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毒の中で

ぜひ読んでみてください!

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──── その頃、 校内では


壕魔(ごうま)、 お前はここで死んでもらう」


「あぁ? 人形が何言ってやがるんだぁ?」


「『人形たちの舞踏会(ドール・ダンス)』」


数十体の人形たちが踊るように壕魔へと向かっていく。


「あぁ? 俺は人形じゃなくて、宮森(みやもり)に用があるんだがぁぁ」


壕魔は飛びかかってくる人形を素手で掴んだ。


「『毒手(どくしゅ)』」


掴んだ瞬間、 人形の原型が崩れ、地面へ溶け落ちた。


アイツの異能力は『(どく)』 、知ってはいたが、 やはり厄介な能力だ…


現状、 校内にも毒が少しずつではあるが、 蔓延し始めている。


壕魔を足止めするだけじゃ意味がない…

急いで殺さないと危険だ。


宮森たちの場所には、 白銀と金剛も一緒だから大丈夫だろうが、 動きづらくなってしまった。


「なぁぁ? 本体はどこに隠れてんだぁぁ? 出てこいよぉぉ」


「わざわざ、 毒を吸いに行くバカはいない」


「知ってたのかぁぁ、 関心するぜえぇ」


「お前のことはよく知っているさ、 『狂気の人形(マッドネス・ドール)』!!」


片手に斧を握った数体の人形が、 狂ったように壕魔目掛けて斧を振りかざす。


「諦めろってぇぇ、『毒球(どくきゅう)』、割れろ」


腕を突き出し、手のひらを下に向けると、 黒く染った球体が水滴の様にゆっくりと地面へと落下した。


────── !!!?


床に落ちた瞬間、 黒い液体が槍のように形状を変化させて、 その場にいた全ての人形が串刺しにされた。


みるみると形が崩れていく。


「あぁぁ?」


人形を一瞬で全滅させた壕魔だったが、 あたりを見回すと、ガラスが全て破られていた。


「さて、 これでやっと戦える」


────── !?


そして、 壕魔の前に大野木真斗(おおのき ましと)が姿を表した。


「ガラス割ったくらいでぇぇ、 よく出てこれたなぁぁ」


「早く殺すことにしたかな」


「そうかぁぁ? けど、 少し換気できたからって、 この距離でお前は毒を吸い続けている、 早くしないと死んじまうぜぇぇぇ」


「問題ない、すぐ殺してやる」


大野木(おおのき)は即座に壕魔の間合いに詰め寄ると、 容赦なく顔面に足蹴りを喰らわせた。


「いってぇぇ、 じゃぁぁ、 ねぇぇかぁぁぁ」


「…… 」


大野木は続けて顔面に足蹴りを喰らわせていく


しかし、 壕魔は膝をつくこともなく、 ずっと立ち尽くしている。


「終わりかぁぁ?」


────── ぐはぁ!


壕魔はフッと笑い、 大野木の顔面に足蹴りを喰らわせた。


「お返しだぜぇぇ」


想像以上に重い一撃にグラっと体がフラついた大野木に容赦なく異能力を使う


毒球(どくきゅう)


人形守護兵(ドール・ガーディアン)


盾を持った人形が黒い液体から大野木を守った。


しかし、 人形守護兵(ドール・ガーディアン)は溶けて、 体が保てないほどに崩れてしまっていた。


「そんなんで、 よく出てこれたなぁぁ」


大野木賢一(おおのき けんいち)


その言葉を聞いた瞬間、 壕魔の足がピタッと止まった。


「あぁぁぁ、なるほど、 お前の名前を教えろ」


大野木真斗(おおのき まさと)


「賢一の弟かぁぁ… 懐かしいじゃねぇかぁぁ、 兄貴は元気にしてるかぁぁ?」


「どうだろうな」


俺の実の兄、 大野木賢一は中学の頃、 クラスでいじめを受けていた。


そして、 そのクラスメイトの1人が、壕魔八幡(ごうま やひと)だった。


中学生が生徒と教員含め21名を殺害したとされる、あの事件


あれは、 大野木賢一を助けるために行われた事件だった。


同じクラスで生存していたのは、兄と壕魔の2人だけだった。


報道では伏せられていたが、 他の教員は、 恐怖のあまり自害していたと言う。


そのせいで……


俺は人を殺めてしまった。



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