作戦START①
是非読んでみてください!
良ければブックマークもお願いします!
今日は荒れるっか……
本当に何を考えているのか見当もつかない。
けど、 俺が今日やることは一つ!
戦凪先輩の下駄箱にラブレターを入れることッ!
バレたら確実に殺されるだろうな……
そうならないために俺が下駄箱にラブレターを入れるわけだけど……
なんか、 すんげーアホらしいんだけど。
「それにしても、 ラブレターを同性の男子へ送るとかよくですよね!?」
いきなり言葉のナイフでグサリと斬り付けられた。
予期せぬタイミングで、そんな話題を振ってきたのは霧雨だ。
「いや、 作戦だから仕方ないだけどな…… 」
「そうですね、 今朝聞かされた時はドン引きしました」
くっそ…… 姿はデブなのに素の口調になってやがる、 本気で引いてるやつじゃん!
「まぁ、 少しでも可能性がありそうなら試しておきたいだろ?」
「そうですね、 ラブレターの文面はお二人で考えたんですか?」
「そんなわけないでしょ」
月影は即座に否定した。
「つまり、 琥太郎くんの熱烈な思いがこもったラブレターなんですね」
「そうなるわね」
「ならねーーーーよッ!!!」
とんでもない誤解が生まれてしまった気がした。
「そんな事は置いといて、今朝伝えた作戦の流れは覚えてるわね?」
月影が作戦内容の確認を始める。
ってか! そんな事じゃねーよ! とんでもなく重要だからな!
くっそ…… 変な噂でも流れたらどうするんだよ
この話は後でしっかりと言及しよう。
一様、 聞かされた作戦の内容はこうだ
・戦凪先輩の下駄箱にラブレターを入れる
・18時に校舎裏へ来て欲しいと書いた熱烈なラブレターを渡した事を宮森先輩へ伝える
・ラブレターが嘘だと気づいた戦凪先輩は激怒
・戦凪先輩から逃げながら、3年C組のいる教室まで宮森先輩が逃げる
・乱戦になった事を確認して、 弱っている生徒を襲う。
我ながら最悪の作戦だ。
まるで、 小悪党が火事場泥棒するような流れだ。
「流れは覚えてるけど、 宮森先輩1人に押し付ける感じになっちゃってるけど大丈夫か?」
「別に良いわよ、宮森先輩ならきっとなんとかするわよ、 あわよくば殺す手間も省けるし!」
そんな笑顔で言うセリフじゃないだろ……
「まぁ、 確かに宮森先輩ならなんとかなるとは思うけど…… 」
「問題は、 3年C組だね」
口調も変わった霧雨がそう言い放つ。
「そうだな…… 」
仮に作戦が上手くいって、 戦凪先輩が3年の教室で暴れたとしても、 そこに生徒が絶対にいる確証はない。
それに、 3年C組の生徒の異能力だって把握しきれていない。
結果がどうなるか全く予想できない。
本当はもっと時間をかけて、 確実性を近づけるべきなのだろうが、 他クラスの動きも読めない今、 ゆっくりしている時間はない。
────── そうこうしている間に学校へ到着した。
「誰もいないわよ! チャンスだわ変態!」
「ん…… 」
なんでこんな時だけ誰もいないんだよ……
やっぱ、 スゲー恥ずかしいんだけどッ!
俺はコソコソと2年生の下駄箱へ近づいた。
「えっと…… せ、 せ、 せ、せんなぎ、せんなぎ」
俺は戦凪と名前の記された下駄箱を発見した。
「よし、 頼むぞ…… 」
俺は慌ててラブレターを鞄から取り出して、 下駄箱に中に投げ込んで逃げた。
もちろん、 生徒は俺と月影と霧雨の3人しかいない。
最高のタイミングでラブレターを渡せた。
「お昼休みにでも宮森先輩に…… あっ!」
月影がハッと思い出したような表情で声を上げた。
「どうしたんだよ?」
「そう言えば、 宮森先輩との連絡手段って持ってる?」
────── あっ!!
当然、 連絡先なんて知らない。
なんなら、 この2人の連絡先すら俺は知らないんだぞ!
「教室に行くしかないですかね…… 」
「ないわね」
うわぁ…… また俺が雑に使われる流れかよ……
「俺がお昼に…… 」
「いえ、 今回は霧雨に頼むわ」
──────── !!??
俺ではなく霧雨!?
いつもと違う流れに俺は動揺が隠せない。
「本当に俺じゃなくていいのか?」
「は? きも、 どう考えても姿を変えられる霧雨が適任でしょう」
ド正論な意見に俺は何も言い返せなかった。
「さても、 とりあえず教室に行きましょ」
「そうだね」
「お、おう… 」
俺たちは教室へと向かう




