反撃の準備
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俺たちは急いで身支度を済ませ、 武器屋へ走った。
「流石に誰もいないだろ….… 」
「戦闘も禁止されてるし、 少しは安心だよね」
「霧雨さん、 一つ質問いいですか?」
「なんだい?」
「この姿で走るのはキツいのでは?」
「大丈夫だよ、 僕の能力は身体能力などはコピーできないし、 こっちの方が着替えなくてもいいし」
「なるほどな.…… 」
デブの姿で走る霧雨に俺はガッカリする。
「身体強化するわよ」
月影が俺たちの肩をトンっと叩くと、足の筋力が増幅される。
「さ、 早く叩き起こしに行くわよ」
「了解です」
「お、おう」
────── 俺たちは武器屋に到着した。
しかし、 扉を叩いても反応はない。
「こじ開けなさいよ」
「なんで俺なんだよ.….… 」
「は? アンタ以外に扉こじ開けたい人がいるとでも?」
「俺だって、こじ開けたたくねーよッ!」
不満を漏らしながらも、俺は渋々扉をこじ開けた。
「ほら、 誰もいないじゃない…… 」
「…… 」
月影達が無言の理由はすぐに理解した。
足元、 叩き壊した扉の下に妙な違和感があった。
「良い度胸だなぁ…… 」
「ヒッ….!? 」
聞き覚えのある声と共に、 倒れた扉がゆっくりと起き上がってきた。
─────── !!!
そして、 扉が俺目掛けて飛んできた。
もちろん、 俺は扉の下敷きになって床に倒れた。
すぐに誰の仕業か理解できた。
門田刹、1年A組、うちの担任が俺に被さっていた扉をどかすわけでもなく、足で扉を踏みつける。
「せ、先生…… 足をどかしてもらいたいんですが」
「お前ら、 今が何時だか分かってるか?」
「3時ちょいです……」
「そんな時間に学生が何してる?」
「こんばんは、先生に話があります、 鴉に力を借りたくて」
「なるほど、 だが時間を考えろ」
先生はタバコをくわえると、ポケットからライターを取り出して、タバコに火をつけた。
「別の場所で話そう、 だが、 その前に雲琥太郎、 お前は急いで扉を直せ」
「そんな…… 」
「応急処置だ、 そこのガムテープでも使ったけ」
俺は渋々扉を補強した。
「扉の補強も終えたようだし、場所を変えて話をしよう」
場所を変えるって、地下の隠し部屋的なアレなのか?
「ついてきてくれ」
俺たちは先生に連れられて、 すぐ横に見える階段を登る。
階段を登ってすぐ、右手に扉が2つ、 左手に1つ
「右手が俺とマスターの寝室、 左が会議室だ」
──────── !!
なんか思ってたのと違う。
「なんか思ってたよりシンプルでつまらないわね」
「だね、 もっと地下の隠し部屋的なものを期待してたよ」
「悪いな、 そんな予算はねーんだわ」
よ、良かったー! 月影たちも同じこと思ってて。
トントンっとノックをして先生は扉を開ける。
「こんな時間にすまないが、来客だ」
「別にいいよ、 来る頃だと思ってたしね」
───────── !!!
扉の向こうに座る人物に俺たちは驚いた。
「やあ、 変態くん」
「宮森先輩…… 生きてたんですか…… 」
「まーね、 2年B組はみんな無事さ」
「でも、1年Bに全滅させられたんじゃ?」
「全滅させられたよ、 人形がね」
─────── !?
「そんなやすやすと、 入学したてのひよっこ達には殺されないさ」
「その、ひよっこに怯えて逃げた先輩がよく言いますね」
月影がクスっと笑みを浮かべて煽りをかける。
「でも、 そんな臆病者を頼ってここに来たんでしょ? 後輩ちゃんは」
「そうね、 単刀直入に言うと、 1年B組の星宮キラリを殺したい」
もっとムキになって張り合うと思ったが、 月影はすぐに本題に入った。
やはり、 宮森先輩でも月影を自分のペースに誘うのは困難なのだろう。
「なるほどね、なんで他のクラスメイトに頼らないの?」
「相手の異能力は、歌声を聞いた人を不眠状態にする。後は分かるでしょ?」
「またやっかいな能力だね、それは」
「協力の報酬は決めていいわよ」
「やっぱり後輩ちゃんは苦手だよ、 これ、 断る理由なくない?」
「交渉成立ね」
「門田先生ー、マスター呼んできてくれる?」
「少し待ってろ」
先生は部屋を後にした。
「さあ、 作戦会議を始めよっか!」




