狐の提案①
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「怖い、怖い、 けど、 楽しみや」
黒崎はそう呟いた後、 皆んなに今回の目的を詳しく説明した。
簡潔に説明すると、 限られた時間内での戦闘は余り得がない。
生徒会の書記を殺せば時間の制約はなくなる。
他のクラスとも協力して、まずは3年A組を倒しませんか?って感じだ。
「他のクラスって…… そんな簡単に協力してくれるのかな?」
「途中で裏切ってくるかもしれねーし」
「他のクラスが動くまで様子見ってのは?」
クラスメイト達から色々な声が上がった。
「そうや、 裏切られる可能性もあるし、 様子見をするのも一つの手や、 けど、それは相手の思う壺やろ」
────── !
「勝てる保証はあるのかよ!」
「そ、そうよ! 危険すぎるわよ!」
「中谷や宮代に任せとけば?」
完全に二極化に分かれてしまったな……
中谷派か黒崎派
上手く話し合い等で温厚に済ませていきたい中谷
早く相手を殺してこの学校から解放されたい黒崎
どちらの考えにも同意する余地はある。
「おまけに、 3年A組は残り4名だけや」
「そ、そうなのか?」
「あれ? もしかしてチャンスだった系?」
「この人数なら勝てるんじゃね?」
黒崎も上手いことクラスメイトを誘導している。
この場に中谷が居ないため、流れは圧倒的に黒崎が有利だろう。
「そして何より、 僕が一緒に戦うんや、負ける事はありえない」
───────── !!
黒崎は断言した。
なんなんだ… この自信は……
「恐らく、1番厄介なのがこの学校の生徒会長、3年A組の八神秀人や、 僕は彼と対峙する、その間に書記の生徒を倒して欲しい」
「けど、 倒すって言っても3年がどこに居るのか分かんねーよ」
「ああ、そもそも黒崎は場所を知ってるのか?」
「もちろん、 場所はこの学校の真上」
黒崎はクスクスと笑いながら天井を指差す
「は? 今は教室にいるかもしれねーけど、放課後にはいねーだろうが!」
「ちゃんと調べてから言えよ!」
「そうだぞ!」
「そうよ!」
「そうだぞ!」
つい、皆んなが叫ぶから、俺も釣られて叫んでみた。
「話は最後まで聞くもんやで、真上って言うんは、 空の上や」
────── !?
「詳しく説明しなさいよ!」
月影がそう言い放っと、 黒崎はフッと笑って説明を始めた。
「彼の能力は、物を自由に浮かせる事や、 普段は生徒会室ごと空の上って訳や」
「なんで、そんな事を黒崎くんが知ってる訳?」
「とある情報屋から買い取った情報や、その情報が間違ってたらこの戦いは保留ってことで〜」
「もし本当に空にいたとして、どうやってそこまで行くのよ?」
「協力してもらう、 戦凪くんに」
─────!!!
「流石にあの化け物は手に負えないだろ?」
つい、動揺して声に出してしまった。
「実際に半殺しにされた君が言うと、 なんか、すごい圧があるわ」
「そりゃどうも… 実際、 戦凪は人に従うような感じではないだろ?」
「そうやね、 だから約束をした」
「約束? なんの約束を?」
「もし、 3年A組の全滅に協力してくれたら、 時間に縛られることなく藤波帝と戦える」
────── !
「藤波くんはそれを知っているのか…? 」
「全く知りません! けど、藤波くんには、また別の餌を撒いといたから」
「別の餌……? 」
本当にこの狐野郎は危険な気がする……
どこまで考えているのかも全く分からない…
本当にコイツは何が目的なのか読めない




