苦渋の撤退
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金剛と白銀は無事に宮森たちと合流した。
「今戻りました」
「ぶっ殺してやったぜ」
「2人とも無事でなりよりだよ」
宮森は2人の無事を確認して安心した様子を見せた。
「柚子、 あの男は一体、何者なのでしょうか?」
「分からない、 完全に予想外の生徒だった」
白銀の質問に、 宮森は首を振って即答した。
「1年だからと余裕はできませんね」
「そうだね、 戦凪くんと同等に戦える1年生か〜 」
また困った生徒が現れたな……
宮森はひきつった笑顔でいた。
「校内にはまだ誰かいる?」
「今は誰もいませんわ」
「大野木くんは生死不明、 門田先生もおそらく重症だろうし… 今日は私たちも撤退しようと思う」
「そうですわね」
「おい、戦凪も霧雨も1年も誰も殺せてねぇじゃねーかよ! それで撤退すんのかよ!?」
金剛が話に割り込むような形でそう言い放った。
「壕魔くんは死亡したし、今回はもう充分だよ」
「こっちは大野木を失った」
「もうこの学校には誰もいませんよ、これ以上何をするんですか?」
白銀が金剛へ問いかけた。
「そりゃ… まだ近くに誰か隠れてるかも知れねーだろ!」
「バカですね、 そんな事するより明日、 確実に殺しましょう」
────── !?
「白銀… お前、 頭いいじゃねーか!」
クラスの皆んながクスッと笑い、ほんの少しだけ場の空気が和らいだように感じた。
けど、ここにいる全員が思っている。
悔しいと……
霧雨先輩は分からないけど、1年生、藤波帝君の元に戦凪君は必ず現れる。
そこをどうやって立ち回るからが重要になるけど…
「明日、霧雨霞を狙うけど、何か良い作戦はある?」
小さくため息を吐くと、宮森はそう言い放って笑った。
「当然、 ある訳ねぇー! 強行突破に限るぜ!」
「本当にバカですね、 作戦は考えてますわ」
「流石、優菜ちゃん!作戦はお願いするよ」
「ありがとうございます、 承知しましたわ」
「今日はこれで解散、皆んな体を休ませまて明日に備えよう」
───── 解散してしばらく、 教室には宮森、金剛、白銀の3人だけが残っていた。
「私が大野木を探す、作戦は全て 優菜ちゃんに頼む形になっちゃうけど、無理はしないでよ」
「分かっていますわ、 柚子の方こそ無理はなさらずに」
「ちっ、 仕方ねーから俺ら俺も大野木を探すの手伝うぜぇ」
「いえ、 それよりもアナタには他にお願いしたい事があります」
「はぁ? 何で俺がお前の言うことを聞かなくちゃ行けねーんだよ!」
「これも作戦です、 私は柚子に作戦を一任されています」
「なるほど…… それなら仕方がねぇ!」
「それじゃ、 決戦は明日の夕方だ、 2人とも頼りにしてるから〜」
軽い口ぶりでそう言い放った後、 宮森は部屋を後にした。
「宮森のやつ、 なんか俺らに隠しているよなぁ?」
「あたなでも分かるんですね、 柚子は相当余裕がないのかもしれませんね…」
「なら、俺たちが支えてやれば良いだけだろ」
「バカのくせにたまには良いことを言いますわね」
「はぁ!? 俺はバカじゃねー! ぶっ殺すぞ!」
「はいはい、 アナタに今から手に入れてきて欲しい物を伝えるので、 準備をお願いします」
「ちっ! 仕方ねーから特別にやってやるよ」
白銀は金剛へ作戦内容とその準備内容を話し始めた。




