協力は代金の支払いから。
是非読んでみてください!
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俺たちは武器を買い求め、 訪れたカフェ(武器屋)で、 先生がヤバい組織の人間だと告げられた。
入学して2日目、 こんな都合よく話が…… って感じだが、 受け入れるしかない。
「これで俺は、 情報をお前らに教えた組織の裏切り者ってわけだ」
「 ───── なっ! 」
さらっと何を言いだすかと思えば
組織の裏切り者だと……
確かに、 会ったばかりの俺たちに正体を簡単に教えた時点で……
後、 ちゃっかりコーヒー飲んでんじゃねーよ!
「それで、 なんで私たちに組織の事を話したのか、説明してもらうわよ」
月影は紅茶を飲み干すと、 店主を睨み付ける。
「鴉と言う組織も、 一枚岩ではないと言うことです」
店主はニコニコと微笑みながら、 空のカップを下げる。
「俺たちは、 魔王を殺したい」
「 ─────── 」
昨日、 同じような話を聞かされたな。
宮森先輩たちと協力すればなんとか……
「普通に組織を抜けて動けば良いだけでは? 」
俺の質問に先生は眉を潜める。
「そうしてーのは山々だが、 そうもいかねー事情があんだよ」
「で、 アンタ達はなんで、 魔王を殺したいわけ?」
月影めぇ…… 俺が次に聞こうと思ったてた事を……
「俺たちは元々、 政府の人間だ」
「こんなロクでなしの先生が元政府の人間!? 」
霧雨の心ない言葉に動揺したのか、 先生は口に含んでいたコーヒーを吹き出した。
咳き込みながら、 なんとか立て直すと、話を続けた。
「魔王は人を殺めすぎた、 姿はガキだが、 アイツは確実に殺さなきゃいけねー、 そうしなきゃ、 お前らみてーなガキが来年、また殺し合いをする事になる。それに、 殺された奴らが報われねーだろ」
流石に何も言い返せない。
多分、 先生は多くの仲間を亡ったんだろう。
「こんにちはー! 」
そんな空気の中、 店の扉が開いた。
挨拶をして、 軽い足取りで店を歩く1人の女性。
とても聞き覚えのある声だ。
「あれ? 後輩ちゃん達じゃないか! 奇遇だね!」
宮森柚子、 2年B組のクラスリーダーである。
あぁ…… これは多分、 偶然でも運命でもない。
ただの策略だ。
ややこしくなってきやがった……
「あれ? 色々話聞いちゃったかい?」
「全部あなたの企みってことでいいのかしら?」
「やだなぁ〜 たまたまだよ」
月影が言うように、 これが宮森先輩の企みなら、 この場にいるのは危険だ。
「そう、 どっちでもいいわ、 ここで殺すから」
「相変わらず怖いな〜、 それでどう? 私たちと組まない?」
もう隠す気もねーじゃん!
もし、 ここで断ったらどうなる?
店の外にも他の生徒が待機してるかもしれない。
リスクが高すぎる。
ここは上手く話をにごして……
「お断りよ、 魔王を殺したきゃ勝手にやってればいいわ」
おいおい、 あっさり断りやがって!
「そろそろ仲間になってくれると思ったんだけど」
「そんなにあっさり引くなんて、 他にも話があるんですか?」
「おっ! 感がいいね、 変態くん」
やっぱり、完全に変態で俺の名前が定着してやがる。
「近々、 3年の女王様が動くらしいよ」
「女王様?」
うちの学校には女王様がいるのか?
「そう、 女王様、 3年C組のクラスリーダー、 霧雨霞さ」
そんな呼ばれ方してんのかよ……
「その話を、彼女はいろんな生徒に持ちかけている」
「 ─────── 」
マジかよ…… もし2、3年が手を組んだら、 1年の俺たちも、 ただではすまない。
「あなたが、 3年とグルじゃないって保証がないじゃない」
「組みましょう」
「 ───────!!! 」
霧雨の一言に、 皆が唖然とした。
「霧雨、 自分が何を言っているのか分かっているのか!? 」
「もちろん、 その女王様を殺すまでは協力していいと思う」
クソが…… 朝も話していたが、 霧雨薫は、 3年の霧雨霞を殺そうとしている。
霧雨にとって、 またとないチャンスだ。
「お仲間はそう言っているけど、 どうかな? 後輩ちゃん!」
「分かったわ、 けど、他のクラスの生徒を助ける気はないわよ」
「ありがとう後輩ちゃん! 今日は好きな物を何でも奢ってあげるよ!」
月影は無言でニヤニヤしている。
てか、俺の意見は……
それに、 クラスの皆んなにも伝えずに、 他クラスと協力とか大丈夫なのか……
「パフェ3つ、 拳銃4挺、 弾数の多い銃を1挺お願いします」
とんでもない注文内容が聞こえてきた。
流石に、 目ん玉が飛び出るレベルで驚いたぞ……
「弾数が多い銃ですか、 多少重くても宜しいですか?」
なんだこの自然な会話は……
普通におかしいだろ!
「重さなんて気にしなくていいわ、 とにかくいっぱい打てて、強い感じのをお願いできるかしら」
「かしこまりました、 3日程お時間をいただきますが」
「構わないわ」
「ありがとうございます、 金額になりますが…… 」
「ええ、 先輩の奢りですし」
「 ─────── ん!?」
あっ……
宮森先輩は青ざめる。
そう、 この店にいた全員に聞こえていただろう。
先輩はさっき月影に、 今日は好きな物を何でも奢ってあげるよ!って……
協力関係を結んだ直後に、言い逃れは難しいだろう。
先輩、 ドンマイです。
「う、うん…… 後輩ちゃん、 武器はまだ注文してなかったんだ……」
先輩は、ビクビクした様子で再確認する。
「はい、 まだ決めてませんでした!」
月影は満面の笑顔で答える。
「合計、128万1千5百円になります」
店主から金額を告げられ、先輩は涙を浮かべる。
流石に可哀想になってした……
高校生の軽いノリで払える金額ではない。
「月影…… これは流石に高すぎるし、 1人に払わせるのは」
俺は、いたたまれない気持ちでフォローした。
「なら、 変態と割り勘でもすればいいじゃない」
「 ─────── ん!?」
おい待て、 嫌な予感がしてきたぞ……
チラッと先輩の顔色を伺ってみると、 眩しいくらいキラキラとした目で俺を見つめていた。
嘘だろ……
割り勘したって、ざっと64万円だぞ
馬鹿じゃないのか?
月に7万の支給
俺の貯金は4万ちょっと
なんとしてでも断らなくては!
「後輩くん…… 割り勘して貰えると、 非常にありがたいのだけど……」
「そう言われましても……」
言葉を遮るように、 先輩が俺の胸に抱きついてきた。
「しちゃ…… ダメかな?」
めちゃめちゃ良い匂いがする……
それに、 押し当てられている、この胸の感触……
とろんと潤んだ瞳。紅潮した頰。ちらりと覗く胸元。
そして、甘く切なげな囁き。
マジでなんなの!?
俺を気絶させるつもりかぁ!?
ヤバイ、 鼻血が出そうだ。
そんな幸せ…… じゃ、なくて
そんなピンチの中、 背筋がゾッと震え上がった。
「やっぱり、 変態は変態ね…… 」
周りからのゴミを見るような冷たい目線。
「いや、 違ッ!こんな色仕掛けに惑わされませんよ!」
即座に、抱きついてきた先輩を慌てて引き剥がした。
俺の中で、惜しい気持ちより恐怖が上回ったのだ。
すみません先輩、 この夢のようなひと時は一生忘れません。
クラスでこれ以上、 変な噂を広める訳には行かないんです。
夢の、 のんびり学園生活を送りたいんです。
支払い、 頑張ってください。
応援してます。
──── こうして、俺は危うく割り勘するところだったが、 見事に割り勘を回避することができた。
しかし、 月影から強烈な平手打ちを喰らった。
最終的に、 後日振り込みと言う形で、先輩が代金を払うことになり、 請求書を片手に、店を後にしたのであった。
武器の補足をさせていただきます!
拳銃7万×4=28万
弾数多い銃100万
パフェ1500円
の会計になっております。




