鬼人の参戦
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「めんどくせーけど、 手助けに来てやったぞ」
「仕方ありませんゾ、 委員長殿の命令ですし」
「お兄様に失礼ですよチンピラ、 早く働きなさい」
俺たちの前に、 3人の生徒が近づいてきた。
そして、その中の1人を俺は知っていた。
アイツは…… 入学式の時にいたチンピラか……
「あァ!? 何ぃ見てんだ? ゴラッ!」
いきなり絡まれて、 俺は慌てて俯いた。
俺、ああ言う感じのチンピラ嫌いなんだよなぁ…
弱いくせにキャンキャン人に噛み付いてくるし。
「すぐ喧嘩売って、 ダメですゾ! 」
そう言い放ち、チンピラを宥める小柄な少女。
そして、ヘルメットを被っている……
「お兄様、 バカがうるさくして申し訳ございません、 ちゃんと仕付けますので」
「あァ! 誰がバカだァ!? 」
もう1人、 黄金色のロールヘアー、 真っ赤な瞳、何よりも目を引く服装…… いわゆる、 ゴスロリってやつだ。
そんな見た目の3人が帝に駆け寄る。
「待ってたよ、 すまないけど、 彼の相手を頼めるかな?」
「うるせぇーよ! テメェに言われなくても、 あの女の指示があったんだから、 戦うに決まってんだろ、 ゴラッ!」
「心強いよ、 千八、 野々原さんと、 椿も頼んだよ」
「了解ですゾ! 」
「お兄様の頼みとあらば、喜んで」
「 ────── 仕方ねぇからやってやる」
─────── !!?
そして、 もう1人、 校内のガラスを蹴り割って、 1人の男が現れた。
「戦凪ぃぃ、 助けてやるよ、 霧雨の命令だぁぁ」
「無用だ、 そもそも、君とは学年もクラスも違う」
「まぁぁ、 そうなんだが、 助けてやれって命令だからなぁ、 お前が断っても、 俺はお前を助けるぜぇぇ、 戦凪」
戦凪と会話している男を見て、 俺は唖然とした。
その人物もまた、 俺は知っていたからだ。
この学校に入学する以前から……
殺人容疑で世間を騒がせていた人物
当時、 中学生にして、 男女合わせて21名を斬殺した、 凶悪殺人犯。
逮捕時、 その瞬間の顔を収めようと報道していた、各局のカメラマンとリポーター総勢8名の顔を、隠し持っていたナイフで斬りつけた男。
壕魔八幡
鬼人とまで命名されていた。
見てすぐ分かった、 あの顔は……
警察官に取り押さえられていながらも、 楽しそうに笑っていたあの顔と、全く同じだ…
そんな、外道がこの学科にいたのかよ……
「うわ、 君、 テレビで見たことある顔だ、確か凶悪犯だよね?」
タレントを発見した時の様に、 嬉しそうに帝は凶悪犯罪者に声をかけた。
壕魔の犯罪行為は全国で報じられ、 その名を轟かせた。
しかし、 意外なことに、 なぜか彼を支持する人々が一定数生まれていた事も大きな社会問題になった。
彼の殺した21名は、 壕魔のクラスメイトと、その学校の教員だった。
教員と数名の生徒は、拷問の末に殺されていたらしい。
彼は取り調べて言っていたらしい。
『罪の重さによって、 そいつの死に方を俺が決めてやった』っと……
どうやら、 拷問を受けた数名の生徒は、 学校で有名な不良達だったらしい。
それを注意もせずに黙って見過ごしていた教員たちを含めて11名が拷問により命を落とした。
残り10名のクラスメイトは、喉を切られて死んでいたらしい。
殺害の動機が報道された際に、 よっぽどの事を不良達がしたのだろう。と言う声が生まれたのだ。
これ以上は悪影響だと判断されたのか、収集が付かなくなる前に、みるみるとテレビで壕魔を取り上げる事はなくなっていった。
「握手はしてやんねぇー」
「それは残念だ、 ここで殺すことになるね」
「やってみろよ……」
─────── !!?
── 突如、上空から数体の人形たちが落ちて来た。
「琥太郎! ここから急いで逃げるんだ!」
この声は…… 大野木先輩か…
「なんでここに?」
「詳しくは後だ、全く、想定外の生徒が多くて困る」
「うわ〜 クマの人形が喋ってる、 どうなってんのこれ?」
相変わらず、 帝はマイペースに話す。
「後輩、 今だけ力を貸してやる」
大野木は帝に話を持ちかけた。
年内最後の投稿になります。
来年は投稿頻度も増えると思いますので、
今後ともよろしくお願いします!
皆さん、良いお年を!!




