撤退と戦闘
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「止血はとりあえず済みましたゾ! 良かったのですか?自分も戦えば勝機は全然あったのに」
「今回はこれで良い、それに、 お前の力は見せない方がいい」
「にしても、 戦凪凰覇、想像以上の強さでした」
「ああ、正直なところ、 アイツの強さを少し測って見て、 勝てなそうならすぐに撤退する予定だった…」
なのに、 足まで持ってかれちまった。
割りに合わねぇ代償だ……
攻撃を食らった後、 俺は全力だった。
奥の手である雷神を使っても勝てなかった。
だがァ、 アイツの攻撃は目で追えていた。
体はついてこれなかったが、 目では追えていた。
つまり、 帝よりは遅せーって事だァ
正直、 どっちが勝っても納得できる戦いになるな…
「とりあえず、 仕事は果たした、 しばらくは、あのクソメガネとは合流しないで身を潜めるぞ、野々原」
「クソメガネではなく、 委員長ですゾ! 後、 なんで自分も一緒に隠れなきゃならないのですか!?」
「バカか? 野々原がいなかったら、 ケガしてる俺を誰が守るんだよ?」
「いや、 自己中ですゾ! まぁ… それはいいのですが、 なぜ、 委員長と合流しないのですか?」
「あのクソメガネは信用できねぇーからな」
「やっぱり千八くんもそう思いますか、 正直、 自分も委員長は何を考えているのか分かりませんし、 信用はしてませんので、 千八くんについて行きますゾ!」
「助かる、 まずは回復に専念しねーとな」
「そうですゾ! その足じゃ、 役に立たないので!」
「うっせーよ!! 最強の足になるんだよ!」
「最強の足って? ま、いいです! 頑張りますゾ!」
────── そして校内では
「どうした後輩? 終わりか?」
「いや、 まいったな〜 本当に強い」
帝の異能力により、動かしていた死体は全て跡形もなく粉砕されていた。
「お兄様、 どうしますか?」
その場に残っていた帝と椿も、 想像を遥かに上回る戦凪の強さに苦戦を強いられていた。
「椿、 戦いに集中しようと思う、壕魔先輩をお願いできる?」
「あちらの方なら問題ありません、 私にお任せください」
「じゃ、頼むよ、 僕も本気で挑もう」
─────── !?
突然、 戦凪の動きが止まり、 血が吐き出した。
「鋼線か…… 」
「よく知ってるね〜 先輩、 頭悪そうなのに」
「過去に使ってる奴がいた、 余裕で殺したけどな」
「残念、 僕もその生徒に会って見たかったよ、 傀儡にしてあけたのに…… 」
髪の毛よりも細い切断能力を持った極細の糸
そして、 僕の使ったカッターナイフは、 鋼線を巻きつけた特注品だ。
「その糸くずで俺に勝てると思ったのか?」
戦凪から放たれてる風圧が一気に上がった。
そして、 みるみると鋼線が切り裂かれる。
「まずいかな…… 」
いや、 あれを普通に切っちゃうのか……
アレ、 ただのピアノ線とかじゃないんだけどな〜
「全員、 死ね」
─────── !!!
「ヤバ! 僕たちの負けだ、 逃げるよ、 椿」
「かしこまりました」
「待てよ、 俺の相手をしてくれんだろぉぉ?『毒手』」
──────── !?
椿の左腕を掴み、 ニヤリと壕魔は笑った。
「『血塗られた手』」
即座に椿も応戦したが、 壕魔はあっさりと攻撃を避けると、 窓ガラスを蹴り割り、 校内へと姿を消した。
「俺が追いかける」
大野木の操る人形が、壕魔の後を追いかけた。
「お兄様、 追いますか?」
「いや、 それより、 椿、 腕は大丈夫かい?」
─────── !?
「申し訳ございません、 深手を負ってしまいました」
椿の左腕は、 青紫色に変わり果て、 指先も動かせないのか、 ビクビクと震えていた。
「すまない、 良い腕を探すから、少し我慢してくれ」
「ありがとうございます、止血は問題ありません」
───────ぐっっっ!!
帝は鋼線で椿の左腕を切り落とした。
しかし、 切り落とした腕からは一滴も血は流れていなかった。
「椿は早く逃げて」
「お兄様は?」
「うん、 殺すのは無理そうだし、 足止めだけしようと思うよ」
「ん…… 分かりました、 お気をつけてくださいね」
椿も参戦から離脱しようと、 異能力を使用しようとしたが、 戦凪はそれを許さなかった。
「待てよ、 全員死ねって言っただろ?」
「『死霊の侵略』」
戦凪が動く瞬間、 地面から数千の死体が現れた。
「今のうちだよ、 椿」
「お兄様もお気をつけて、 『血塗られた大蛇』」
真っ赤な血が集まり、 蛇の形へと変化した。
蛇の後頭部に飛び乗ると、 即座に校内から離脱した。
「鬱陶しい、 消えろ」
戦凪はものすごい速さで死体を粉砕したいたが、 あちらこちらに仕掛けられた鋼線が邪魔をして、 自由には動けてはいなかった。
「残念、 その死体全ての中に鋼線を仕掛けてある」
「お前…… 」
「殺せると思ったんですけど、 どうやら殺すのは難しそうなので、 今日は撤退しま〜す! また会いましょう、先輩」
そう言い放ち、 帝は壕魔が割った窓から、 校内へ入り、 姿を消していた。
「覚えたからな、 藤波帝」
戦凪は鋼線を引き裂き、 上空へと駆け上がったり、その場から姿を消してしまった。




