表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
77/106

再び特装警察隊


ツイガルの住民たちは、ほとんどが家にかくれ・・メインストリート(大通り)でさえ人影が見当たらない。

そう・・住民たちは恐怖していたのである。

この地の領主であるロッカル伯とその配下の者たちを・・たった一撃で!

瞬殺のごとく葬り去った公国軍に畏怖を感じていたのである。


町は閑散としており、賑やかさの欠片もない。北部諸国との交易地とは思えない有様だ。


そこで公王イジャルやノアたちの発案によって・・"あれ"が催しされることになった。


そう! 祭りである。

祭りで人の心を和ませる。祭りで人心を掴み取るのだ!


町の統治のため・・兵站確保のため・・

そして、この戦争に勝利するためにも必要なことなのである。



・・というような・・小難しい戦争理論はさておき、取り合えず・・やるべきことがあった。

それは金! GOLD! 資金!

祭りを開催するためのお金が必要なのだ。


そういうわけでセェルンの町と同様、ノアは特装警察隊を率いて、悪徳業者を捕える。捕縛する! 抹殺する!

そして、そんな悪徳業者から お金を根こそぎ奪い取るのだ。


犯罪阻止、治安向上の上に・・住民たちからの支持を得て、しかも資金が手に入る! 一石二鳥の政策!

実によきこと! よきこと!



「ふっふふふふ 今日は良い天気だ! 天下に正義という名の光を与えてやろう」

ノアの顔に暗い影がさし邪悪となる・・はたしてどちらが悪徳業者なのか!?


一応、公王イジャルはノアに対して苦言を入れておくことにした。ちゃんと分かってくれるのかは不明だが・・・

「あまり・・やり過ぎないようにしてくださいよ! 恐怖政治にはしたくないですからね」


「わかってるわよ! 危害をくわえるのは悪い奴らだけ・・・一般人には手をださないはず 」


「はず・・・はずって!? 不安しかない! とにかくノア様! たのみましたよ 」


ちなみに、悪徳業者の所在は・・壊滅させた盗賊団・'孤狼団'から押収した資料から特定は出来ているのだ。

('孤狼団'のフロント業者というわけですね!)



------------------------



「悪人は許さぬ! 一人残らず捕縛せよ。逆らう者は殺してもかまわない。 よし、突入せよ」


その日、少女の雄叫びが町の大通りにこだました。

この町・ツイガルでも、ノアの名は・・またまた悪評となってしまうのか!?


そう、ノアたちは40名ほどの特装警察隊を率い・・とある商店に奇襲攻撃を仕掛けたのである。トラトラトラ!


ちなみに・・この商店は一般人の商店ではない!

犯罪組織がらみの悪徳商店であり・・・法で裁かれるべき存在、正当な警察活動である!



「御用!」「御用!」「御用だ!」


この店先を守る柄の悪そうな用心棒・数人を、あっという間に蹴倒し・・・ノアたちは店内へと侵入する。


そして、そこにいたのは・・見るからに最悪で人相も悪い、しかも邪悪なオーラも出しまくる輩がゾロゾロ・・・

奴らは間違いなく犯罪者に悪党ども! のはずなのだが・・そんな悪党どもでも思わず戸惑ってしまう



そう、店内に入り込んできたのは・・可愛らしい少女だったからだ。

だが、そんな戸惑いもほんの一瞬、その背後から続々と入ってくる大柄の男たち、しかも鞘に手をかけいつでも抜刀状態。


これは出入だ! 抗争だ!



「おまえらぁ・・どこの組織の者じゃ! ここをガルドボーンだと知っての所業なのだろうな!」


室内に反響する怒声と、ひしめく・・悪の輩!

ガルドボーンと名乗る広域犯罪組織の面々

もちろん堅気などでは無く・・見るからに無法者! 


柄の悪さが滲みでるほどの面構え・・気質も見た目も最悪だ!


町の治安のために・・・排除されるべき存在なのである!



「我らはキヨウラ特装警察! ご禁制、麻薬類売買の容疑で・・貴様ら! 神妙にお縄につけ」


ノアは怒鳴りつける様に叫びながらも懐から・・キヨウラの家紋が入った印籠を見せつけた。


だが・・・どこかの時代劇のように、彼らは決して・・ひれ伏さない。

それどころか・・より好戦的となり殺意を向けて来た。


「ちっ! なんだと・・キヨウラだと! 貴族だろうが王族だろうが、そんなものは関係ない。ここは我らガルドボーンの城

、お前らを血祭りにしてやる!」


「逆らうというのね!? ならば、戦いだ! 受けて立ってやろうじゃないの」


こうして始まる・・ご存知の大乱闘!

ノアたち率いる特装警察隊40名 VS 犯罪組織ガルドボーンの輩100名以上


数的には劣勢なのだが・・・ノアたち特装警察隊は皆、正規の軍人、その上、身体強化のチョコまで食べていたのだ。

ゆえに始めから、ほぼ勝負は決まっていた。

町の輩程度に遅れをとるなどありえない。

チョココーティングの足止め魔法などなくても楽勝の相手なのだ。



ガルドボーン・犯罪組織の面々は一斉に襲い掛かってくる。

剣を振り、魔導を放ち、槍を投げる!

だが・・無駄!無駄!


特装警察隊の隊員は皆、軽くいなし、そして強烈なパンチ一発で、悪党どもを葬っていく。

剣を抜くほどの相手ではなかったのである。


ノアも同様・・軽く腹にキック、またはパンチをいれ、輩どもを沈めていった。

身体強化のおかげなのか・・楽々なお仕事♡

しかし相手からすれば・・少女相手に歯がたたないことに驚愕しているであろう。


「ま、まさか、こ、この俺が・・・こんな女に!」


「こんな女とは失礼な! うちは偉大なる邪神様の使徒ノアよ! ひれ伏し許しをこうがよい」


思い切りのキメ顔となるノア、まるで悪役、黒いオーラを放ちまくっていた。


ちなみにコサミちゃんは・・このような肉弾戦には弱くノアの背中に隠れながら、アイスバレット・・氷結弾を連射していた。 

パシュパシュパシュ!

(弱いといっても・・身体強化しているので、それなりに強いはず)


シルンちゃんは・・・ラルゴン君から受け継いだ魔動拳・・いわゆる念動力、サイコキネシスパワーを行使しまくっていた。


そう、シルンちゃんは動いていない。ノアの肩に乗り・・迫ってくる悪党たちを睨みつけるのみ!

だが・・その睨みつける行為こそが念動力だったのである。


悪党たちは次々となぜか・・・見えない透明パンチによって吹き飛ばされ、そして強制的にひれ伏していく。 


「ぐぅぉぉっぉぉぉ なんなんだいったい!?」


悪党たちの悲鳴が響き渡る。彼らにとって・・訳の分からない事態なのだ。

まるで透明人間と戦っているがごとく・・・


恐るべし! 念力パンチ!?



『 圧倒的っすよ! わっちに敵なし草生えるっす 』


シルンちゃん・・ただいま絶賛自惚れ中



-*- - - - - - *-


そして・・・この大乱闘は、ノアたち特装警察隊の圧倒的勝利で幕を閉じた。

その所要時間は・・カップラーメンに湯をそそぐほどの僅かな時間!


町のゴロツキども相手に正規軍人が戦えば・・・この結果は当然であろう。


「さてさて・・うちらの目的は・・ ふっふふ」


ノアは口元に手を添えながら・・ニヤリと笑う。


彼らガルドボーンの悪党どもを・・全て捕獲した。

一つの悪が滅亡したのである。


実に素晴らしい! このツイガルの町にまた一つ、平和が訪れたのだ!?


そしてもちろん、ノアは忘れていない。

最終目的・・・祭り開催のための資金接収である。


いやいやいや!

世間的には・・・禁止されている麻薬類販売の摘発! 店内の奥深くに隠されている危険な粉の廃棄が目的なのだ。

ついでではなく、麻薬取締が主目的なのですよ! 世間的には・・・


「そう、うちらは正義なのよ! 危険な麻薬を野放しにはしない!」


『 そうすっよ! わっちらは正義! 町の治安を守るっす』


「さすがノア様! 正義の味方なのですね!」


やたらと正義を振りかざす者にロクな奴はいない説があったりするが・・・・w


------------------------



それはともかく、特装警察隊は犯罪組織ガルドボーンが隠し持つ麻薬類を全て燃やし、廃棄した。

そして、麻薬類の売買で得た多額の資金を ついでに押収したのである←(これが主目的)


「金貨だ! 金貨だ! きゃっほ~」

ノアの顔はホクホク! 大喜びではしゃぎまくるその姿にドン引きしてしまう。

所詮悪党と・・・同じ穴のムジナなのか!?


そんな思いを・・コサミちゃんの脳裏をかすむ。 主君として師匠として・・ちょっと恥ずかしいw


・・・ということはさておき、次なる獲物(犯罪組織)撲滅へと向かうノアたち特装警察隊!

「この町の治安は・・うちらで守るのよ!」




その後・・

二日にわたる町の大掃除(悪党クリーナー)で、犯罪組織3つ、アジト10ヶ所を襲撃し、あらかたの悪党たちを退治した。



こうしてノアたち特装警察隊の勇敢なる!?活躍によって、ツイガルの平和は守られたのであったw

もちろん資金も大量に得てますよ! これで祭りの開催もOK








--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ