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1日の終わり

ぜひ読んでみてください!

良ければブックマーク等も宜しくお願いします!

「やっと、 出れたよ〜」


宮森は、 この混乱に乗じてスーパーから出ることに成功していた。


「殺さなくて良かったのかい?」


「いいよ、 またの機会を狙うさ」


「お前らしくないな、 宮森」


「そうかな?」


大野木と合流した宮森は、 屋上から琥太郎たちの様子を確認する。


「思っていた以上に強かったな、 あの1年」


「だね、 あの子は私たちで抑えたいところだよ」


「あの男だけなら簡単だが、 他は手強そうだ」


「そうなんだよ! 後輩ちゃんは私に冷たいし……」


「ペース崩されてたもんな」


「うるさいな、 あの子はなんか……」


「苦手なんだろ?」


「そんなわけないだろ、 可愛い後輩ちゃんだよ」


「じゃ、 そっちは任せる」


「任せてよ! 私があの子たちを引き入れてみせるよ」


「3年の方は…… 」


「あれはダメだね、 交渉できそうもないし」


「3年は早いところ片付けたい」


「3年C組の女王が動き出すとやっかいだし、 早いところ手を打たないとね」


「ああ、 そのためにも1年は確実に引き込みたい」


「任せてくれって!」




─────── 数時間が経過して



「やっと帰れた…… 」


「疲れたわ…… 」


「同じくです…… 」


月影と霧雨がソファーに腰を下ろす。


「って! なんでお前らが部屋にいるんだよッ! 」


「は? あんたが何したか分かってるの?」


「3年生と戦った…… 」


「違うわよ、 変態があの女に夢中で夕食を買い忘れた」


「 ──────── 」


俺はハッと思いだした。


そうだ、 俺たちは本来の目的である買い物を忘れていた。


買い物カゴの商品は全て店の中だ。


「誤解を生むような言い方はやめてくれ…… 」


「で、 どう責任とってくれるわけ?」


「 ──────ん!? 」


嫌な予感がビンビンする。


「責任って、 2人だって買い物忘れてるし……」


「は? 関係ないわ、 アンタが責任とりなさいよ」


横暴な……


でも、 これ以上抵抗しても無駄だろう。


1日の付き合いだがよく分かる。


「責任って、 何をすれば……」


「逆に、 夕食を作る以外何があるのかしら?」


「月影さん、 変態さんは恐らく、 えっちな展開を期待してたんだと思います」


「変態、 死ねばいいのに」


「違います! 考えてませんし期待してません! 霧雨!!」


霧雨はニコッと無言で笑みを浮かべる。


デブの姿で。


くそが…… この姿でそんな表情されても可愛さ1ミリも感じねーんだよ。


「今からスーパーに戻るのも危険だし……」


「そうですね、 今は20時なので、 外での戦闘は可能ですし」


この学校では23時までは外での戦闘が可能。


流石にこれ以上戦うのは無理だろう。


上手く月影を説得させるしかないだろう。


「さっきのスーパーは21時だし、 今日はもう…… 」


「なら、 出前でも取りなさいよ!」


「 ───────!! 」


ハッと電流が頭に流れる。


確かに出前なら外に出る心配もない。


少し高いが仕方ない、 これ以上、 月影のご機嫌を損ねる訳にもいかない!


背に腹は変えられない。


「私はお寿司で良いわよ」


「同じくです」


コイツら人の金だと思って……


この学校では月に一度、 資金援助がある。


1人7万円


家賃は無料、 もちろん光熱費や水道代も免除されている。


高校生には十分すぎる物だろう。


デスゲームがなければだが……



────── こうして、 俺は2人にお寿司を奢らされた。


ちなみにだが、 俺の残り残高は4万8千円になった。


とんでもない出費だ。


霧雨もとい、 食いしん坊ゴリラめ……


食べてる時は元の姿だったが、 完全にデブの見た目引き継いでるだろ!


月影ですら引いてたぞ……


人は見かけによらないってよく分かった。


2人は散々くつろいだ後、 「また来るわ。」 っと捨て台詞を残して帰りやがった。


女の子に、 「また来るわ」 なんて言われたら普通は嬉しいはずなのに……


それも、 美少女に「また来るわ。」 なんて言われた時には、 歓喜のあまり気絶するはずだ……


月影も霧雨も見た目は、 誰が見ても美少女と答えるレベルで可愛い。


なのに……


何故だろうか、 不安と恐怖しかない。



───── 俺は後片付けを済ませた後、 シャワーを浴び、 ようやく1人の時間がやってきた。


「はぁ…… 」


やっと解放された。


俺は大きなため息を吐いた後、 スッーと深呼吸をする。


1人はやはり落ち着くな。


過去にクラスメイトと数えるほどしか会話した事がない俺が、 今日一日でどれだけ喋ったことか……


3年との戦いもあるが、 コミュニケーションのとりすぎで疲れた。


あんな戦いを毎日続けるとしたら、 流石に身が持たない


やっぱり、 この戦いはクラス全体で協力しないとキツそうだ。


けど……


自己紹介の時を思い出す。


あんまり、 団結力なさそうなんだよな……


そんなことを考えてるうちに、 うとうとと目が垂れてくる。



─────こうして入学1日目は幕を閉じた。


次回もぜひ読んでみてください!

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