ツバメとスズメ
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俺は通りすがりの女子生徒2人との殺し合いを覚悟した。
「私たち、 アンタ達みたいな雑魚と遊んでる暇ないのよ、 見逃してあげるから、 さっさと逃げなさい」
月影はそう言い放ち、 しっしと手を振った。
え!? 俺はポカンと口が開いてしまった。
鏡ないから分からないが、今の俺、 バカみたいな顔してる。
くそ…… さっきの緊張感を返せよ!
「なっ! 言ってくれるじゃない、 ここで決着付けてあげるわ!」
拍子抜けしたのは俺だけでなく、 もちろん相手方も同様だ。
「やめろ、雀、 そんな安い挑発になる必要はないよ」
「だってあの女がッ〜! めっちゃムカつくんですけど!」
悔しそうにぷくっと頬を膨らませる雀
「さっき説明した目的を忘れるな、 雀」
「忘れてないよ! 2年B組の生徒たちの能力を調べッ!」
─────────!!
「余計なことは言わなくていい」
燕は慌てて雀の口を手でふさぐ。
あのアホっぽい子、今2年B組って……
てか、 あの人、 息できなくて苦しがってるし……
「燕のバカ! 死んじゃうじゃない! 後、余計なことなんて言ってないじゃない!」
「はぁ……」
燕は長いため息をつく。
「ふーん、 あなた達、 2年B組を狙ってるんだ」
「なッ! なんでそれを知ってるのよ!!」
「あなた、 アホね」
「それには私も同意だよ」
「あ、僕もそう思った」
「えっと…… その、 頑張れ!」
「なっ! 燕まで…… 私はアホじゃないし! ちょっとおバカさんなだけだし! マジでこの女ムカつく!」
月影にアホ呼ばわりされるとは…… 可哀想に
俺から言わせて貰えば、 2人ともアホなんだが、 恐ろしくてそんな事は口に出せない。
普段もなら、 こんな感じで俺が罵倒される所だが……
俺ではなく他人が馬鹿にされている、なんて清々しい気分だッ!
「そう、 もういいわ、帰りましょ」
「ちょ! 待ちなさいよ! 逃げる気!? 」
「ええ、 逃げるけど、 何か文句あるのかしら?」
「え、 えっと、その…… 仲間を見捨てて逃げるのか!?」
「そうよ」
月影はズバッと言い切ると、 霧雨と一緒に大通りの道へ走って行った。
「では、 僕もこれで…… 」
俺は必死で月影たちの後を追って逃げた。
「待ちなさいッ!殺してあげるわ!」
「やめろ雀、 無闇に異能力を見せる必要はないだろ」
「それは、そうだけど…… 燕だってさっき!」
「それでも彼を殺せなかった、そんな奴の仲間だ、無闇に異能力を見せるのは危険だよ」
「燕がそう言うなら、 分かったわよ、 けど、あの女はいつか絶対に私が殺す!」
「それでいいよ、 今は他にやる事がある」
クソが…… マジで俺を見捨てて逃げやがった。
もはやアイツら俺の仲間じゃねーだろ!
大道理をしばらく走ると、 涼しげな顔をした2人の姿が見えた。
「走って来れたみたいだし、 体は大丈夫そうね」
「無事で何よりだよ」
「心配ありがとう、 でもお前ら…… 俺を見捨てたよな?」
「そうね、 だって見捨てて逃げなかったら、 殺されてたし」
「それは、まぁ……」
ヤバイ、 何も言い返せない。
確かに真っ当な理由だし、出会って数日の男が、俺を助けるために、死んででも戦えだなんて言える訳がない。
それも相手は女の子だ。
中身に問題はあるが、外見は超絶美少女の月影。
外見は太った少年、 本当の姿はお胸が少し残念な美少女の霧雨。
こんな2人だけど、 死んで欲しくはない。
「あの子達は2年B組を狙っている、 それなら私たちが慌てて手を出さなくても宮森先輩たちが戦うはずよ」
武器を買ってもらったからなのか、 月影は宮森先輩と呼ぶようになった。
「確かにそうだけど、 さっき協力するて話したばっかりじゃ……」
「そんの別にいいわよ、 私たちは準備を整えて、 生き残った方を確実に殺せばいいわ!」
そうだけど、なんかスゲー感じ悪いな。
「けど今、宮森先輩達が殺されたら、 3年C組を殺す事が難しくなる、 先輩達がC組と戦う前に、 さっきの2人が仕掛けてきたら、 私たちも動くわよ」
なるほど…… 月影なりに考えがあるってことか。




