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雀の涙

ぜひ読んでみてください!

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記憶が蘇る……


曲がり角でぶっかり、 誰もが憧れるラッキースケベ展開になると思いきや、 鉛の弾丸を容赦なく脳天に撃ち込んできた2人組の女……


けど、 今、 目の前に見えてるのは1人だけだった。


肩まで伸びる艶のある茶髪に、 横から見ていても、 残念なほどに平らな胸


聞こえてくるアホっぽい声……


「確か、 スズメ…… だったか?」


「そうよ! この鳳雀(おおとり すずめ)様が、 助けにきてあけだわ!」


「いや、 その…… 他クラスだけど、 助けてもらっちゃっていいの?」


「もちろんかまわないわ! そう、 あさこ委員長に頼まれてるし!」


「あさこ委員長……?」


はっ!っと慌てて雀は口を塞いだ。


相変わらずのアホだ……


深く考えるのは後でいいか、 とりあえず、このアホは敵じゃないって事は分かった。


アホだから嘘はつかないだろうし。


「お言葉に甘えて、 見ての状況なんだけど、 助けてもらえますかね……? 」


「うーん、 正直、 さっきの避けられた時点で、 1人で勝つのは無理そうなんだよねぇ・・・」


雀はジトっと目をしかめる。


なんだその目は…… 理由は知らんけど、 俺を助けに現れたんじゃねーのかよ!


なんで、 助けて欲しそうな目でこっちを見ながる!


「話はもういいかな? 俺も約束があるし、 そろそろ終わらせるけど」


「約束あるなら、 私たちなんて構ってないで、 早く行けばいいじゃない!」


──────!


ハッと戦凪は何か思いついたように、 手を叩いた。


「それもそうだ、 早く戻るって約束したのに、 のんびり遊びすぎてる、 黒崎くん、 学校へ向かってたろ、 連れてってあげよう」


「黒崎? 何言ってるのよ、 コイツは琥っ! 」


──────!!!


俺は慌てて雀の口を塞いだ。


「余計なこと言い出すなよ、 ちょっと静かにしようね、 (すずめ)さん!」


んんんんっと雀は何か言っているが、 何を言ってるか聞き取れなかったが、 無理やり手を振り解き、 雀は俺の顔面に平手打ちをくり出した。


「バカ! 息できなくて死んじゃうじゃない! 後、 余計なことなんて言ってないわよ!」


なんなんだよ、 このアホは……


また月影とは違った感じにやりづらい。


てか、 今、あの野郎…学校に連れててってやるって?


「連れてくって…… どういう意味だ?」


「そのままの意味、 君たちも学校へ向かってんだろ、僕も早く学校へ戻らないと行けないんだ、 けど、 ここで戦ってたら長くなりそうだし、 続きは学校でやろうか」


とんでもないことを戦凪は言い放つ。


「相当な自信だな」


「私はどこでも構わないわよ!」


「 ── 飛べ 」


戦凪を中心に、 物が宙に浮いていくき、 俺たちの体もゆっくりと地面から離れていった。


「な! な! 何よコレ! どうやってるの! スゴい!」


なぜかアホスズメは、楽しそうにはしゃいでいるんだよ……


「さて、 とりあえず、10人ほどリタイアしてもらおう」


そう言い放った瞬間、 宙に浮いた辺り一体の木々が地面へと落下していった。


そんな、 ありえないような光景を俺と雀は見せられた。


そして、 宙に木々が無くなった頃、 俺たちの目に悲惨な光景が映った。


把握できた人数は7人、 枝木が何本も体に突き刺さり、 体から血を流した状態で宙に吊し上げられている生徒の姿……


距離もあるが、 血塗れで顔がよく分からない。


「このド腐れ野郎がッ!! 」


俺よりも先に、 雀が怒りを爆発させ、 銃弾を撃ち放った。


しかし、 銃弾は戦凪に届く事はなく、 数十センチ手前でピタッと止まった。


「銃弾、 こんな物じゃ、 俺に傷一つつけられないぞ」


雀を煽るように、首を振りながら、 ガッガリした様子でため息を吐く。


そして、 ため息と共に銃弾が粉々に砕け散った。


クソが…… 強すぎる。


あんなものの数分で、 7人もの生徒が殺されたのか…!?


「安心していい、 あそこにいる生徒は全員、 まだ息がある、今なら空中を自由に歩けるが」


 ─────── !!!


その言葉を聞いて、 慌てて生徒たちの元へ駆けつけようとした雀を俺は慌てて引き止めた。


今、雀が助けに行ったら確実に命を落とすと分かったからだ。


「待て! アイツの話を聞くな!」


「酷いな、 最後まで聞くんだ! に変更するのは構わないけど」


スッと手を下に振り下ろした瞬間、 一斉に7名の生徒たちが地面へと落ちていく。


おそらく、 雀は今の状況を阻止できるような異能力ではないだろう。


クソが…… 雀は他クラスだ、 助けない方が俺にとってもメリットだってのは分かってる。


けど、 こんな状況、 クラスとか関係ないだろ……


助けてもらったんだし、 雀1人くらいなら、 なんとか守れる……


雀の涙が掴んだ指先にこぼれ落ちる。



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