水面下での協定
是非読んでみてください!
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───── 時を同じくして、1年B組、C組もまた動き始めていた。
「予定通りね」
「悲しいよ、 小場内リーダーが殺されて、僕は悲しい、 涙が止まらない」
「流れてないし、 あなたが殺した様なものでしょ?」
「 ……… 」
1年B組のクラスリーダーである、 委員長こと、 曽根屋あさこ
彼女は現在、図書室にて、とある人物に話を持ちかけていた。
「所で、 2年の情報は?」
「ノートにまとめてあるわよ」
「助かるよ、 どう?会って見てどうだった? リーダー達 」
「みんな強者って感じだったわよ」
ノートに記された2年生の異能力を速読する。
「そうだね…… けど、問題ないレベルだ」
「最初の標的は?」
「そうだね、 まずは、 2年B組あたり、殺そっか」
「異論は有りません、 協力させていただきますわ」
「よろしく頼むよ」
「そうと決まりましたら、 さっそく手を打ちましょうか、藤波さん」
「そうだね、 燕さんに雀さん、 彼女のサポートを頼める?」
とある男もとい、 藤波は、 両隣に立っている2人の女性に声を掛ける。
曽根屋から見て、 左側に立っている方が雀。
右側に立っているのが燕だ。
「承知したよ」
「えぇ…… やだ、 自分でやればいいじゃんか 」
そして、2人の意見は真っ二つに割れた。
「それなりの報酬は出すつもりだけど」
「 ………… 」
「仕方ないわね」
金に釣られる雀を横目にため息をつく燕。
「それを先に言ってよ、 後、 先払いだからね」
「もちろん」
2人の性格は全く似ていないが、 顔は瓜二つである。
だが、 見分けるのはとっても簡単だ。
胸の大きい方が燕
ほとんど膨らみのない方が雀である。
「2人とも、 別に急がなくてもいい、 勝機がないと判断したら、 すぐに撤退してくれて構わないから」
「あら、 お優しいのですね」
曽根屋はフッと笑みを浮かべた。
「当たり前だよ、 命を預ける仲間なんだし」
そんな小っ恥ずかしい事を言われた2人は、薄らと頬を赤く染める。
「まずは情報収集からですね、 万全の準備で挑みたいので」
そんな様子など気にも止めず、 曽根屋は話を進める。
「今、 闇雲に2年B組に攻撃を仕掛けても、 多分勝てない、リーダーは戦闘向きじゃない異能力だけど、 他はどうだか」
「彼女が殺されていないのも、 周りが手練れ揃いだから」
「なるほど、 それを私たちに調べろと」
「え!? 何!? どゆこと!?」
「よろしくお願いします」
燕は理解したようだが、 雀はよく分かっていないようだ。
「一週間もあれば」
そう告げると、 燕は図書館を後にした。
「何なの? 意味わかんない、 ちゃんと説明し欲しいんですけど」
雀は理解していないようだが、 燕の跡を追って飛び出していった。
「期待していいのかしら?」
「もちろん、 ね? 堀内くん」
「はい」
───────── !!
本棚の影柄から、ゆっくりと1人の男が歩いてきた。
その人物の姿に、 曽根屋も驚いた様子を浮かべていた。
「この人は確か……」
「1年A組、 堀内和樹くん、 彼の能力はすごいんだよ」
「ほんと、 あなたとだけは、 戦いたくないわ」
「俺も、 曽根屋さんとは戦いたくないよ」
「そう言えば、 私たちB組は、18時前に戦うと死ぬみたい」
「らしいね、 やっかいな異能力だ」
「『契約書』、契約書に記した内容は、 絶対に守らなくてはならない、 契約を破棄した場合、 その代償に命を奪われる」
「契約書に、 クラス全員18時前には戦うな、 的な内容でも書いてあったんだろ?」
「ええ、その契約書は、 貴方達1年C組以外、 全クラスが契約しているわ」
「黙ってないだろうね、 3年A組、 怖すぎるよ」
藤波は、 はにかんだ笑みを浮かべる。
「楽しんでるように見えるわよ」
そう言い残すと、 曽根屋は図書館から出て行った。
「ぼく、 顔に出やすいのかな?」




