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古代日本史の謎を筆者は解いた!  作者: ニャンコ教三毛猫派信者
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地神五代の謎

日向三代とは神武天皇の祖先である三代のこと。

主にニニギ、その息子ヒコホホデミ、その息子ウガヤフキアエズを指す。


では地神五代とは?


ニニギの父であるアメノオシホミミ(何故かこの男には勝勝速日(カカハヤヒ)という別名あり)と、その母親である天照大御神及び、義父である高皇産霊命(タカミムスビ)の事である。


さてこの五代にはある特徴がある。オシホミミ以降、変なのしか居ないという点だ。


それじゃ、誇り高き神武天皇の祖先がいかにヘンな奴らか見ていこうか?



【便宜上の初代・アマテラスとタカミムスビ】


タカミムスビは明らかに日本神話の最高神である。

彼は高木神、神木・巨木の神として、恐らく縄文時代から崇拝されていただろう。

その巨木信仰は日本で最も歴史の古い神社の一つ、諏訪大社の奇祭・御柱祭に見られる。

神様の事を「柱」と数えるのもここからくるのだろう。

イザナギとイザナミも神聖な柱の周りを回って結婚している。


ぶっちゃけ、筆者は「すめらぎ」とは「皇木(すめらぎ)」つまりタカミムスビの子孫である大王のことを意味しているのかなぁと思う。


ちなみに前回ミカの謎について語ったわけだが、スメラギはこうして解決した

ミカは、神様の事であり、例えば建甕槌(タケミカヅチ)なら名前の分類はこうだ。


タケ=高い、(たけ)るなど雄々しく強い、みたいな感じの尊称

ミカ=甕。カミのこと。神様のこと。

ヅチ=まあ一見漢字から鉄を鍛える槌みたいなイメージが湧くが、ツチは蛇の古語なので結果こうなる。


(タケダケ)々しい(ツチ)(ミカ)」=タケミカヅチ。わかったかな?



つまりこの理論を用いればミカドはこうなる。


ミカ=神のこと。

ド=人のこと。


ミカド=甕人。

古代には大王のことを「ヤマト=山人」と言ってる人がいたのかも……?




オシホミミの母のアマテラスの方はご存知の通りスサノオの暴虐に耐えかねて職務を放棄し引きこもったイメージばかりある女神。

特にそれ以外のイメージはない。



【二代目:オシホミミ】


アマテラスの息子であるオシホミミは籠神社の海部氏系図によれば初代であり、彼に父母の名前は見えない。

この男が非常にイメージが悪い。しかもその血が色濃くニニギに受け継がれている。


一言で言えば、神話でのオシホミミは偉大な母ちゃんのダメ息子である。


まず、「アナタいつまでもプラプラしてないで人間界でも平定してきたら?」

と命じられたオシホミミは、下界は物騒だから嫌だと拒否。何とも酷い。


その後、フツヌシやタケミカヅチらによって大国主の国は譲られた。

「さあ今度こそ下界を統治してきなさい」と言われてもオシホミミは断固拒否!


「タカミムスビさんの娘のトヨアキツシヒメちゃんとの間になんかすごい子が出来たんで代わりにこいつを行かせましょうよ」


などと言い出し、まだ幼児の息子・ニニギに全て丸投げ。

断固働きたくないでござるを決め込むのであった!

あのアマテラスの息子がこのニートである。

オシホミミの事績はこれにて終了。

二度と出てこない。全く持ってバカバカしい話である。



【三代目:ニニギ】


さてそんなダメ親父から生まれたニニギだが、下界をちゃんと治めるなど、能力は一人前!

しかしニニギはダメ親父から性格を完璧に遺伝していたのであった。


ちなみに「ニニギノミコト」 と入力するとサジェストに「クズ」が出てくる。

クズとまでは言わないが、男前な性格とはとても言えない。


ニニギは、オオヤマツミという山の神の元締みたいな偉い神様から二人の娘をもらいうける。

妹はコノハナサクヤヒメ。名前まで美しい美女である。

姉はイワナガヒメ。器量は良くなかったので、姉の方を送り返した。


するとオオヤマツミは激怒。呪いをかけ、ニニギとその子孫に、神の子孫なのに寿命が発生したという。


いや、別に女を顔で選んだのは、どうこういうつもりはない。

ところが、ニニギのクズさはその後本領を発揮して行くことになる。


晴れて美しいサクヤヒメと結ばれたニニギは、たった一晩の結びで妊娠したサクヤヒメを疑う。

そしてついに、「それ俺の子じゃないだろ」と言ってしまう!

これには温厚で通っていたサクヤヒメも激怒。

産屋に火を放ち、火の中で出産してみせ、「ほら神様の加護があったのよ」とニニギを無理矢理納得させてしまった。


クズだなぁ。同じ男として気持ちはわかるが、言っていい事と悪い事がある。

何という酷い神話であろうか。これが神武天皇の祖先?

ちなみにこのクズエピ以外、特に実績はない。



【四代目:ヒコホホデミ】


山幸彦とも。彼は兄の海幸彦と自分の「宝」を交換するが兄の宝である釣り針をなくしてしまう。

激怒された山幸彦は逆恨みをした挙げ句、海の神ワタツミの力を借りる事になる。

ワタツミは娘のトヨタマヒメを山幸彦に与えたうえ、便利アイテムを与える。

便利アイテムで兄に呪いをかけ、散々にやり過ぎな仕返しをしたあとはトヨタマヒメとの間に「フキアエズ」という息子をもうける。


ちなみに、海神の娘であるトヨタマヒメは出産の際に龍のような姿になってしまうことを恥じて、絶対に見るなと言われた。

もちろん山幸彦はそれをのぞいてしまい、結局トヨタマヒメは真の姿を見られた事を恥じて海に帰り、二度と帰らなかった。山幸彦、クズである。



【五代目:フキアエズ】


正式名は「ヒコナギサタケウガヤフキアエズ」であるが、長いのでフキアエズで。

生みの母・トヨタマヒメは父親のせいで二度と会えなくなったが、フキアエズは全く気にしなかった。


なぜなら育ての母親であり、実質は完全に母親であったタマヨリヒメが好きだったから。

タマヨリヒメは実の姉の子であるフキアエズと結婚。

いくら古代とはいえ血の繋がった育ての母親と結婚とはフキアエズも相当にアブノーマルである。

ちなみに、それ以外の実績は記録されていない。

実際のところ、恋愛関係だったのかはわからない。

何らかの政治的意図があった可能性はある。




これが地神五代と呼ばれる人たち。クズばっかじゃねえか!

何故天皇家はこんなやつらを祖先としたのであろうか?

何とか、かっこいい伝説の一つや二つ入れられなかっただろうか?


このことからも天皇家や太安万侶などが、本音では自分たちは九州出身だと言いたくなかった事が見えてこないだろうか?

やっぱウソじゃないの、神武東征。




















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