化け物
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なんなんだよ、 あの強さは……
どこぞの都市の第1位くらい強いんですけど…
さて、 どうやら気づいてもらえたみたいだけど、 全然嬉しくない。
さっきの攻撃で銃も粉々になっちまってるし…
戦凪の異能力は、クラスリーダーの中谷にから聞いている。
能力は『風』
風を自由自在に操れると言うシンプルな異能力だ。
さっきの攻撃も、 木々を風の力で空中に飛ばしたり、 風でカマイタチのような斬撃を繰り出したりしていた。
さらには、 自身は空も飛べて、空陸を自由自在に動ける。
かなり応用のきく万能型の能力である。
あんなの見せられたら、 1ミリも勝てる気がしないぞ……
まぁ、 最初っから勝てるとは思ってないけど…
俺はとにかく、 学校まで化け物から逃げるってことだ。
琥太郎は振り返ることもなく、 学校の方へと全力で走った。
「俺から逃げるって選択肢は正解だよ、 ま、 正解しても生存するらことは無いがな」
戦凪は風で作り出した斬撃を無数に放った。
────── !!!
もはや避け切ることは不可能であった。
左足、 右足と順に切り裂かれた。
斬られた部分が、 地面に落ちるより早く体に繋がっていく。
しかし、 すぐさま攻撃はくりだされる。
クソが…… あの野郎、 わざと足下ばっか狙いやがって
俺を試してやがるのか?
どうでもいい、 今は早く逃げるんだ……
俺は足を斬られながらも、 森を抜けた。
よし、 学校まであと少しだ。
「残念、 君はチェックメイトだよ、 どうせ学校にはお仲間がたくさん待ち構えているのだろ?」
戦凪は一息で、 琥太郎の前に立ちはだかった。
向かい合ってて分かる、 コイツはマジでやばいって……けど、 それと同時に、 一泡履かせてやりたいとも思えてくる。
「俺、 友達いないっすよ…… 」
「ひねくれもだな、 君は」
俺は不死身だ。
チェックメイトなんておこりはしない。
俺は映画で見た、 抵抗の際に、 顔へ唾を吐きかける様子を不意に思い出した。
───── ぺっ!!
そして、 俺は戦凪の顔面に唾を吐きかけた。
「さっさとくたばれ、 化け物野郎が」
「君は人を怒らせる事が得意だな」
戦凪から容赦なく斬撃が放たれ、琥太郎は腹部から真っ二つに切り落とされ、地面に倒れた。
「死んだフリをしてればよかったな」
───── !?
一瞬、 戦凪の目線が俺から離れた瞬間、 体は既に完治していた。
「全く効いてねーぞ、 化け物野郎」
「驚いたよ、 君の方がよっぽど化け物だ」
───── んっ!?
どこからともなく、 無数の銃弾が放たれた。
白い煙が辺りを覆い、火薬の匂いがあたり一面に充満するなか、 俺は急いで走り出した。
黒崎たちのサポートか?
ありがたいけど、 俺ごと殺す気かよ……
けど、 助かった、 あのままだったら、いつまでも体をバラバラにされるところだっただろう。
今の状態じゃ、 時間稼ぎだって長くは持たないだろう。
俺は走りながらも、 スピードをゆるめて小石を拾い上げていった。
さっきの仕返しだ、 かすり傷くらいにはなるだろ
琥太郎は拾い上げた小石を煙の中へと投げつける。
───── なっ!?
琥太郎は、後ろで起きている光景を見て驚いた。
足を止めている訳じゃないのに、 前に進めない。
むしろ、 煙の立っている方へと引き寄せられていく。
「相手が大勢いるようだ、 こんなに敵を作った記憶はないんだが、人気者は困る」
そんな減らず口を呟きながら、 戦凪が近づいてきた。
っていうより、俺が戦凪に近寄っているのか…
「傲慢の風 ── 逆風、台風の目にようこそ」
クソが…… 最初っから遊ばれてたって事かよ
風を利用して、 自分のところへ相手を引き寄せる事もできるのか…
「最初っから使っとけよ、 化け物野郎が…」
「それではつまらない、 君の強さを見たかった」
「───── もらったっ!!」
───── !?
登場、 数発の弾丸が放たれた。
「誰だい、 君は?」
戦凪は避ける事もせず、 弾丸は風圧によって、本人に届く前に地面へと落ちた。
「なっ! 今確実に当たったでしょ!?意味わかんないっ!!」
そこに現れたのは、 1年C組、 鳳雀であった。
なんで、 あのアホな子がここに……?




