歌って、 踊って、 殺せるアイドル!
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───── 翌朝
カーテンの隙間からこぼれる朝日を浴び、 俺は目覚めた。
本来、 入学3日目なら、 友達と話すきっかけが増えてきたり、だんだん楽しくなってくるタイミングだろう。
多分……
そんな、 ドキがムネムネなタイミングのはずなのに……
不安や恐怖といった負の感情が重くのしかかる。
朝は憂鬱だが、 この殺し合いのせいで、 余計に憂鬱な物に感じる。
俺はボーッと重いまぶたを開けて、 顔を洗いに洗面所へ向かう。
「おはよう変態、 起きたならさっそく、 朝食を作りなさい」
「えっ……?」
鏡越しに映る1人の美少女。
水の冷たさ以上に驚いた。
ほんと、 目ん玉飛び出るかと思った。
「月影さん、 なんで家に……? 」
「は? 馬鹿なの? 朝ごはんを食べによ」
なんて図々しい奴なんだコイツは……
だなんて、 声に出すことは怖くてできない。
「なるほど、 すぐ作るから待っててくれよ」
クソが…… なんで俺がこんなこと……
─────────!!!
「おはようございます! 変態さん!」
「お、おはよう…… 霧雨」
リビングのソファーに腰掛ける、 もう1人の美少女
その小柄な見た目とは裏腹に、 驚くほどの食いしん坊である。
なぜあれほど、 いっぱい食べるのに、 あれぼと、 ちっぱいなのか……?
とっても不思議だよね。
「月影さんに誘われまして、 朝食を食べにきました!」
「お、おう、 今から作るから楽しみにしていてくれよ」
ぅぅぅぅぅ…… 泣きたい。
俺は急いで朝食の支度を済ませる。
本当だったら、 目玉焼きくらいで済ませようと考えていたが、 霧雨もいるし……
冷蔵庫の中を確認した結果、 野菜炒めを作ることにした。
なぜ俺が朝からこんな……
自分で言うのもなんだが、 即席とは思えないほど上手いしあがりだ。
「本当に料理が上手いのですね、 正直、 食べるまで疑っていました」
「おい…… 少しは感謝をだな…… 」
「感謝するのは変態さんの方ですよ、 朝から美少女と一緒にご飯を食べるなんて、 中々できませんよ!?」
「た、 確かに……」
「それてもアレですか? 料理のかわりに私たちを、 いやらしく調理させろ的な考えだったんですか!? 最低です、 変態です」
「おい待て! 誤解を生むような発言はよすんだ!」
「きも、 死んだら」
「思ってない! 霧雨の悪ふざけだ! 勘違いしないでくれ!」
こんな空気の中、 テレビからある声が聞こえてきた。
「 ───── 最英生のみんな〜 見えてますかぁ〜? 」
その言葉を聞いた瞬間、リビングに置いてあるテレビへ、慌てて駆け寄った。
「はぁ〜い! 歌って、 踊って、 殺せるアイドル! 星宮キラリで〜す☆ 」
なんだこの子! スゲー可愛い!
じゃなくって、この子、 今、 最英生って……
「宣戦布告だよ! 先輩達を殺したいと思いま〜す! 首を洗って待っていてくださいねッ☆!」
まだ何か話そうとしている様に見えたが、 即座にCMへ差し代わった。
「今のって……」
「えぇ、 テレビに出ていた、 さっきの子も殺し合いの参加でしょうね」
「違う! 俺が確認したいのは、 あの子はキラリちゃんだったよね!? って言う確認だ!」
「は? 何言ってるの? そう名乗ってたじゃない」
「変態さんは、 彼女とお知り合いなんですか?」
霧雨の質問に俺は目を丸くした。
「はぁ? 星宮キラリをご存知でない? 高校生がLINEやってない。 って言ってるレベルでヤバいよ!」
「そうですか、 それで、 その星宮さんとは、 どんな方なのですか?」
全く突っかかる事もなく、 霧雨に軽く流された。
なんかちょっと悔しいな。
「星宮キラリちゃんは、 今をときめく人気アイドルの1人で、今年からソロデビューを果たした、 今注目のアイドルだ!」
「なるほど、 彼女はアイドルなのですね、 それは理解しました」
「彼女は先輩達を殺すって言ってたわね」
「あぁ、 キラリちゃんは俺たちと同い年だから、 1年B組かC組の生徒だろう」
羨ましい……
「今日は、 今のアイドルと昨日の2人が、 どこのクラスの生徒か調べるわよ! 」
「そうですね」
「だな」
「は? アンタは他にやる事があるでしょ? 馬鹿なの? 」
思い出した。
クラスメイトの不知火氷馬と不知火萠を自分たちのグループへ引き込めって言う、 無理難題を課せられたのだった。
思い出したくもない事を思い出してしまった。
くっそ…… けど、 やらなかったら、 また酷い目に合わさらそうだし、やるしかないか。




