リーダー集結
是非読んでみてください!
良ければブックマーク等もお願いします!
「じゃ、 次は私だね」
霧雨霞が座ると、 次の生徒が席を立つ。
そして、 テレビ越しから聞き覚えのある声がした。
「私は2年B組リーダー、 宮森柚子! 宜しく」
そう、 先程の霞先輩にも全く引きを取らない、たわわボディー
霞先輩のように清楚で可憐な女性って雰囲気とは打って変わって、 あざとさを感じるビッ…… 小悪魔系美少女。
宮森柚子先輩だ。
昨日、 俺たちは彼女をスーパーから外へ逃がす代わりに、 色々な情報を貰った。
そんな先輩はずっと笑顔だった。
けど、 今、 画面に映っている先輩の表情は、 なんだか冷たい感じだ。
昨日のように人のペースを奪うような喋りもせず、 名前を名乗ってすぐに席へ座った。
「あの女、 クラスリーダーだったのね…… やっぱり殺しておけばよかったわ」
もちろん、 月影は宮森先輩がクラスリーダーと知ってご立腹だ。
「はぁぁ…… 」
「 ─────── ! 」
画面に映った男の姿に皆んなが絶句した。
「2年C組リーダー、 九鬼紅斗」
彼は車椅子だった。
彼はもちろん立ち上がることなく、 名前だけ名乗った。
左目を覆い隠すために包帯を巻いている。
両手も、 指の先まで包帯が巻かれている。
この人、 どんだケガしてんだ……
「じゃ、 次は僕の ────ッ! 」
「──── すまん、 遅れた!」
大きな声と共に1人の男が画面に映し出された。
誰だこいつ……
てか、 中谷の奴、 なんで立ち上がってんだよ……
「早くご着席をお願いします」
全く動じた様子もなく、 銀髪メガネの……
サッちゃん? さんが対応する。
本当はこの人が生徒会長なんじゃ……
「筋トレに夢中で遅れてしまったが、 俺は2年A組のリーダーの戦凪凰覇、 宜しく! 」
がたいのいい屈強な男。
身長も190はあるだろう。
画面越しでも分かる、 横にいる中谷が小さく見える。
決して中谷は小柄ではない。 むしろ高身長の部類だ。
「悪かったな、 さあ、 次は君の番なんだろ! 」
男はそう言い放ち、 静かに席へ座った。
あれが2年……
A組のムキムキ脳筋男。
B組の宮森先輩。
C組の大ケガしてる人。
俺たちが殺す相手。
「中谷晴矢、 1年A組のリーダーです! 宜しくお願いします! さっそく提案なんですが、 皆さん、 殺し合いなんて辞めませんか?」
「 ──────── 」
会議室が、 教室が、 学校中が、 沈黙した。
この発言は、 全校生徒に聞こえていると言っても過言ではない。
数秒の間が空くと、 クスクスと教室から黒崎の笑い声が聞こえてきた。
「中谷くんはホンマ、 おもろいわ」
そして、 会議室からも
サッちゃんを除いて、 その場にいたリーダー達は笑っていた。
「1年は面白いな! 」
「キヒィィィィ…… 」
「君も面白い子だね、 後輩くん」
「僕は戦いたくはない、 だから、 僕から仕掛けるこはしない」
「 ─────── 」
「中谷くんだっけ? 君はただ殺されるのを待つのかい?」
この会議の主催者であろう男、現生徒会長である八神秀人が問いかける。
「相手が仕掛けてくるなら、 心は痛みますが…… 仲間のために戦います! そうなる前に、 今のように話し合いをして、 この殺し合い終わらせたい! 」
「それは多分無理かな、 経験者だから分かる」
「 ………… 」
中谷は言葉を失う。
返す言葉がないのだろう。
ただ頭ごなしに、 否定されたわけじゃないからだ。
「ありがとう、 君の考えは分かったよ、 それじゃ、 次の人、 自己紹介をお願いできるかな?」
会長はこれ以上話を掘り下げることはしなかった。
「はい、 私は1年B組の曽根屋あさこです、 宜しくお願いします」
一昔前の学級委員長のような、 ロングスカートにメガネ、 長い黒髪は三つ編みに結ばれている。
似たような意味だが、 彼女の場合クラスリーダーより、 委員長って呼んだ方がピンとくる。
「え、 えっと…… その…… 僕が一様、 C組リーダーの、 小場内光希です、 その、 危ないことは、 その、 良くないかなって……… 」
ビクビクと怯えた様子で、 か細い声でボソボソと呟く。
最後の方はほとんど聞こえなかった。
正直、 リーダーシップを取っているようには思えない。
けど、 アイツも異能力者だ。
どんな能力を持っているかも分からない以上、 油断はできない。
「自己紹介も済んだことだし、 改めて、 1年生の諸君、 入学ご愁傷様で〜す! 」
入学式の時と同じ空気。
完全にスベってるぞ……
もうなんか、 見てるこっちが恥ずかしくなってくる。
「今回、 お集まり頂いた理由は、 1年生の皆さんに、 協定を結びませんか?っと言う内容になります」
「 ───────── !!! 」
1年に協定を持ちかけてるだと……
コイツら一体、 何を考えている?




