俺の考え
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俺たちは昨日と同様に電車で学校へ向う。
駅には昨日の倍は生徒がいた。
理由は分かっている。
18時まで校内及び校外での戦闘禁止。
朝7時から9時までは校内及び校外での戦闘禁止。
昨日のクラスリーダー会議で交わされた契約だ。
そのおかけで、 生徒達は警戒する事なく電車通学をしている。
そんな駅のホームで、 スピーカーから1人の女の声が聞こえてきた。
「おはよ〜☆ 皆んな、 この曲で目を覚まして! 今日も1日頑張ろうッ!」
彼女がそう言い放つと、 一曲の歌声が流れ始めた。
その場にいた生徒たちは、あまり気にしてる様子はなかった。
たが、 何人かの生徒は警戒を強めていた。
そう、 聞こえてきた声は、 今朝テレビに映っていたアイドル
星宮キラリのものだったからだ。
「月影、 この声は星宮キラリちゃんの…… 」
「言われなくても分かるわよ、 朝テレビに映ってた子の声」
「キラリちゃんな! てか、 何も起きない…… 」
何をされた……
ただ曲が流れただけなのか?
いや、 こんな朝に駅のホームから歌が流れるなんておかしい。
ファンからしたら最高でしがないけど、 彼女は最英の生徒、 異能力の使える高校生だ。
考えているうちに、 音楽は聞こえなくなった。
「なんだったんだ……? 」
「これはアカンは…… 」
「 ────── !! 」
クスクスと笑みを浮かべる男。
狐のように細い目。
彼は同じクラスの黒崎十夜だ。
「おはようさん」
長谷川裕介、 高橋咲、 原木直也、八代勇気
黒崎の後ろには、 昨日と同様に4人の姿も見えた。
「お、 おはよう、 で、 アカンって何が……? 」
「君はもう少し危機感を持った方がええよ、 今のは攻撃や」
「 ─────── なッ!!」
「どんな能力かは分からん、 けど、 あれは攻撃と思ってええ」
「そうね、 変態、 予定変更よ、 今日はあの子を殺すわよ」
「なっ! まだ攻撃と決まったわけじゃないだろ?」
「は? 馬鹿なの? 黒崎くんが言った様に、 アンタはもう少し危機感を持つべきだわ、 何が起きるか分からないのよ」
「ご、 ごめん……」
確かに俺は甘く考えていた。
好きなアイドルだけど、 彼女は敵だ。
殺さなくてはいけない。
そうしないと、 月影や霧雨、 クラスメイト達が殺されてしまう。
2人が言ってることは理解できる。
けど、 好きなアイドルを自身の手で殺すなど、 余りにも残酷だろう。
簡単に受け入れることはできない。
「力は貸す、 けど…… 俺は彼女を殺せない」
「別にええよ、 そもそも期待してないし、 自分に任せておけばええ」
「そうね、 この件は黒崎くん達に任せていいかしら? 」
見かねた月影は、 あっさりと黒崎達に任せた。
「もちろん、 助け合おうや」
「ありがとう」
話が進む中、 俺は何も言えなかった。
─────── しばらく沈黙が続き、 駅のホームへ電車がやってきた。
「変態、 アンタは昨日の2人を狙いなさい」
───────── !!
月影は、 そう言い放ち、 そっぽを向いてしまった。
はぁ…… クソが
何が殺し合いだ。
誰かを殺さなくちゃ、 生き残れない。
ふざけている。
俺はなぜ、 魔王の言いなりになっている。
あのクソガキのご機嫌取りで命のやり取りをする?
国も、 魔王の犬でしかない。
なら俺は……
まだ、鴉とか言う組織を信じるのは危険だ。
A組の皆んなに協力してもらって、 魔王を殺せば……
俺はそんな事を思い始める。
2020年も宜しくお願いします!




