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流れ星  作者: ちゅん丸
二章 始まりの1日
9/13

8話 『究極の二択』

あらすじ


席替えで落ち込んでいる星空はそのまま朝の会に突入する。

一年四組の担任の先生は勝呂綾夢という先生だった。しかし透が先生に

禁断の言葉、歳を聞いてしまったため空気が地獄の朝の会になってしまうのだった。

 地獄の朝の会を終えた星空はあの空気の地獄な朝の会を経験したため、気分がいつも通りに回復していた。

自分よりも透くんの方が女子と先生に嫌われてしまったため今は透くんの方が心配である。


「透くん、だいじょーぶ?」


と慰めるために会話を始めた星空だったが、透くんからは予想外の反応が返ってきた。


「ん?なんのこと?別に何も起きてないしへーきだよ」


ここまでくるとバカとかの問題では無くただのKY(空気の読めないやつ)である。

まあ透くんが気にしてないならだいじょぶだろう。時間がたてば女子も少しは許してくれるはず。

実際、時間が解決してくれるという言葉はたしかにそうだと共感できる。

お母さんと些細なことで喧嘩になってしまっても、半日あれば元通りの関係に戻っているし、

時間という物はかなりすごい物なのかもしれない。


 透くんを慰める必要がなくなったので、次の総合の時間なにやるかなとか適当なことを話していたら一時間目を知らせるチャイムが鳴り、星空は席に着いた。そのタイミングでちょうど先生が来て話し始めた。


「総合の時間は担任の私が授業していきますね~」


ちょっとテンションが戻ってきててほっとした。先生だから生徒に何か言われるのは慣れてるのだろうか。今日の一時間目は自己紹介をすることになった。自己紹介は番号順で行われる。


俺の出番は真ん中らへんで星花音さんも真ん中らへんだ。透くんは二番目ともうすぐ出番だ。

透くんがどれほど女子からの好感度をあげることができるか楽しみである。


「出席番号2番の石井透です!おはようございます」


よろしくお願いしますを言いたかったのだろうか。おはようございますになっている。

周りの生徒も少しざわめき始めた。


「俺の趣味はよく食べてよく寝ることです。でも身長は伸びません!」


「あの子ちょっとおもしろいかも」


と周りの女子生徒が言っているのが聞こえた。確かにそれは趣味ではない気がする。

クスッと笑ってしまった。でもお陰で女子からの好感度も上がったようで朝の会の事件を挽回できてよかった。あのままだといずれ不登校になってしまうかもしれない。透くんだからないか、、




 そんな感じで約二分くらいで自己紹介を終わらせた透くんだったが、だんだん自分の番が

近づいてくると次第に手がムズムズしてきたりあくびが出始めたりと緊張してきた。

ここで変なことを言ってしまうと男子からも女子からも嫌われてしまうし、かといって普通の自己紹介をすると皆の印象に残らないという究極の二択が迫られる。自己紹介を聞いていた感じ、透くん以外は

普通の自己紹介をしている。そろそろ攻めてみてもいいのではないか。

星空は攻めることを決めた。この選択が吉と出るか凶と出るかは誰にもわからない。

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