武器屋へ
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さっきまでの弱気な雰囲気は見る影もない。
ここに居るのは危険だ、 逃げないと……
───────── !!
足が上がらない! これじゃあ動けない。
「足が動かねーのか、 ほら、 早く逃げねーと」
なんなんだこれは……
「これはすごい! 床に足がくっついてる!」
「キヒィィィ 」
「あぁ? 何笑ってんだ」
───────────!!!
小場内は驚愕した。
その光景に、 僕は驚きで言葉が出なかった……
「足が上がらないから驚いだぞ! 」
「何なんだよ…… お前はぁ…… 」
2年A組 クラスリーダー 戦凪凰覇
彼は歩いている。
靴裏に木の板をくっつけて。
信じられない…… 足下の床がえぐれている。
ただ、 力任せに床を剥いだのか、 あの人は……
おかげで分かった、 足が上がらないのは靴と床がくっついてるから。
そして簡単な話だ、 ただ靴を脱げば良い。
中谷は急いで靴紐をほどき始めた。
「どうした? 後輩? 殺すんじゃねーのか?」
「挑発には乗らねぇーよ、 この状況は予想外だ、 俺は退散させてもらう」
九鬼紅斗の挑発に乗ることはなく、 冷静な判断を取った。
2年の2人もすごいが、 小場内光希は、この状況で冷静な判断ができてる。
「冷静な判断だな」
────────!
バン、 と鋭い金属音が響き渡ったその瞬間
小場内は頭から倒れた落ちた。
床は血に染まっていく。
死んでいる。
頭を撃たれたんだ……
弾丸を放った張本人、 九鬼紅斗は、 悲しむ表情も、 悪に染まった笑いもみせない。
ただ平然と引き金を引いたのだ。
「あ〜あ、 1年生死んじゃった〜、 九鬼くんは容赦…… 」
「会長は喋らず、 安静にしていてください、 傷が開きますので」
会長は、サッちゃんに注意され、 無言で首を上下に振った。
そんな会話をしている会議室に九鬼紅斗の姿はなかった。
「居ない、 いつの間に……」
「それじゃ、 私もそろそろ帰るよ」
「おう! 俺も筋トレに戻る!」
他2年の2人も会議室を後にした。
「では、 僕もこれで失礼します」
僕はサインをした契約書を机に置き、会議室を後にした。
2日目で、 たった2日でリーダーが死んだ。
その瞬間を間近で目の当たりにした中谷の目からは、 自然と涙が溢れ出ていた。
無理だ。
僕には荷が重い。 重たすぎる。
足の震えが止まらない。
涙が、 鳥肌が、 冷や汗が止まらない……
けど、 僕は自分の責務を果たした。
2年のクラスリーダー3人の異能力。
僕はこの情報をみんな届ける。
そして、 これから皆んなを守るんだ!
そんな思いを胸に、 中谷は急いで教室に戻ってきた。
─── そして、 俺たちは戻ってきた中谷から、 2年の異能力や会議室での出来事を聞かされた。
1年がさっそく殺された。
「早くしなさい変態、 私たちも武器屋を探しに行くわよ」
月影はカバンを手に取り、 帰るしたくを済ませる。
何のために? っと口に出す前に理解できた。
拳銃で撃たれて死んだ……
異能力を使わずに拳銃で殺した。
そんな物が、 この都市で手に入れられる。
武器屋がある事は昨日、 宮森先輩から教えてもらっている。
だが、どこにあるかまでは詳しく知らない。
「分かったよ、 急いで探そう」
「探さんでもええで、 武器屋の場所は抑えてる」
クスクスと笑いながら黒崎はそう告げた。
「私たちも武器屋には心当たりがあるのよ、 見つけたら教えるわ」
「それは頼もしい、 期待してるで」
月影にしてはやんわりと誘いを断った。
心当たりなんてあるのか……
────── こうして、 俺たち3人は黒崎たちの誘いを断り、 下校する。
「本当に心当たりがあるのか……」
「ないわよ」
「ですよね……」
うん、 知ってた。
「だって、 私たちも自分で見つけたいじゃない」
「いや、 別に…… 」
「あっ! 先生だ、 先生に聞いてみましょう!」
ちょうど、 廊下を通りかかった担任を即座に引き止める。
「角田先生〜! 」
「あ、 どうした…… 面倒ごとは他の先生に相談しろよ 」
うちの担任の、 角田刹
教師らしからぬ身なり。
ダルそうな半目に加えて、ガラの悪い顎ヒゲ。
態度も先生とは思えないほど悪い。
このご時世でなくても、 親からのクレームが絶えないだろう。
「武器屋を探してるんだけど、 どこにあるか知ってる? 」
「武器屋か…… それなら、 知ってるぞ」
─────── !!!
俺と霧雨は驚きで口が開いたままだ。
そんな簡単に……
驚きで目ん玉飛び出るかと思ったぞ。
「やったわ! それじゃ、 案内頼むわね」
「断る、 俺は定時で帰る」
「残業するか、 この場で死ぬか選んで良いわよ」
なんて恐ろしい選択しだ。
「分かった、 案内する、 案内すれば良いんだろ…… 」
先生と気の毒に……
けど、 先生が武器屋を何で知っているんだ。
この都市の人たちは武器屋がある事を知っているのか?
何にしても、 今は先生を頼るしかないか。
──こうして、 俺たちは先生を連れて武器屋へ向かうことになった。
学校を出て15分ほど歩くと、 俺たちは商店街へやってきた。
八百屋に魚屋
シャッター街の多い時代に、 これほど活気付いた街は珍しいだろう。
「着いたぞ、このカフェだ」
そう言って、 先生は足早に店へ入っていった。
「こんな場所に武器屋なんて本当にあるのか…… 」
「嘘だったら、 殺すからいいわよ」
「でもほら、 昨日のスーパーの事もあるし」
そう、霧雨が言う通り、 昨日、 スーパーが生徒の拠点って事があったからな……
カフェが武器屋という可能性は十分にある。
「まぁ、 行ってみるか……」
もちろん、 2人は俺の後ろへ下がった。
何も言わずに自然と。
もう突っ込まないからな。
また肉壁とか言われるのもしんどいし……
そんな感じで、 俺たちはカフェに足を踏み入れた。




