クラス内の揉め事
久しぶりの投稿になりましたが、
ぜひ読んでみてください!
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「戦凪くんに僕は、ある賭けを持ちかけた……」
黒崎の言葉を皆が食い入るように聞き始めた。
「そして、僕はその賭けに勝った」
「何の賭けをしたんだよ……」
生徒の1人が恐る恐る問いかける。
「僕が戦いに勝ったら、一緒に他の3年生殺すの手伝ってやな」
「そんな率直な… よく了承してくれたな」
「そりゃ、色々と頑張ったんや、詳細は秘密やな」
マジでこの狐野郎…信じてるの危険すぎる…
「陣営は1年A組、C組、2年A組、C組 VS 3年A組、1年A組の中谷派の残党ってことやな」
「おい! なんで中西たちが敵なんだよ!」
「そりゃ、僕に協力してくれそうにないクラスメイトは全員敵やから、殺すしかないやろ?」
────── !!!
突然のことにクラス全員がざわめいた。
中谷を殺す…… もしそれが本気ならクラス内で対立がおきるって事は分かってるだろうに……
「ちなみに、オススメは僕の方に付く事やよ」
クスクスと黒崎は笑う。
「誰がアンタなんかに従うと思ってるわけ!!」
1人の女子がそう言い放った。
「そうやな〜 君と正面から正々堂々と戦って勝ってみせるとか?」
「構わないわよ、相手になってあげるわよ」
私の能力をアイツは知らない
それに加えて私はアイツの能力を知っている。
触れた物体を消し飛ばす異能力って入学式の日に説明していた。
恐らく、嘘じゃない。
あれだけの自信を持っていて、中谷を殺すって皆んなの前で宣言するような人間だ。
本当に触れたものを消すんはず……
けど、触れなければ消せない。
近づかなきゃ攻撃すらできないっ!
私の能力は指先から銃弾ほどの威力がある空気の塊を撃ち込むことができる。
長距離からの攻撃ができる私は超有利ってわけ!
長距離攻撃のできる異能力がいるって警戒しなかったアンタが悪いのよ!
「ほな、どこで戦おうか?」
「ここで構わないわよ!」
「ええよ、9時〜17時は校内での戦闘は禁止やから、17時になった瞬間からスタートでええやろ?」
「そうね、正々堂々と戦ってもらうわよ!」
「分かっとるよ、皆んなも僕が小細工してないから17時になるまで見ててや、ところで君の名前なんだっけ?」
「そんなこと聞く必要あるわけ?」
「そりゃ、あるやろ〜 名前も知らない子を殺すの嫌やし、弱い人の名前はまだ覚えてないんよ、すまんね」
「本当にウザいわねアンタ、教えるわけないじゃない」
「彼女の名前は、吉野美紀だよ!クラスメイトの名前くらいしっかり覚えなよ、黒崎くん」
「すまん、すまん、ありがとう長谷川くん」
──── ッ!!
全く空気を読まない長谷川に吉野は舌打ちする。
「ほな、17時やな、吉野さんっ!」
「そうね、 17時にアンタは死ぬ、それだけ教えてあげる」
クスクスと笑う黒崎に対して吉野はイラついた様子で席に座った。
なんてこった……クラス内の空気は最悪だ。
こりゃ、完全に黒崎のペースに乗せられている。
けど、ほとんどクラス内でも認知すらされてない俺じゃ、今の空気を変える事なんてできない。
せめて、黒崎と吉野さんの戦いはやめさせないと…
って! 黒崎の姿が見えない……
吉野さんはまだ席にいる。
くっ… 吉野さんの方を説得するしかない…
けど、話したこともない女子にいきなり、説教がましい事は言いたくない…… ってか怖い。
絶対、今は不機嫌じゃん!ピリピリしてるじゃん!
絶対、八つ当たりとかされるじゃん!
「変態、2人の喧嘩にメリットが全く感じられないわ、やめさせてきなさい」
月影がそう言い放つ。
「いや、今はご機嫌斜めだろうし、1人にしてあげません?」
「は? これは独り言。って先に言えば問題ないわよ」
「もっと怒られそうじゃないですか?それ…」
「は? そんな事あるわけないわ、試してみれば分かることよ」
「分かったよ、そこまで自信満々に言うなら試してやる、絶対に怒るからな!」
「ええ、絶対に彼女は怒らないわよ」
俺はムキになって話を飲んでしまった。
あれっ…… もしかして、まんまと話に乗せられた?
───── はっ!?
俺は今、自分の置かれた状況を理解したのであった。




