憂鬱
ぜひ読んでみてください!
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「椿…… 」
「なぁぁ、 こいつ、 双子の妹なんだろぉぉぉ? 」
「君、 僕を怒らせたいのかい?」
「俺はただ、 お前と楽しみたいだけだぁぁぁ」
────── !?
「鬱陶しい、 鬱陶しい、鬱陶しい、鬱陶しい…… 」
先程までの様な軽い雰囲気から一変して、殺気が周囲を包み込んだ。
「どうなってやがるんだぁぁぁ」
瞬きほどの一瞬で、 体を鋼線で拘束されていた。
「異能力を手にしてもこれだ、 弱いやつはすぐに姑息な手を使う、 本当に鬱陶しい」
「早く妹を人形にしてやらなくていいのかぁぁぁ?」
─────── ぎぃぃぃぃ!!
鋼線が壕魔の両足に食い込み、 どんどんと締め付けられてゆく。
「おいおい、 俺を人形にすんのかぁ? 妹を殺した奴に今後は守ってもらうのかぁぁぁぁ? 」
「もう喋るな」
─────── !!!
髪の毛よりも細い切断能力を持った極細の糸は壕魔の喉を容赦なく切り裂いた。
壕魔は口から大量の血を流しながらも、 鋼戦を毒で溶かし、 ゆっくりと立ち上がる。
「なんてなぁぁぁぁ」
ベーっと舌を出してケラケラと壕魔は笑う。
「本当に鬱陶しいよ、君」
「ほら、お返しだぁぁぁ『蠍』!」
サソリの尻尾の様な形をした液体が帝を襲った。
「『死霊の導』」
蠍の針は、帝の体を貫通することはなく、寸前で動きが止まった。
「安彦、 淳太、 任せたよ」
「なんだぁぁ、 まだ人形を隠し持ってやがったのかぁぁぁ? 」
────── !?
ずんっ!と壕魔の体が重くなる。
「はぁぁ? 」
更に追い討ちをかけるように、 帝によって呼び出された生徒の1人が、動きの止まった壕魔へ飛びかかった。
「なんだオメーはぁぁ? 」
「『溶ける』」
壕魔の体に飛びかかった男の体がグニャグニャとスライム状に変化して、 壕魔の体に巻きついた。
「気持ちの悪りぃぃやつだなぁぁぁ」
「さようなら、 『死霊手術』」
至る所へ張り巡らされていた鋼線が紫色の糸へと変化した。
そして、 紫色の鋼線が壕魔の体へ巻きついた。
「1時間後、 君は別人へと生まれ変わる」
(何を言ってやがる? この程度で俺を拘束したと思ってんのかぁぁぁ? )
─────── !?
壕魔は声が出せなくなっていた。
どうなっている?
手足の感覚も無くなっていやがるじゃねーかぁぁ
「この力は、時間も体力もすごいから使いたくなかったけど、君はこうでもしないとダメそうだ」
「 …… 」
「君はもう喋ることすらできないから、 質問には答えられないけど、 この能力についてだけ教えてあげるよ」
壕魔は鋼線に体を縛られて、 ただただ帝の姿を凝視することしかできなかった。
「死霊手術は、 対象者の精神を組み替える、君は生まれ変わるんだよ」
────── !?
壕魔の体を縫い付けるように紫色の糸が体内へと入っていく
体が動かねぇぇ… このワザ、なんで今まで隠していんだぁぁぁ、 何か理由があるはずだぁぁぁ…
体力や発動時間って言う理由以外にも何かぁ…
使用制限がある? 何らかの代償を払っている?
発動条件がそろった? なぜ戦凪には使用しなかった?
色々と考えられる事はあるがぁぁ、 試す様な時間はねーようだぁぁ…
はぁ、 こりゃ、 もう助からねぇかぁぁ……
けど、 ただで死ぬわけにもいかねーなぁぁ、 少しでも情報を引き出したいところだがぁ、 この体じゃ伝達は難しい…
現状、 体は動かないが、 異能力はまだ使える
それなら、 冥土の土産ってやつをくれやろう…
操り人形にされるのも癪だしなぁぁぁ
毒霧
スーッと、壕魔は最後の力を振り絞り、 ゆっくりと息を吐くにつれて、黒い霧があたりを覆い始める。
そして、霧に覆われた壕魔の体がジワジワと崩れ始めてゆく。
この毒は強すぎで、 自身の体にすら害を与えてしまう奥の手、 この毒でどんだけ道連れにできるかぁぁ…
にても、あっけねー 負け方しちまったなー
こんな事なら、 黙って霞の言うこと聞いてれば良かったかもなぁぁぁ
黒崎十夜……
簡単にですがキャラ紹介をさせていただけます。
蒲田安彦
元1年C組の生徒
異能力:重り
視界に捉えた人間の手か足どちらかを重くする
手なら約30kg、足なら約70kg程度重くできる
東野淳太
元1年C組の生徒
異能力:溶液
自身の体を溶かしてスライム上にして動くことができる
スライム上でいられる時間は1時間まで
補足:2人とも入学初日には死亡していた
次回もよろしくお願いします!




