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流れ星  作者: ちゅん丸
二章 始まりの1日
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4話 『ただ会えただけで』

あらすじ


始業式で恥をかいた星空は次のプログラムである新入生代表挨拶に臨む。

新入生代表である星花音の声を聞き、今までに感じたことのない衝撃を感じた・・・

 「あんたは始業式でもドジして!お陰でお母さんは恥ずかしくて死んじゃいそうだったのよ!」


と母が言ってきた。俺だってドジしたくてドジしているわけじゃない。ハンカチを拾うという行動に

そんなハプニングがついてくるなんてまず想像もできないじゃないか。本当なら


「俺だってしたくてしてんじゃねーよ!」


と言ってやりたい。そんなことを言うと


「そんなん関係ないでしょ」


とか言われるのが想像できた。だからここはおとなしく


「はい。ごめんなさい」


と素直に謝っておいた。これが一番早く説教が終わる方法ではないかと考えている。


  そして恥ずかしいのは母だけではない。もちろん俺も恥ずかしい。というか俺の方が母より恥ずかしい。始業式が金曜日で良かった。と安心する。もし次の日学校ならば初日からこけたやつとして

いじめか何かが始まりそうな気がするからだ。そして友達も未だゼロ人。普通なら最悪、と思うかもしれない。しかし星空は忘れてはならないもう一つのイベントを経験していた。

それこそが、


『星花音との出会い』


である。星花音の顔を想像しただけで顔が赤く染まる。でもこれが恋愛感情なのかいまいち分からなかった。分からないから父に聞こうとしたがやめた。いや恥ずかしいでしょ親に言うなんて。


 いろいろ考えていると母がおつかいをしてこいといった。

いまどきおつかいに行かせるなんて時代遅れすぎる。なんて思いながらも怒ると怖いので仕方なくおつかいに行った。





 場所は近くにある八百屋さんだ。一通り買い物を済ませ自転車で帰ろうペダルを一歩こぎ出そうとした。そのとき、綺麗な女性が目の前を通り過ぎた。間違いなくそうだ。見間違えるはずがない。

確信した。通り過ぎた綺麗な女性。彼女は星花音だった。顔が赤くなる。それに気付かず見惚れてしまい、ずっと見ているのに気付かず彼女と目が合った。すかさず目をそらす。きっと彼女は俺のことを知らない。だから


「ここであうなんて偶然だね」


とかそんな会話イベントは起こらなかった。それでもいい。

『ただ会えただけで』十分なのだ。今日だけ母に感謝しよう。珍しく星空に「奇跡」というものが

舞い降りてきたのだから。


 


帰り道はすごく気分が良かった。なぜか自転車が軽く感じた。これも気分がいいからであろう。

そして家に着くと母に怒られた。


「おつかいを頼んでたのにどこであそんできたの!」


と言われた。だから


「ちゃんとおつかいしてきたって」


といい買い物袋を・・・・あれ、ない。

買い物袋がなかった。そして母からは言い訳無用と言われもう一回行ってこいと言われた。

だから自転車が軽かったのか、もう一回行くほどめんどい物はない。

もしかしたらまだ星花音がいるかもしれないという期待を持ちながら八百屋に戻った。


 行ってみると買い物袋は星花音と会った場所に置いてあった。見とれて手から話してしまったのだろうか。というか何でその時気付かなかったのだろう。それほど見とれていたのか。と

少し自分が心配になる。そして星花音もすでにいなくなっており二度目の八百屋は

ただ労力を消費しただけであった。

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