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助けたい

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「学校へ到着するまで、 手は出さない」


そう言い放った戦凪は、 空中を移動する。


その後ろを追うように、 俺たちの背中を風が押し進める。


足を動かさなくても前へと進む。


丸で、 空港にある平行型のエスカレーター


えっと…… 確か名前はオートウォークって言うんだっけ? あれの速度早い版に乗ってるよな感覚だ。


「3人仕留め損なった、 厄介な生徒が多くて俺は嬉しい」


3人…… 確かに、 戦凪は最初に10人って言ってたけど、 見えたのは7人だった。


それに、 月影や霧雨、 黒崎たちの姿も見えなかった。


さっきの7人は雀のクラスメイトだろうが……


空中から見てたから分かる、 そこにあった森が丸々一つ、 消滅しているのだから。


月影たちだってまだ森の中だったはず……


みんなは無事なのか?


ここで全滅してたら、 学校へ到着しても、 俺たち1年A組の勝利は難しくなる。


今は、皆んなの無事を祈ることしかできないが…


学校へ到着したら、 俺の仕事は終わりだ。


後はクラスメイトに任せる予定だったけど、 どうも俺は、 あの化け物野郎が嫌いみたいだ。


学校へ到着したら、 俺がアイツを殺す。


「そんなに殺意を向けらると、 照れるよ」


「それ、 照れじゃないっすよ、 怯えって言うんです、 知ってますか?」


「俺、 やっぱり君が嫌いだよ、 着いたら殺す、 君の仲間も全員まとめて」


「うちのクラスメイト、 めちゃくちゃ強いですよ」


「それは楽しめそうでなによりだ」


そんな会話を交わしている間に、 学校が近づいてきた。


俺が最初にやること……


それは戦凪の顔面に拳をぶち込むんじゃない、 雀を助けることだ……


さっきみたいに、 上空から落とされれば、 雀は確実に死ぬ。


ギリギリまで待つ、 あの野郎が能力を解除したら、 俺たちは宙を歩くことができなくなり、 真っ逆さまに落ちる。


解除ギリギリの場面を狙って、全力で屋上まで走る。


おそらく、 背を見せて走るんだ、 多少の攻撃も受けるだろう…… 途中で屋上まで届かずに、 落下することもあるだろう。


けど、 雀は傷付けさせない。


理由は知らないけど、 俺を助けるために駆けつけてくれた子を簡単に死なせるのは、 カッコ悪い


見えてきた、 屋上へ飛び移る。


「あっ! あそこ! 宮森先輩のパンツが見えるッ!!」


「 ──── どこだ!? 」


戦凪は簡単に引っかり、 後ろを振り向く。


その瞬間、 俺は雀を抱きかかえて、 全力で走った。


もちろん、 戦凪もそれに気づき、 激怒した。


「君、 騙したのかい?」


「当たり前だろっ! そんなもん見える訳ねーだろっ! 間抜けがっ!!」


俺は罵声を大声で吐き捨て、 後ろを振り向くことも、 足を緩めることもなく、 全力で走った。


──── 戦凪は大きく深呼吸をした。



「もういい、 全力で殺す」


空気が変わった。


なんだこれ… 肌がピリピリする感覚だ。


ゾッとする感覚とはまた別の感覚…


けど、 そんな事を気にする事もなく、 銃弾を打ち込む者がいた。


───── 鳳雀(おおとり すずめ)だ。


彼女は即座に、銃弾を撃ち込んだ。


ほぼ同じタイミングで、 戦凪から斬撃が放たれる。


雀の服に血がこぼれ落ちる。


「ごめん、 服、 汚しちゃって」


雀をかばった琥太郎は、 首を斬られた。


クソが…… ギリギリ頭が飛ぶことはなかったが、 あと少しで、 完全に首が吹っ飛ぶとこだった。


「アンタ…… 血が…… 」


雀はうっと涙を流しながら、 何か言おうとしたが、 その状況に、 言葉が出てこなかった。


続けて、 琥太郎の左足が斬り落とされた。


「ぐっ…… 」


そして、 とうとう痛みが走り始めた。


クソが…… 痛みを感じてきた、 これはまずい…


「隙を与えるな、 銃弾を撃ち込めっ!」


「分かってる!」


動揺しながらも、 雀は即座に次の銃弾を撃ち込んだ。


「無駄」


─────── !?


戦凪は即座に守りの態勢に変わった。


弾かれた銃弾が向きを変えて、 四方八方から戦凪を襲ったのだ。


そんな事には気づかず、 俺はひたすら走った。


しかし、 痛みを感じるようになったせいで、 全速で走ることは出来なくなっていた。


足への激痛、 今にも意識を失いそうだ。


「もういいって言ったろ、 死ね」


────── !!!


校内までは到着していた。 しかし、 屋上へは到着出来なかった。


クソが…… このタイミングでかよ


能力が解除され、 俺と雀は真っ逆さまに落下していく。


最まだ数十メートルはある高さはある。


ま、予定とは違うけど、 これなら助かりそうだ……


俺は右腕で雀を抱えた状態で、 空いた左腕で校舎の壁をグッと掴んだ。


ぐっっっ ─────── !!!


3階から1階までの壁に、 大量の血が流れていた。


「こ、琥太郎、手が…… 」


「ちょっと無理しすぎたわ」


琥太郎の左手は、ガラスが突き刺さり、大量の血が流れていた。


ガラスが刺さった状態のせいで、完全に治らない。


クソが…… 手足の感覚がほとんどねぇ……


ヤバイな…


「まだ生きているのか、 しぶといな」


戦凪が俺たちの目の前に現れた。


「琥太郎、 アンタはそこで休んでて、 コイツは私が殺す」


そう言い放ち、 雀が戦凪の前に立った。


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[一言] かっこいいよ 琥太郎
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