蠢く組織。
是非読んでみてください!
良ければブックマークお願いします。
俺は身構えながら、 カフェの中に足を踏み入れてみたが……
どこにでもある、 ごく普通のカフェであった。
「いらっしゃいませ」
鐘の音とともに店主の男が挨拶をする。
怖い見た目をしている訳でもなく、 これといった特徴もない普通のおじさんだ。
先に店に入っていった先生は椅子に座り、 コーヒーを注文している。
「何よ、 普通のカフェじゃない」
「そりゃ、 武器屋なんて公の場に販売しねーだろ」
先生はそう言い放ち、 今度はタバコを吸い始めた。
なるほど、 カフェはカモフラージュってことか……
ここには俺たち店主しかいない。
地下に繋がる階段や、 エレベーター
店の奥にある隠し扉に武器がって感じか。
「武器のご注文ですか?」
「あ、 はい……」
って! なんだよその質問!!
ご注文はお決まりですか? みたいに言うなよ!
普通に返事しちまったじゃねーかよ
「ほら、 どうした? お前ら武器欲しかったんじゃねーのか?」
戸惑う俺たちと打って変り、 先生は平然コーヒーを飲む。
「少し考えさせてもらうわ、 後、 紅茶を2つお願いできるかしら」
「かしこまりました」
月影は飲み物を注文して、 武器の方は待ってもらうことにした。
「武器のサンプルは見れないんですか?」
「すみません、 サンプルは用意しておりません」
霧雨が尋ねると、 男はしっかりと頭を下げて謝る。
先生と違って、 礼儀正しい店主さんだ。
「マスターに欲しい武器を言えば、 高けーけど、 何でも作ってくれんぞ」
「異能力者の私たちからお金取るき?」
「当たり前だろ、 何でお前らにタダで武器作るんだ」
「殺されたいのかしら?」
「はぁ…… あんま調子乗んなよ、 クソガキ」
先生は小声で呟いたが、 確実に聞こえていた。
当然、 月影にも聞こえている。
「身体強化、 右腕」
「 ────────ん!? 」
月影は俺の右腕にポンっと触る。
「痛い目を見ないと分からないようね」
「え? 俺がやるんですか……」
「はぁ…… マスター、 ちょっと騒がしくなる」
先生はタバコを灰皿に置き、 立ち上がる。
「ホコリを立てないでくださいね」
「分かってる」
「 ───────── !!! 」
出来事は一瞬のことだった。
俺は勢いよく机に叩きつけられた。
机はへし折れている。
コイツ…… ただの教師なんかじゃねーだろ
異能力者でも無いのに…… どうなってんだよ
てか、 なんで俺が殴られんだよ!
体罰だ、 体罰!
「大人を舐めすぎだ」
「ずいぶん強いよね、 あなた何者?」
心配の言葉など一切なく、 月影は先生に話しかける。
「さーな、マスター、 すまねぇ机壊しちまった」
「ちゃんと、 弁償してくださいね」
「コイツらの武器代に付けといてくれ」
「壊したのは貴方ですよ、 自分で弁償してください、 それと、 ホコリが少し」
「いや、 ホコリはマスターが掃除をしっかりしてないから…… 」
「お二人とも、 掃除してから帰ってくださいね」
店主と俺は目が合う。
「なぜ俺も……」
こうして、 俺と先生は黙々と掃除を始めた。
「で、 うやむやにはさせないわよ! 貴方は何者?」
月影は頼んだ紅茶を飲んで一息つくと、 雑巾掛けをする先生にしつこく追求する。
なんで、 アイツらは2人でお茶してんだよ……
喧嘩売ったのも月影だろ……
「ただの教師だ、 教師、 お前らの担任だ」
「あんな動きを一般人がするとでも?」
「たまたまだろ…… 」
「別に教えても良いんじゃないかい? 角田くん」
「マスター、 異能力者に教えるのは」
「この子たちをウチに連れて来たのは君だよ」
「はぁ…… 分かりました、 話しますよ」
多分、 先生は店主のおじさんに頭が上がらないのだろう。
弱みでも握られているのか?
「俺たちはある組織に属している、 今から話す内容を後で喋るなとは言わない。 ただ、 俺が組織に身を置いている事は言わないで欲しい」
「安心してちょだい、 それはちゃんと約束させてもらうわ」
簡単な口役を交わすと、 先生はタバコに吸いながら話し始めた。
「俺たちは『鴉』って言う組織の者だ。鴉の目的は、 この都市を取り締まる政府関係者の暗殺、 そして、 魔王の救出」
「────────── !!! 」
救出だと……
何を言ってるんだコイツ
正気なのか?
「政府は魔王を利用している、 だから俺たちが彼女を助ける」
「政府は魔王の言いなりのはず…… 」
「その通りだ、 そして、 そうなってしまった原因は政府にある、 俺たちなら上手く扱える」
そんな物みたいに……
「他にも、 武器の販売、 異能力者の暗殺依頼を主に請け負っている」
この話を聞いて理解した。
俺たちは今、 ヤバイ奴らと話しているんだと。




