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流れ星  作者: ちゅん丸
一章 始まりは突然に
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2話 『今日から中学生』

ーあらすじー


主人公草野星空はなにをやってもマイナスになってしまう少年である。

そんな星空もついに新中学一年生になる日が来た。

「ついにこの日が来た!」


 今日4月7日から星空は中学生になった。

母からは


「どうせ中学生になってもなんにも変わらないでしょ」


なんて言われたが後で父に聞いてみたら俺が中学生になったことを一番喜んでいるのは母とのことだ。

そうならそうと言葉でいいやがれ、、なんて思っていたら学校に向かう時間になっていた。


 中学デビューを少し考えていた俺は歯磨きをいつもは一回だが今日だけ二回しうがいも四回もした。準備は万全!

家から学校までは自転車で10分くらいといったものか。母と父は車で来るらしい。

昨日は新しく買ってもらった自転車で学校まで通うことを考えていたら2時間しか眠れなかったため今はとても眠い。でもこぎ始めればそんな眠気も吹っ飛ぶだろうなんて考えて学校に向かったのだった。


 



 星空は道中けんかしている猫を助けようとして猫に噛まれたりしたが無事(?)に学校に到着した。星空の通うことになる学校の名前は『岩方中学校』という。昨日は学校にいくのは楽しみにはしていたが期待はしていなかった。しかし、ついに新生活が始まると考えていると自転車をこいでいるうちに期待が膨らんできてしまった。入学式で友達が何人できるかな。とか、かわいい子はいるかな。など後者の方は思春期で必ず男子が考えると言い切れる。

なんて心の中で自分と会話していた星空であった。





 そして入学式が始まった。母が手を振っている。はっきり言ってやめてほしい。はずかしいではな

いか、、顔が真っ赤になった。


 式は校長先生の話になった。小学校の校長は話が長くて周りを見渡すと必ず一人は寝ているほど退屈な話であった。今度の校長はというと、安定の話が長くつまらない。が初めての場所というのもあるのか、眠気は一切襲ってこなかった。他の生徒も同様だ。いつ頃から寝る人が出てくるのか楽しみである。


 そんなことを考えていたら次は生徒の名前が呼ばれる時間が来た。

声が裏返ったらどうしよう、などと考えていると三個前の男子生徒が緊張のあまり声が裏返ってしまった。

「なぜ自分に近い人が裏返る!?これでは更に不安になるではないか」

と心の中で叫び焦る星空。そんな中自分の番が来た。

「大丈夫今日は歯磨きを二回もやったんだ」と自分に言い聞かせ先生が

「草野星空」と言った少し後に大きく「はい!」と返事をした。

それは裏返ることもなく、むしろ褒め称えたくなるようないい返事だった。

「よっしゃぁ!うまくいった!」と心の中で喜ぶ星空。今日はいい日だ。なんて思えるのは一瞬であった。


 そして次の人が返事をしようと席を立った。

そのとき、白いハンカチが落ちたのが目に入った。今は気分がいい。ここで拾うことによって更に好感度まであげてしまおう。と思った星空はすぐに行動に移した。がその瞬間体重を横にかけすぎた。

もうここまでくればだいたいは想像できるだろう。イスと共に星空は倒れていた。

最初は何が起きたか分からなかったが、周りからの視線に気づき、3秒たってようやく理解した。

『落ちたのだ』と。

5秒たっただろうか、恥ずかしさが襲ってきた。どこかに隠れたい。いっそ逃げだしたい。

と思いながらもせめてハンカチは拾おうと思い相手に渡すとハンカチより自分の心配をされた。

なにやってんだか、、と思いながら入学式は後半を迎えようとしていた。





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