雲
同じ空も
同じ雲も
同じ風も
きっと無いと思う
でも
凄く似ていたんじゃないかな
マンションから
寝転んで
見ていた空だけど
見えていたのは
古い家の
縁側から見た景色だった
通りを走る車の音が途切れた瞬間
大きな雲が小さな雲を飲み込んだ
私はあの雲に乗る
そう思ったのは
子供の私
何にでもなれたのに
そう思ったのは
今の私
※※※
窓を開けて空を見ていたら、一瞬車の音が止んで、子供の頃に戻った気がしました。田舎だったので、車の音が聞こえなかったんですよね。意外なきっかけで、記憶って蘇るものなのかもしれません。