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私の英雄  作者: オタク
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前語り

 さて、これは私の物語ではあるが、話に入る前に聞いてほしい。

あなたにとって世界とは何か。それは宇宙全てであったり、見える範囲手の届く範囲であったり、人によってさまざまだと思う。

私にとって私の世界とは何か。それは私の見た世界だ。

よくわからないだろうと思う。あなたにとっての世界とはあなたが認識しなくても存在し、存続し続けるものであろう。

それはそうだ。世界は人一人がいなくなったところで止まりはしない。停滞することなくマクロで見れば何の変化もなく、ミクロで見れば少しの変化で続いていく。

それは一般的な回答ではあるものの、私の思う『あなたにとっての世界』の認識と違うのだ。

要は認識の問題だ。認識とはすべてを変えるものだと私は思う。

 例えば、あなたはリンゴが好きだろうか。好きな人もいれば嫌いな人もいる。食べ物なんてすべてそういうものだとは思うが、あなたにとってのリンゴとそれを好きな、あるいは嫌いな人とのリンゴは同じものであろうか?

好きなリンゴと嫌いなリンゴ。同一のリンゴであっても好きと嫌いで別れてしまえばそれは違うリンゴなのではないか。

もしくは赤だ。あなたは今赤といわれて何を思うだろうか。 リンゴ ポスト 夕暮れ 信号 血。

様々なものを思い浮かべるだろうが、赤一つをとってもそれだけ違う。そしてその赤から感じるものはどうだろう。おいしい 手紙 キレイ 危ない 怖い。

思い浮かべるものによっても変わるし抽象的なイメージを思い浮かべることもあるだろう。

 そう。これはただの連想ゲームではあるが、見るもの一つ一つすべて他人と家族と友人と恋人と一致するなんてことはあるだろうか。

私はないと思う。仮にあったとしてそのすべての過程からすべて比較したとして一致するということはあるだろうか。

まああってもいいのだが、ほとんどの場合で一致しないと私は思うのだ。

 したがって、私たちの見ている世界は、私たちの感じている世界は同じだろうか。

私は違うと思う。あなたは同じだと思ったとして、私は違うと思うのだ。この食い違いでもって私は人の見る世界は同一だと言うことに意義を唱えよう。

 さて、違ったからなんだという話に入るのだが、私は人の数だけ世界があると考えているのだが、そんなことは世界の存続、この場合この星もしくは宇宙の存続にとって些細な存在であると思うが。私たち人にとってはどうだろう。

唯一考えるすべを持たされた人間にとってはどうだろう。私と違う世界に生きているあなた。同じものを共有することはできるのだろうか。

 それぞれの主観でもってそういう事象があったと共有することはできようが、この考えでいくと完全な共有などできないと思うのだ。人と人が分かり合うことなど分かち合うことなど私はないと思うのだ。

それの、その相違の大小すら人によって変わるものだとは思うが、私はそんなことはどうでもいいともう。

いや、それをわかっていればという枕詞が付くのだがそういうものだとわかっているのであればそれは些細なことだその違いを認識さえしていれば。

しかしではなぜそんなどうでもいいことを話の前に、本題に入る前に聞いてほしかったのかということになってしまうのだが、私はそれを少し前までわかっていなかったのだ。

最近気づいたというか気づかされたというか、私は他者との違いなんて分かっていなかった。人と見ている世界が別のものだなんて考えもしていなかったのだ。

 私が話す私の話は、私が間違えてしまった話であり、私の愚を話すものであり、私の矮小さを語るものである。しばらくは英雄譚のような話になってしまうのだが、そこは許してほしい。

なるべく事実を伝えようと思うが、私から見た私の事実であり、実際足りないところもあろうと思うが、多いということはないであろう。

 これは私が世界を救った話ではあるが私は英雄などではないのだから。 

ずっとこんな感じで主人公の語りとかで進んでいきます。この時点で合わなかったら合わないと思います。

大まかなストーリーはできているのですが、筆も遅いので本編いつになるかわかりませんがまずは生まれから世界を救うまでの話を書くのでよろしければお願いします。

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