表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/106

ノア王女は旅発つ

ここから本編、邪神コーヒーチョコケーキ氏はモブキャラであり・・・今後、登場することは・・・知りませんw



うちの名は" カイラーナ・ノン・コハヤシ・フィレノアーナ "という長ったらしい名前らしい。

ステータス魔法で自分の詳細を知ったのだが・・・記憶がないので 本当に自分の事なのか疑ってしまう。 


名前が長すぎるので これからノアという名前にすることにした。

( フィレノアーナのノアをとったのですね! )

それから、どこの国なのか知らないけど、身分は王女だということも分かった。


かなりのわけありのようだが・・・記憶がないので何も知らない。


王女なのに、怪しい人たちにさらわれて、邪神様を呼ぶための生贄にされそうになった。

でも、その邪神様が (うち)を助けてくれたんだ。


しかもそれだけじゃなく・・・色々なものをプレゼントしてくれた。

魔術本とか、魔術本とか、魔術本とか・・・あと、ドレスやら武器類もあったね。



邪神と言われてるけど、本当は優しくて素敵な神さまだよ。

うちはそんな素晴らしい神さまに助けられて、とても幸せだ。



そんな邪神様も・・・なにやら忙しいらしく、どこか知らない世界へと帰っていった。

そして・・うちの目の前には、その邪神様から頂いた沢山のアイテムが山のように積まれている。


「うわぁ・・より取り見取り! でも、こんなところで こんなに散らかしておくと・・誰かに持っていかれちゃうかも」


・・・・とはいっても ここには うち以外、人なんていないのだよね!

だけど・・狂暴な動物、または魔獣とかが出てくるかもしれません。


さっさと片付けたほうがよいでしょう



・・・・などと口にしたのがいけなかったのか、森全体を揺るがすような・・雄叫びが聞こえて来た。


グゥルッルルルッ・・・


お約束の展開!? またはフラグかな!?

成人男性の数倍はありそうな巨大熊が草むらからいきなり飛び出してきた。

しかも、こちらに向かって・・突っ込んでくるではないか!


ドッドドドド・・・ 


それを・・・異世界的に例えてみれば まるで蒸気機関車!

白い蒸気(鼻息)を吐き出しまくり・・迫力満点!

しかもブレーキが故障しているがごとく・・猪突猛進にまっしぐら!

 

ターゲットにされているのは・・もちろん、(うち)なのだ!


先ほどまでいたヤバイ存在・・・邪神様の姿が消えたことによって、襲撃のチャンスだと思ったのかもしれない。



「ぐわぁ 出た!」


冷や汗が出まくり出まくり・・焦りまくる!

手や足が震える。パニック寸前!

だが・・・うちは何とか耐えて・・・突進してくる蒸気機関車もどきの巨大熊を睨んだ。


「うちは・・・偉大なる邪神・・コーヒーチョコケーキ様の使徒なのだ。

そう、うちは使徒ノア! 熊ごときに恐れはしない」


それに! ここで使うのだ!

邪神様からもらった魔法スキルを使うのだ。

ここで使わずして・・・どこで使う!

やれる! やれる! うちならやれる!


うちは勇気を振りしぼり片手を上げ・・・呪文を唱えた。



「コーヒーバブル!」



-- -- -- -- -- -- -- -- -- --


これは・・・VR-MMO"" 戦国乱闘!血と肉のオンラインバラード ""のゲーム内において

コーヒーチョコケーキ(邪神様)が編み出したオリジナル魔法である。

このMMOでは・・・自分好みの魔法が作れる仕組みになっていた。

そして・・・彼は、もちろんのこと! コーヒーとチョコが大好きがゆえに

・・・こんな魔法を作り出し魔術本にして売りまくったという。

ゲーム仲間たちからは・・もちろん突っ込まれてしまうのだが そこんとこはご愛敬である。


-- -- -- -- -- -- -- -- -- --



鼻孔をくすぐるコーヒーの香り・・・しかも炭焼きでの焙煎! 実にいい香りだ!

そんなコーヒーが球体となって 空中に幾つも出現した。

しかも沸騰しており・・・蒸気が噴き出している。


コーヒーサイフォンが完全に透明化してしまい・・・中身のコーヒーだけが見えてしまっているという感じでもある。


始めて使ったこのコーヒーバブルという魔法にちょっと驚くノア(うち)

邪神様が創ったオリジナル魔法ゆえに・・・このようなコーヒー魔法はこの世界に存在しないはずである。


まさにこの世界初のコーヒー魔法w


そんなコーヒー魔法の弾頭、コーヒー球体の数発が・・突進してくる熊に向かって投射されたのであった。


バシャバシャバシャ


全弾命中! 沸騰したコーヒーが熊の全身を・・ベットリと濡らすと同時に悶え始め・・身体を横へと崩す。

そして・・その熊は うちのすぐ右隣を 猛スピードですり抜け後方へと転がっていった。


そう! 熊は苦しそうに暴れた。その熱さゆえに・・もがいた。

悲痛な叫びを轟かせながら何回も何回も身をよじって転がる。




コーヒーの熱湯攻撃である。温度100度の熱々コーヒー

その上! この香ばしいコーヒーの香りは・・・臭覚の鋭い熊にとって天敵、臭いがきつく・・刺激的すぎたのだ。

人をリラックスにするコーヒーは・・・熊にとっては超危険物!


きゃんきゃん!


まるで子犬のような声を上げながら・・・森の奥へと一目散に逃げていく熊。


ちょっと・・・かわいそうな気もしたが うちを襲って食べようとしたのだから仕方がない。


邪神様から教えてくれた・・・このコーヒーバブル、攻撃に最適、しかも、美味しく飲める。

コーヒー球体をカップに入れてから・・・砂糖を少量まぜ・・・口でフゥフゥしながら コーヒータイムをするノアであった。


「お・・おいしいです! 邪神様ありがとう」


ノア、14歳・・・初めてコーヒーの味を知る! ちなみに・・・炭焼き焙煎



「いやいや! こんなとこでリラックスしてる場合じゃない」


ここは少なくとも・・・狂暴な熊がうろうろしているところなのだ

さっさと ここから逃げるべきだね!



うちは・・・邪神様からもらったいくつかの魔術本スキルの一つ・・時空ストレージを使用した。

すると・・目前で散らかっているアイテムの数々が瞬時に消え去る


そう! この魔法は・・アイテムを別空間にしまい込むことが出来るのだ。

MMOでは定番・・・ありえないほどのアイテムを抱え込める不思議システムを、この世界に持ち込んだ魔法である。


これによって・・・大量の荷物運びが楽になるであろう。


とはいっても、何でもかんでも運べるわけではなく・・・重さと量に限界はあるのだが・・・

この程度なら問題なしで運べるのである。



これですっきり! 荷物も片付いた!

さぁ! ここがどこだか知らないけど・・・人里にいこう!


というか・・・日が暮れる前にどこか人のいる村にでも行かないと・・・不味い気がする。


でも・・・どっちにいったらいいの!?

完全に迷子である! 遭難状態・・・でも こういう時の魔法があるのよね!


たしか・・・「サテライト・イメージ!」と呪文をとなえると・・・

目前にウインドが出現し・・・なにやら映像が映し出された。



その映像はまるで衛星写真、または上空から付近一帯を映し出した鳥観図、しかも動物たちの動きも黒い点で表示されていた。


「すごい、すごすぎる! 周囲一帯が丸見えじゃないの!」


うちは物凄く感動しながら、画面を操作して周囲を探索すると・・・うん! 何やら発見!

う~ん 遠くに集落らしきものがあるね!・・・人が住んでそうだ!

あの付近までいけば・・・人がいるに違いない!


それにしてもなんて便利な魔法なんだ!

これで迷うことなんてないよね! ありがとう邪神様

あらためてうちは・・・・邪神様に感謝するのであった・・・のだが・・・


・・・・なにやら目まいがして来た。

頭が重い・・・視界がぼやける!

うちは・・・片膝をつき・・・ぶっ倒れましたとさ・・・




・・・・しばらくしたら、目を覚ました。

「・・・やばい! こんなとこで倒れたら、熊の餌食になりかねない」


うちは焦った。でも幸いなことに、気絶したのはわずか数分程度だったので大事には至らなかった。


この目まいの原因はすぐにわかった。

邪神様から注意されていたんだよね!


魔力が少ないのに・・・魔法を使いまくると危険だよと・・

たぶん・・・魔力不足のせいだろう!



邪神様から・・・色々な魔術本を貰って開けまくり・・様々な魔法スキルや魔法耐性を手に入れた。

そんなもんだから・・・自分は何でもできる! 無敵なんだ!

・・とワクワクしてたけど、やっぱし甘かったかな~


邪神様からいくら素敵な魔法をもらっても 魔力が少ないと・・・使いこなすことが出来ない!

これから頑張って練習し・・・レベルをあげないとね!!


そうだ! 現在のステータスを確かめてみよう・・・「ステータス開示!」



-*---------------------------------------------*-


【名前】カイラーナ・ノン・コハヤシ・フィレノアーナ  


【種族】ヒューマン


【身分】逃亡中の王女


【職業】邪神の使徒、見習い魔導師 Lv1


【年齢】14歳


【体力】5/12【魔力】0/10



【魔法スキル】

ステータス魔法 Lv2 時空ストレージ Lv1 サテライト Lv1 コーヒー魔法 Lv2 チョコ魔法 Lv1


【耐性スキル】

恐怖耐性 Lv2


-*---------------------------------------------*-



おっ! ステータス魔法レベルが上がったからか、表示が増えてる!?

・・・・のはいいのだが、気になる表記があった。


逃亡中の王女ってなんだ!? 記憶がないから分からないのだけど・・・

・・・ものすごく危険な立場な気がする!

これは・・・気おつけないと不味いことになるかもね!


だけど・・・まだこのステータス表示だけでは 分からないことが多い。

どこの国の王女なのだ!? それが判明しないと・・・どこに逃げていいのか判断がつかないよね~



それに・・・魔力量10というのも気になる。これは一般的基準からすると多いのか少ないのかわかんない!

しかも残量が0、無くなってしまっている。

・・・これってやっぱしサテライト魔法をつかってしまい魔力を消費したせいかな!? 

その前にコーヒーバブルもつかったので そっちの影響かも


これは・・気を付けて魔法をつかわないと・・・すぐにへたばるわね!


それに火系魔法とか・・水系魔法は・・聞いたことがあるけど・・・コーヒー魔法とかチョコ魔法って・・・!?

うん! 邪神様の使徒ならではの魔法に違いない!


うちは・・・誇りにします!

これからもっともっと コーヒーやチョコ魔法を使い・・・使徒にふさわしい立派な魔導師になります!



それとそれと・・・

恐怖耐性のレベルがL2になってる・・・これってヤッパシ! 熊と対峙したときの影響かな!?

ちょっとは恐怖に打ち勝つようになったらいいけど!?





--------------------  To Be Continued ヾ(^Д^ヾ)



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ