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06 事件


 おはようございます。


 今日も気持ち良く目覚めました。


 というわけで、みんなの今日の予定を確認。



 プリナさんは、いつも通りの昼番。


 夜番のフィグミさんからの引き継ぎも済ませて、すでに朝の家事に一生懸命。



 スーミャとイリーシャさんは、例によって討伐遠征中。


 なんだか大変そうな依頼みたいですので、今日も泣きごとちっくな定時連絡がくるかも。



 フィグミさんは、おやすみモード。


 すでに『ハラショー』といっしょに、自室ですやすやしております。



 ナルンは、すでに早朝のナワバリ巡回も済ませて、プリナさんのお手伝い中。


 今日も一日、我が家の守護とプリナママのお手伝いをがんばってくれるそうです。



 僕は……フィナさんのお供、かな。


 ロイさんのお宅に『シミージュ・改』の様子を見に行きたいというのが、お目覚めしてすぐのフィナさんのお言葉。



 うーん、最近のフィナさん、『シミージュ』にべったり、と言うか、まるで依存症みたいなのです。


 僕の『鑑定』では『シミージュ』に特に不審なところは無いのだけれど、今日アリシエラさんに会ったら、相談した方が良いかも。


 あの呑気なフィナさんがあんな風に駄々をこねるなんて、やっぱり普通じゃないよね。



 そんな感じで、今日はフィナさんを連れてロイさんのお宅へ行くことに。



 ……



 ロイさんの村は、いつも通りの平和な……


 って、なんか変だぞ。


 村の空気が、妙にざわざわしている感じ。



「こんにちは、サイリ君」


 こんにちは、ロイさん。


 なにか事件ですか。



「隣のワラバスじいさんの家に泥棒が入ったらしくて……」


 おじいさんとにゃんこは!



「大丈夫、怪我人も怪我にゃんもいないよ」

「夜中に忍び込まれて家探しされただけだって」


 良かった……でも、この村でそんな事件って、珍しいですよね。



「うん、最近は落ち着いてたんだけどね」

「アリシエラが村全体に張っている警戒結界にも引っ掛からなかったようだし、かなりの凄腕みたいだ」


 凄腕の泥棒……


 それで、アリシエラさんは?



「結界の感度調整と監視装置の記録確認、かな」

「ごめんね、フィナさん。 『シミージュ・改』の改良はもう少し先になりそうだよ」


「ううん、みんなが危ない目に遭ってなくて良かったよ」

「ただ、ひとつお願いごと、聞いてくれるかな」


 ?



「出来れば、今のままで良いから『シミージュ・改』を持っていきたいんだけど……」


「分かった、アリシエラのところから持ってくるね」


 すみません、ロイさん。


 泥棒の件、僕に出来ることがあるなら、なんでも言ってください。



「ありがとう、サイリ君」

「こんな感じなんで今日はお構いできそうにないけど、ごめんね」

「早く帰ってサイリ君のところも、防犯対策しっかりと、だよ」


 はい。




 泥棒対策といったら、やっぱり結界強化かな。


 ナルンのお鼻にも、頼っても良いよね。



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