外伝・3人のサンタ姫
2024年迎春・・・外伝スペシャルw
そう! 俺の名は・・"コーヒーチョコケーキ"
剣と魔法が織りなす和風テイストの世界を舞台としたVR-MMO"" 戦国乱闘!血と肉のオンラインバラード "のプレイヤーなのだ。
しかも十数年も続けている最古参・・・しかも廃人、いや! なんてことを言うのだ! 違うぞ!
俺はごく一般的な普通のプレイヤーなのだ! 本当だよw
まぁ・・それはそれ! とにもかくにも・・このゲーム内におけるただ一人、唯一の神族、いわゆる邪神をしている。
しかも不思議なことに このゲーム外、いや! 地球以外というか・・別宇宙、ファンタジー世界にて・・・
俺を信仰している使徒が大活躍をしているらしい。
( ゲームログになぜか・・使徒の活躍が表示されていた )
そう! 使徒というのはあの少女・・・ノアの事である。
どうやら・・元気に暴れまくっているとのこと!
俺は安堵している。楽しく暮らしているのは良いことだ!
こちらの世界では・・・新年を迎え、雪積もる冬が近づいてきている。
しかし、向こうの異世界では季節が異なっているかもしれない。
太陽との位置関係や・・・北半球や南半球の気候の違い、いやさらに! 暦自体すら違う可能性もあるのです!
一日が24時間とは限らないし・・・一年が365日とも限らない。
「まぁ~それはともかく 俺のいる世界では新年なので、クリスマスと新年、ついでに大晦日記念として・・・
異世界のあの少女に何か贈り物を届けてあげよう」
えっと・・なにがいいかな~♪
そんなことを考えていると・・"" 戦血バラ ""における恒例年末イベント" 北極の流星サンタ・グランプリ " のラストボス、赤姫三連星の必殺技!
サンタストーム・アタックをしかけられてしまっていた。
彼女たち・・3名は、これまで幾多の挑戦者を全て・・叩きのめしてきた最強ボス!
そう! いまだに勝てた者はいない!
彼女たちの実力は・・・アドバンスドラゴンに匹敵するという。
単独で相手する敵ではなく・・・数十名のパーティを組んで戦うような相手なのだ。
ちなみにいうと・・彼女たちはプレイヤーではなくNPCである。
そう! その3名の可愛らしきサンタ衣装の赤姫たち、いや! 見た目で騙されてはいけない!
3名のラストボス・赤姫三連星たちは赤い衣装に・・赤い髪をたなびかせ・・
手に持つサンタ袋を振り回しながら・・俺に迫ってきているのだ!
もし・・あの巨大なサンタ袋の直撃を受ければ・・・
間違いなく俺はホームランボールのように・・・空高く飛ばされリングアウトにされるだろう!
つまり・・それは敗者を意味していた。
このラストボスの戦いは土俵での試合! 土俵から落ちれば負け、いわば・・相撲もどきの対戦形式なのだ。
そして・・その周囲には、この試合を見に来ている一般プレイヤーたちが大勢いた。
ここはイズモシティにあるコロシアム会場・・・古代ローマ風の円形闘技場。
観戦席には多くのプレイヤーたちが集まり・・ガヤガヤと騒がしく、この俺(邪神)を応援したり貶したりと・・叫び声をあげていた。
(賭け事も絡んでいたりするからねw)
「 はっきょーい のこった! のこった♪ 」
そんなBGMが聞こえてくる(幻聴)
数十人のパーティを組んで戦うようなラスボス・・そう! サンタの赤姫たちを相手に俺は一人で激戦を繰り返していた。
「ふっふふ この程度・・たいしたことはない!」
他の者ならともかく・・・俺は強い!
このVR-MMO"" 戦血バラ ""における唯一の神族・・・邪神の俺に勝てない敵はいないのだ。
身体強化魔法による脅威の反射能力によって・・・サンタ姫たちの攻撃をかわし切る。
体をよじりバク転・・・時には空中回転しながら 片手で地面をたたき・・・効果的にサンタ姫の腹へとキックをいれる!
すると・・・周囲で見守るプレイヤーたちの歓声があがった。
「うわぁ~!」
「いいぞ やってしまえ!」
「きわどい! もうちょっとだ」
そう! このプレイヤーたちは・・欲望の目となり何かを期待しているようであった。
ちなみに・・・この試合会場は、18歳未満お断りであったりする!?
それは何故か!?
そう・・・いわゆる衣装剥ぎデスマッチ!
打撃をあたえるたびに・・相手の着ている衣装をゲットできるのだ。
先ほどのキックで・・サンタ姫の上着を一つ、奪うことができている。うふっ♡
でも、ポロリはしていない! 下着がまだあるのだ。
そんなわけで・・・すけべな男たちの目がこの試合にくぎつけ!
ちなみに・・・この土俵からリングアウトした場合、衣装が全てぬげたりする仕様になっている。
ってなわけで・・俺は絶体に吹き飛ばされるわけにはいかない!
サンタ袋の直撃は絶体回避!
負けたあげくに全裸は・・・いやだ! 邪神としてのプライドにかけて絶対に避けねばならない!
まぁ・・・余裕で避けてるけどね!
あとついでに言うと・・・俺の衣装は・・・ビキニアーマーだったりする!
そう! あの異世界に行ってから・・・性別が女性となりビキニアーマー姿となっていたのだ。
それゆえに、ここにいる男どもから欲望の目で見られていた。
ドン ズドン とぉぉぉぉ!
俺のキックとパンチが炸裂し・・・赤姫の一人が吹き飛ぶ。もちろん衣装を剥ぎ取れた。
すると・・観客席からの拍手喝采!
かなり・・うれしいらしい。
まったく・・・男というものは!!
だが、赤姫たちも負けてはいられない・・・必殺三連、サンタストーム・アタックを再び仕掛けてくる。
もちろん・・この攻撃は予想の範疇!
俺は素早くジャンプし・・サンタ袋を回避しつつ、赤姫の一人の胸ぐらをつかみ吹き飛ばすとともに、衣装をゲット、
次に襲い掛かる赤姫には・・こともあろうに! 顔面キック・・・これは痛そうだ!
そして最後は・・・スライディングで足を蹴とばし、スカートをゲットした!
俺は無傷、まったくのノーダメージ、ビキ二アーマ―も健在・・・しかし、敵の赤姫たちは半裸状態となった!
「「「うおおっぉおおっおおお」」」」
・・・試合会場から大歓声がわき上がった。
待ちに待った瞬間、興奮するプレイヤーたち。
欲望の目が赤姫たちに注がれる。
だが、俺は・・あのようなプレイヤーたちとは違う。
あくまでも冷静でありニヒル・・・そう、俺はハードボイルなのだ。
「ふっ また! くだらぬものをゲットしてしまった」
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この続きの映像は・・18禁モードとなります!
モザイクが掛かりますが・・・ご了承くださいw
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・・・・というわけで、俺の勝利で試合終了!
観客たちは・・・熱狂に包まれている。
「もう・・・これだから男というものは・・・」
などと俺は発言したが・・・VR-MMO内では女性キャラであっても・・・実体は男性だったりする。
このイベントで俺が手に入れたアイテムは・・・
そう、それはサンタの赤姫から剝ぎ取った3着のサンタ衣装!
ちょっと少女趣味がはいったゴスロリ風だけど・・・可愛い衣装なのだ!
実に・・良いものが手にはいった。
よし!よし! あの異世界の少女・・・たしか"フィレノアーナ"といってたね!
彼女に送ってあげよう!
ゲーム内におけるメール機能には・・・アイテムを他のプレイヤーに送れる仕様になっているのだ。
もちろんというか・・不思議なことに、ノアのいる異世界にも配達できる!
なぜなぜ!?と思ってはいけない・・・できるのだから仕方がない。
というわけで・・・
その機能を使い、あの少女に3着のサンタ衣装を・・新年の挨拶とともに送ることにした。
" ★☆迎春☆★ 新年おめでとう "
ある日・・・ノアの脳内にチャイムが鳴った。
このチャイムの音色・・・・間違いなく邪神様からの神託に違いない。
ノアは「ステータス」と唱え・・・ウインド画面にタッチすると・・・そこに3着の衣装が出現した。
メールには・・・" ★☆迎春☆★ 新年おめでとう "と書かれていた。
まだ新年ではなく夏なのだが・・・と思ったりもしたがそのあたりは気にしないことにした。
それは赤くてフワフワ、手触り最高!・・今まで見たことがないデザイン!
それに、なにやら不思議な魅力を感じさせる。
おまけに・・3着もあるのだ!
それはきっと、この部屋にいるイジャル君とコサミちゃんにも渡すのだよ!・・・という神託に違いない(たぶんw)
ってなことで・・・二人にプレゼントして着替えてもらった。
おっ~!! なんということ・・・なの!?
同じサンタ衣装を身につけた三姉妹が ここに出現したのである。
それはまるで・・仲良し三姉妹・・・実に微笑ましい。
しかも・・・このサンタ衣装は可愛いのである! 可憐にてスイート! 麗しくめんこい!
誰もが二度見するほどのプリティパワー!
彼女!?たち三人は・・鏡で我が身を見て・・驚くのであったのだが・・
ノアは別の意味でショックを受けた。
「まてまてまて! ちょっとまて! 一瞬、三姉妹とおもったが・・・ひとりだけ男がいた! 完全に姉妹として溶け込んでいる」
一方・・その横にいるコサミちゃんは・・顔を赤らめていた。
たぶん、可愛いイジャル君に胸をときめかしているのであろう。
そして・・イジャル君! 鏡を見て自分の姿に愕然としていた。
クリーム色をしたちょっと長めの髪に赤いサンタ衣装がよく似合う
しかも! ミニスカートの可愛らしさと奇麗な素足が・・ノアとコサミちゃん・・二人を圧倒するほどの輝きを放っていた。
「僕・・・男なのに・・・なぜ・・こんなに可愛い・・・いかん! 自分に恋しそう」
ちょっと危ない性癖に目覚めかけている。
ここに出現したのは・・・男の娘、本意でもないのに可愛すぎるイジャル君!
ノアは・・イジャル君を見て・・・座り込み涙ぐむ・・・「負けた!」
いやいや! ノアもコサミちゃんも標準以上に可愛いのだが・・・イジャル君があまりにも圧倒していたのである。
まさに逸材の美少年、美少女以上に美少女していたのだ。
-------------------- To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)