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感染-infection-  作者: 爭槻
5/8

3話 3-1


感染し、それでもなお、仲間のゾンビを葬った人形は、とある場所で、誰かを待っていた。


しばらくして、その人物は、角の向こう、人形の目からは見えない場所で、口を開いた。


「お待たせ、盟主さん」


「、、、」


「今日はどんな情報が欲しいんだい?」


そう、人形が待っていたのは、この隔離された区域にただ1人の、情報屋。

名前も不明、当然、情報の入手ルートも不明。

情報料も安くはないが、情報屋が欲しているのは、金ではなく……


「と、その前に、ちゃんと"持ってる"よね?」


人形はその問いかけに、角の向こうに向かって、一つの袋を差し出した。


「お、あるじゃーん、まいどありぃ」


情報量は袋を受け取ると、話しはじめた。


「新情報は特にないけど、まぁ、盟主さんが欲しがってる情報はほぼ持ち合わせてると思うよ、この量なら、なんでも教えるよー」


「、、、どっかに、研究施設があるだろ」


「……あるよ、このパニックについて知ってる施設が。 でも、安全じゃないよ、あそこの連中は、こっちの人間を"現地民"って呼んで、近付いたり、施設の外で見つかっても、殺されたり、連れて行かれたりするんだ」


「、、、場所を教えろ」


「……どうして?」


「、、、黙って教えろ、ソレが仕事だろうが」


「……? ねぇ、盟主さん、どうしたの?なんか余所余所しいし、口が悪いよ?」


「、、、別に」


「……そっか、場所はここからそう遠くないよ、地図にマークするよ、でも、仕入れた情報が正しければ、最近、施設の管理者と、何十人って兵士が、施設内にいるよ」


情報屋はそう言って、人形に、施設の場所をペンでマークした地図を渡す。


「、、、」


人形はその場を歩き去る。


「……盟主さん、大丈夫かな」


情報屋はそう言うと、袋の中身を一つ取り出し、口に運ぶ。


「……うん、不味いや」


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