陰キャの俺に課せられた自己紹介という名のデスゲーム。
現在クラスでは、 中谷晴矢の要望により、 クラスの皆んなで自己紹介って状況だ……
ちなみに、横5列縦5列の計25名のクラスである。
で、俺の席は窓側1列目の後ろから2番目と、 ラノベの主人公が極めて座ってそうな位置を俺は勝ち取った。
だがおかしい……。
不思議なことが2つある。
1つ、 名前的にこの席はおかしい。
普通なら名前の語順で席が決まるだろう、 は行の俺が窓側はまずありえない。
2つ、 俺の後ろに座っているのは男だ。
普通なら、 S◯S団 団長とかが座ってるはずだろ!
なんで、なんで! 野郎なんだよ……こんな笑えねー殺し合いに参加させられてるなに、学園青春物的な要素はねーのか!?
そんなジレンマを抱えながら、自己紹介の挨拶を考える。
後、能力をみんなに教えるかも……
(きっしょ……)
「 ─────! 」
俺は聞き逃さなかった。
小声で測れた暴言を!
俺はチラッと横の席をみた。
「こ、こいつ……」
横に座っていたのは、お気楽3人組が1人!
中谷、宮城だっけか? あの野郎どもと仲良く騒いでいたこの女……
普通に可愛い。
俺はつい彼女を凝視してしまった。
「何? こっち見ないで気持ち悪い」
正直、 この子に罵倒さららなら悪い気分でもない。
「いや、 なんでもない…… 」
「席がどうのこうのとか、 ブツブツと…… マジでキモいんですけど」
「 ─────!!! 」
そう、 俺の一人語りが声に出てしまっていたのだ。
こんな席なんだし、 テンションも上がってしまうものである。
だが、 これはヤバイな…… 俺へのイメージを何とか変えなくては
「これが俺の能力だとしたら!? 」
「 ─────なぁ!?」
上手く食い付いたな。
「お前は、俺の独り言を聞いた。 それがどういうことか分かるか? 」
「あんた…… やるじゃないの、 いきなりクラスのみんなに呪いをかけたって訳けね 」
彼女は、 はにかんだ笑顔で答える。
──────ん!?
なんか期待してた反応と違うぞ……
もっと怯えると思ったんだけど
「ど、どうかな…… 」
俺は言葉を濁して無理やりだが会話を止めた。
「次は君の番だよ! 」
「あ、はぃ 」
自己紹介の順番がちょうど回ってきた。
「えっと…… 雲雀琥太郎です。 能力は・・・ 」
待てよ、 ここで能力をバラしたら、 さっきの脅しが……
「まだ言えません。 これから宜しく」
俺は結局は、能力を発表すること無く着席した。
「あんた、 なんで能力を隠すのよ!」
「いや、 その、 まだその時ではない。 みたいな」
「なによそれ、ムカつく…… それと、 あんたって完全に名前負けしてるわよね」
「かなり傷つく言葉だぞそれ! お前にはデリカシーがないのかッ!? 」
「うっさいわね…… 次の子が自己紹介始めらんないでしょ」
「 ───── 」
いつか仕返ししてやろう。と俺は心に決めた。
「わた、 僕は、 霧雨薫です。 皆んなと協力して、 頑張っていきたいです! よろしくお願いします! 」
俺たちの会話に戸惑っていた、後ろの男の子がようやく自己紹介を終えた。
こいつ……ちゃっかり自分の能力も隠してやがった。
後、 俺と同じでコイツも名前負けした顔だな……
こんな感じで自己紹介が続いていき、 やっとコイツ
(俺の横に座ってる女)の番がやってきた。
「初めまして! 月影乙衣です! 皆とは命を預ける仲になる訳だし、 仲良くしてくれると嬉しいです。 また何か困った事とかあったらいつでも相談に乗るんで、 気軽に声かけてください! 」
─────さっきまでとは打って変わって、清楚でみんなに優しい感じをアピールして来やがった。
俺への態度とは大違いじゃねーか……
こんな感じで、 クラスの自己紹介が始まった。




