他サイトで連載してるこの小説・・・・

なんとなくはじめてみた!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ