表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
74/106

邪神コーヒーチョコケーキ氏のとある日常!?


モフモフな・・シルンちゃん(チビドラゴン)は歴史的大プロジェクトに取り組んでいた。

盗賊団の砦から見つけた・・とある料理本、' 困った時の料理全集 'の翻訳に勤しんでいたのです。


この世界とは違う別の世界(地球!?)の料理法を・・この地に伝えるのだ。

そして・・食の革命を引き起こす!


・・・などと主張し、小さい手に筆を握り、翻訳内容を書き連ねていく。

体が小さいシルンちゃんにとって、これはとっても大変な作業であった。


『 翻訳機が欲しいっす。せめてワープロ・・タイプライターでもいいっす 』


なんてことを呟きながら・・作業するシルンちゃん。つらそう~



ノアは・・・そんなシルンちゃんを見て同情しそうになるが・・・手伝うことができない。

だって、あの本の文字が読めないからである。




◇◆*◇◆◇◆◇◆◇*◆◇



一方、ここは別宇宙、別の世界!

VR-MMO"" 戦血バラ ""におけるゲームプレイヤーでもある"コーヒーチョコケーキ氏"(邪神様)の実体というべきか本体、または生身の姿がそこにあった。

そう、彼の名は明石君(仮名)・・・偉大なる神々の故郷・島根県在住、ここはいいとこだよ!いいとこだよ! 出雲にいらっしゃい♪

・・・という自己紹介はさておき、その日の早朝、早起きした明石君(仮名)は、朝食を買いにコンビニへ行くついでにと・・裏山を散策をしていたのであった。


「朝は涼しいし・・気持ちがいいからね!」


ちなみに、明石君は・・・MMO内のアバターとは似ても似つかない姿です。もちろん男性なのだ!

ビキニなんてしてませんよw

そう、"コーヒーチョコケーキ氏"とは(MMO)を忍ぶ仮の姿なのだ。


・・というか、実際の彼はどこにでもいる普通の一般人、普通of普通、プロの普通人間なのです。

そんな普通の彼が、なんと歴史的、世界的、大発見をしたのであった!


ここは島根県だが、あの有名な ラルゴン(UMA未確認生物)生息地とは・・割と近い某裏山の某山道

散歩中の明石君(仮名)は・・・とある物体を道の真ん中で発見したのである。


「おいおい・・おい! 道端のど真ん中に、ごみを捨てるなよ・・・!? いや、ちょっとまてよまてよ・・」


はじめ・・それはゴミに見えた。巨大な粗大ごみ・・・だがよく見ると生モノだった。

ナマの有機体・・というか熊!? 熊の死体!? 

いや! 違うぞ・・人の手足に人の胴体、そして頭部! 人の遺体だぁぁ~!!



彼はすぐに通報・・・警察が駆け付け、実況見分。

その後、マスコミやら学者たちがぞろぞろとやってきて・・・歴史的、世界的大ニュースとなった。


その遺体は・・ノアたちのいる異世界から、なんらかの原因によって弾き飛ばされ、この世界に落ちて来たあの盗賊・・ゴルモンの成れの果ての姿だった。

しかも、このゴルモン、ノアたちの世界でも、かなりの大柄で毛深かったゆえなのか・・・

こちらの世界では完全に原人扱いにされてしまう。


そう、現代、しかも日本に・・数万年前に絶滅してしまっていた原人、猿人!? 謎人が生きていたのだ!!


一応、大柄と毛深さを覗けば・・割と人間に近い。だが、解剖してみると・・驚愕の事実が判明する!

臓器が微妙に違う上に位置がおかしい。しかも、謎の臓器まであったのだ。


そして遺伝子は完全に違っていた。染色体も無茶苦茶違う・・根本的に違う。


猿人からの進化ではなく別の何か!? 人類種以外としか考えられなかった。

(別の異世界から来たからね)



兎にも角にも・・明石君は謎の生物・ラルゴンを発見し、世界的有名人、時の人になったのである。

しかも このラルゴンには生死を問わず懸賞金が掛けられており・・・大金を手にすることになった。


「こ、これはおもわずラッキーだぁあぁ!」




その後・・しばらくの間、日本中、いや世界中でラルゴンの話題で持ち切りとなる。

なんたって・・人類の進化系統外というか、地球での生物とは思えない遺伝子構造・・なのに人類種に近い生物なのだ。


突然変異!? 地球外生物などと噂が飛び交い・・学者たちは けんけんがくがくの大論争。



そんなわけで、日本中、いや! 世界中がラルゴンブームとなった!  

マスコミは朝から晩までラルゴン関連のニュースやバラエティ、あげくに映画化!?


巷では・・ラルゴン関連グッズが店頭にならび、子供たちに大人気!

コミケでは、ラルゴン風のコスプレ衣装で、かわいらしさの強調をねらう。

そして、そんなラルゴンのイメージがファッション衣装として世界的大流行となり・・・あの某パリのファッションショーでも大絶賛されたとか!?



そう! あのラルゴンが・・可愛くプリティでモフモフなイメージに切り替わっていったのである。


ちなみに、発見されたラルゴン(ゴルモン)は・・大柄で毛深い遺体だった。

しかも見た目は・・凶悪、悪そうな顔をしていたはずなのだが・・

どこかで情報が180度に方向転換! むちゃくちゃ歪んでしまい、モフモフ感のある可愛い容貌にされてしまったのである。


あの巨漢で憎たらしい盗賊団の頭・ゴルモンは、異世界で遺体となることで、萌え化してしまい・・あげくに小動物的イメージに変換されてしまったのは・・

彼にとって不幸だったのか幸運だったのかw



-*- - - - - - *-



一方・・VR-MMO"" 戦血バラ ""においても、そんなブームに乗っかり・・

あのラルゴンをモチーフとしたモフモフロボット・・" からくりラルゴン "が登場したのであった。


可愛い! たしかに可愛い・・見た目は小さく子タヌキ程度、モフモフの毛並みは心を癒されるのだが・・・


ゲーム設定では・・彼ら" からくりラルゴン "は魔獣扱い、プレイヤーに敵対するモンスターとして・・とあるダンジョン内を徘徊しまくっていた。

略して・・もふもふダンジョン



萌え萌えな名前のダンジョンなのだが、油断するなかれ!

そう・・この" からくりラルゴン "は見た目と反して、むちゃくちゃ強いのだ! クソ強い、最終ボス並みの強さ


ラルゴンの・・モフモフパンチは一発でプレイヤーのHPを全て持っていき

モフモフ回転キックは・・・プレイヤーを空高くに吹き飛ばす!


からくりラルゴンのからくりパワーは・・無限大! 



数十人のグループを組み、なおかつ緻密な作戦が必要なほどの・・高難易度魔獣!

単独だと・・まさに瞬殺されてしまうのである。


可愛さと反して・・・凶悪的強さなのだ! 見た目で騙されてはいけないのである



そう、やっぱしというか、当然のごとく!

明石君の仮の姿でもあるコーヒーチョコケーキ氏(邪神様)は、さっそくとばかり・・この新魔獣 " からくりラルゴン "に対して、戦いを挑もうとしていた。


「ふっ 邪神の名にかけて・・単独討伐してやろうじゃないの!」


だがしかし・・・

MMO運営側はコーヒーチョコケーキ氏を・・あの有名人、原人ラルゴンの発見者" 明石君 "だと知っていたため、特別待遇にしたのであった。


"" ラルゴンブームの発端となったコーヒーチョコケーキ氏に敬意を表して・・・ ""


そう、その" からくりラルゴン "は敵対魔獣のはずなのだが・・なぜか戦ってこず、しかもコーヒーチョコケーキ氏に色目までつかってくる始末w

「 うっふん♡ 」


あまりにもなつきまくり、寄り添ってくるので・・思わずテイムスキルを発動、ペットにしてしまったのであった!


「可愛いから・・これもいいよね」


そう、ラルゴン発見者特別待遇プレゼントは・・・" からくりラルゴン "をペットにできる特殊能力だったのだ。

そして・・なんとなく可愛いので 大量にテイムしまくったものだから・・もう周りはラルゴンペットだらけですよ!


戦わずして勝つ! しかも特別待遇でペットにできる特典。

周りの人から羨ましがられたのだが・・・ちょっとこれはね~ 


「あっははははは」


コーヒーチョコケーキ氏の乾いた笑いが響く。

彼の後からゾロゾロとついていく・・100匹以上の" からくりラルゴン "!

もはや、レミングスの集団行動と言うべきか・・111匹ラルゴン大行列!?

いくら可愛いといっても・・・この量で地面を覆うと、恐怖を感じる。


コーヒーチョコケーキ氏、職業は"邪神"・・・そして、地面を覆いつくす" からくりラルゴン "のペットマスターになってしまったのであった。


「いくら可愛いからと言っても数が多すぎ~ そうだ! このラルゴンたちを箱詰めにして、ゲーム内友人にメール転送してやろう」



これぞこれぞ現代の社会問題の一つ、飼い主の無責任問題とかとかw

ペットを飼ったら最後まで面倒を見ましょうね! ・・・といっても、このラルゴンたちはカラクリロボットだったのです。

もっと言えば・・ただのゲームデーターにすぎない。


まぁ・・とにかく、廃棄処分するぐらいなら、人にあげた方がマシなのですね



そんなわけで・・・" からくりラルゴン "は丁寧に箱詰めされた上に お中元の【のし】まで貼られ・・メール転送されることになったのだ。


そう、友人登録している全てのプレイヤーの元へ・・・

そしてもちろん、邪神の使徒でもあるノアも、友人登録されていた。



-*- - - - - - *-


どういう理屈なのか不明であるのだが、

そのお中元セットはMMO内のアイテムにも関わらず、実体化した形で異世界に送られたのである。

まさに摩訶不思議!



"" ピンポーン! ""と・・・

ノアの脳内で、こだまするチャイム音。

これは・・命の恩人の音だ! 

ノアにとって、なつかしく心地よい音色。


「あっあああ~邪神様だ! 邪神様からの信託に違いない!」


ノアは目を潤ませながら、「ステータス開示」と呪文をとなえると、目前に浮かび上がるウインド画面。

そこには・・・


"" お中元、日頃の感謝にこたえ、心ばかりの品、ラルゴンでございます ""

・・という謎表示とともに・・・手元に現れる黒い影があった。


「これ・・・神託なのよね!? でもお中元って何!? ラルゴンって何!? どういうことなの!?」


ノアにはさっぱり分からない。意味不明である。

送り元の表示には・・" コーヒーチョコケーキ "と書かれているので邪神様からのものには違いないし・・

何かが送られてきていることだけは理解できる。



そう、その黒い影から現れた物体とは・・・

"ラルゴン"と呼ばれる心ばかりの品、モフモフで可愛い小柄な動物だったのだ!

見た目は・・・まるで子タヌキ! なんとプリティ! 癒されてしまう!




某異世界での通称は・・・" からくりラルゴン "

動物であって動物ではない。機械仕掛けのからくり動物!? または一種のぬいぐるみなのか!?



「えっ!? これが邪神様から送られてきたラルゴン・・・君なのね」





--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ