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短編 ステラの淡い恋心

学生期間の、偽恋人デート直後の話です。



 ステラとツェルトは偽の恋人になってアクリの町でデートをした。

 それが昨日の出来事。


 そして、一日経って翌朝、学校の門をくぐったステラはどうしようもない感情に翻弄されていた。

 どうしようもない。

 本当にどうする事も、全くできない感情に困っていた。


 後で色々あったからその日は忘れていたのだが、よくよく考えるとその時に、ステラはツェルトに告白されている。

 告白だ。あの告白。

 罪の告白でもなければ、悪戯の告白でもない。

 正真正銘、愛の告白。

 将来を共にする異性へ、自分の気持ちを伝えると言う、あれだ。


 どうしよう、と思った。

 本気でどうしよう、と。


 ステラは今まで人を好きになった事もないし、人から好きになってもらった事もまるでない。

 だから、どうすればいいのかまるで分からなかった。


 心の中には、感情の嵐が吹き荒れている。

 それは一秒ごとに大きくなっていき、全く静まる気配がない。


 治め方も分からなければ、付き合い方も分からなかった。

 ステラは大変お困りなのだ。






「私、どんな顔してツェルトに会えばいいのかしら」


 そして今日。朝早く。

 いつも通りステラは登校し、校門をくぐり、校内に入る。

 進んで行って、辿り着くのは教室名のだが……。

 いつもならまったく躊躇う事なく開けるその部屋の扉を、だが今日のステラは躊躇してしまう。


「どんな風に接すれば……」


 答えが分からないのに、必ず点を取らなければいけないテストを出されたような気分だ。

 分からない。けれどそれに甘んじる事ができる性格であれば良いが、ステラは生憎とそうではないのだ。

 成長する以外選ぶ事はないし、それにそうでなくても人の真剣な気持ちには真剣に答えるべきだと思っていたので、それがなおの事ステラの内心を苦しめていた。


「どうすれば……」


 しかし、そんな風に考えに沈んでいられる時間は多くなかった。後続の人間がやって来てしまったらしく、声が掛けられる。


「ん? どうかしたのかステラ、そんなとこで扉とにらめっこなん……」

「きゃああ、っ……ツェルト、驚かさないでよ」


 至近距離、今まさに考えていた人物から言葉をかけられて、ステラは肩をはねさせ悲鳴のような声を上げてしまう。


「お、おぉ……。ステラにめっちゃ驚かれて俺も驚きだ。いや、ごめん。取りあえずおはよう。挨拶で色々していい? 朝一番の新鮮なステラで遊んでいい?」


 色々する挨拶なんて聞いたことないし、新鮮とか言われると生物(なまもの)みたいで嫌だ。


「だ、駄目に決まってるじゃない。ほら、はやく教室に入りましょう。宿題はちゃんとしてきたの?」


 怪しまれる事なくいつも通りに接するツェルトの様子に安心しながらも、ステラは今度こそ扉を開けて部屋の中へ入る。


 先程はちょっと驚いてしまったが、大丈夫だ。

 ツェルトから改めて例の話について言われる様子はないし、カウントされていないのだろう、きっと。慣れればきっといつも通りに戻れるはずだ。

 そう、思っていたのだが。


「あ、ステラちゃん。どうだった、昨日。ツェルト君と色々進展しちゃったりした? チューは? ギューとかは?」


 ちゅ、チュー?


 その単語の意味を理解して、一瞬……ステラは頭のてっぺんから湯気が噴出したような錯覚にとらわれた。


「し、してない。してないわよ。そんな事」


 慌てる、どもる。そしてテンパる。


 自分で言って自分で思う。

 その反応は駄目だろう。

 一番駄目なパターンだ。


 ニオはこちらを見て一瞬動きを止め、首を傾げる仕草をする。


「んん? んんんんん? いつもなら、ツェルトは幼なじみよ……って反応が返ってくるとこなのに。ステラちゃん、ひょっとしてツェルト君と何か」

「何もないわっ」

「でも、何か」

「変じゃないわよっ」


 友人の言葉を遮る様に言葉を重ねるステラ。

 だがむなしい。

 言えば言うほど墓穴を掘ってしまっているような気がした。


 現にニオは、疑問の表情から何か得心が言ったような表情になっていって……。


「もしかしてステラちゃん、ツェルト君にこ……」

「何もないのよっ、本当なの、ニオ。本当なんだから……」


 告白でもされちゃった?

 そんな言葉を聞くまいと必死に言葉を遮るステラは、紛れもなく挙動不審者だろう。

 確かに視界は景色を映しているはずなのに、なぜだろう。何だかすごく何も見えてないような気になってくる。

 それぐらいいっぱいいっぱいだった。


「ほ、ほんとうにツェルトとなんて、な……にも……」


 そしてあろうことかステラは、

 パンク寸前の頭を抱えながら、今までの習性なのか助けを求めるように視線をツェルトへの向けてしまう。

 不思議そうな顔で、しかし悪戯っぽい様子でステラの髪を撫でようと画策していたらしい彼へ。


「どうしたんだ、ステラ。今日はなんだか朝から変で俺みたいだぜ? おそろいで嬉しいけど、熱とかないかちょっと心配になるな」


 すぐに分かる。その行動は間違いだった。

 何故なら……、悪戯を中断した彼がちょっと失敬、と接近してきてステラの額に己の額をくっつけて来たからだ。


「!」

「ないなー。変だな」

「わーお。恋人? これで付き合ってないとか詐欺だよもう」


 かお。

 かおちかい。

 ツェルトちかい。


「……っ、……っっ」

「あれ、上がって来た」


 もう色々限界だった。


「は、はやく、……て」

「ん? なんか言ったか」

「離れてって言ったのよ……っ!」


 悲鳴のような叫び声をあげて、ツェルトを強引にその場からどける。

 そして、聞き返すツェルトの様子を気にかける暇もなく、ステラは猛ダッシュしてその場から離脱した。


「いや、そう言われたら離れるのはこれ俺の方じゃね?」

「なるほどよく分かったよ。ニオ、分かっちゃったよ。ツェルト君、白状して。無理やり良くない」

「なんか、俺が誤解される流れなのかこれ!? 違うけど!? そんな事するわけないじゃんか」


 そんな風に残されたツェルトがクラスメイトに質問攻めにあっているとも知らず、ステラはただ一心不乱に逃げ続けるのみだった。


 おかげで最初の授業に遅刻した事は、ステラ事情二番目に入る黒歴史だ。(ちなみに一番は、迷いの森に行く時にお姉さんぶった勘違い)







 それから、しばらくの間ステラは大変な思いをした。


 ツェルトの顔をまともに見れないし、近寄れないし、普通に喋れないしで、コミュニケーションをとるどころの話ではなかったのだ。


「ステラー」

「きゃあぁぁぁっ!」


 その日も、不意打ちでツェルトに強襲……ではなく背後から抱き着かれて、ステラは思わず悲鳴を上げてしまった。


 放課後用事があって、男子寮の近くをうろついていたら、そんなびっくり行動をやられたのだ。


 激しく暴れる心臓を何とかしたい。したいのだが、何とかする方法が分からない。

 数日をすれば慣れると思っていたのに駄目だ。全然慣れない。


「なーステラ、頭撫で「だめっ!」……そんな全力で防御されちゃうと、俺悲しくなって死んじゃうぜ?」


 手で頭を押さえて後ずさるステラを見て、ツェルトがもの凄く悲しそうな顔をするので罪悪感が湧いてくる。

 ここ最近のやり取りのパターンはずっとこうだ。


「えっと、ステラは何でこんな所にいるんだ?」

「た、頼まれたのよ。寮にいる友人に宿題の教科書を代わりに返しほしいって。用事がある様で急いでいたみたいだから、引き受けたの」

「そっか。じゃあ、俺が渡しておくよ。ステラが中に入ったら色々大変だぞ。俺とか、他の男子とか、主に俺とか」

「大変って、どうして?」

「え……?」


 ツェルトの言った意味が分からなくて、首を傾げるステラに何故か絶句するツェルト。大変なのも分からないが、その反応も分からない。


「それぐらい私が責任を持って届けるわ。すぐに済むし、いいわよ。それよりどうして駄目なの?」

「え、えぇっ。それ、俺がステラに説明するのか。もしかして結構鈍いんじゃないかって思ってたけど、まさか本当に? な、ステラ。下心って言葉知ってる?」


 失礼ねそれぐらい知ってるわよ。


「それがどうかしたの」

「あ、これ絶対分かってない奴だ。危険な奴だ。ステラただでさえ危険なのにもっと危険なのかあ……」


 肩をがっくりと落として何故か、疲れたような様子を見せるツェルト。


「男子生徒とトラブルになるって事を言ってるの? 確かに、あまり誉められた行為ではないと思うけど、別に絶対にダメって決まってるわけじゃないし、女子寮にだって男子生徒がたまに来るじゃない」

「間違ってないけど、かなり解釈が違うと思うぜ。とにかく駄目なんだ。 ステラほんとに知ってる? 知ってたら、もうちょっと緊張とかするだろ? 身構えちゃったりするだろ? 何か心配だなあ」


 そんな手のかかる子供を見るお兄さんみたいな様な目でみないでよ。

 ツェルトにそんな風に言われるなんて、ものすごく心外だ。


「困る事なんて何もないんだから、別に入ってもいいでしょう?」

「駄目だって、ステラ。……ってもう行ってる。ちょっと待ってくれよ。これ天然? 天然ってやつなのか。おーいステラー」


 色々言ってるツェルトは無視しして歩を進め、男子寮へ入る。

 授業終了時間が過ぎている事もあってか入り口近くには誰もいない。

 ステラは特に誰とも会わずに男子寮の中を進んでいくのだが、背後から心配げな様子でツェルトが慌てて追いかけてくる。


 何だかいつもと立場が逆になっている様な……。


「なーステラ。今からでも遅くないから、戻ろうぜ。用事なら俺がやっとくからさ」

「嫌」

「嫌!? ステラが我がままいうとか珍しいな。何があったんだよ。最近変だし」


 自分でもそうそうした事が無いような子供っぽい態度をとっている。

 そんな自覚があるのだが、今のステラはなぜかこの状況が面白くなかったのだ。


 きっと最近色々あったからそのストレスが間違った感じでちょっと爆発してしまったのだろう。

 人の気持ちも知らないで、ツェルトは毎回ちょっかいかけてくるし。

 困ってるんだから少しは控えめにしてくれてもいいのに。


 でも、そう言って本当に離れられたら……寂しいかもしれないけれど。


 ツェルトがこちらを気遣うようにして視線を向けてくる。

 その目を見たら、何だか無性に言いたくなった。


「ばか」

「急に俺怒られたな」

「ばかツェルト」

「そして怒られ続ける俺」

「……ばか」

「その最後の怒られ方は理由分かんなくても罪悪感が刺激されてくるな」


 どうして自分だけこんな風にならなければならないのだろう。

 ツェルトの方は泰然としてるように見えて、何だか自分がひどく理不尽な仕打ちをされているように思えてしまう。


 もしかして、慣れてるのか。

 人に告白したり、されたりする事に?

 ツェルトが?


 だから一回の告白ぐらい何とも思わないのだろうか。

 そんなまさか。いくら何でも彼はそんな人じゃないはずだ。


 確かにツェルトは優しいし、面倒見も良い方だし、腕も強い詩、恰好も……いいと思うし、むしろ文句が出ないくらい恰好良いと思うけど、だからって誰かに告白したり、されたり……してもおかしくないのだろうか。


 告白。慣れてたらちょっとショックだ。


「……」

「何か、いきなり隣の空気が重くなったな。ど、どうしたんだステラ。そんな暗い顔して」

「……何でもないわ」


 そんなこんななステラは平静を装いつつも装い切れずに、ところどころ狼狽の空気を漏れ出させたり、混乱したり、謎の動機に襲われたりで、かなり大変な思いをしつながら、隣にツェルトをくっつけて用事を片付けるのだが……、


「あ、まずいかも」

「ツェルト?」


 歩いている途中。曲がり角の向こうからやけに思い足音が聞こえて来たと思った瞬間、ステラは顔色を変えたツェルトに引っ張られていた。

 急ぎ足でその場を移動していく。


「ねぇ……」

「しー、静かにな」


 事情を尋ねたかったのだが、そう言われては聞く事が出来ない。

 そのまま通りを走り抜けて、二人はどこかの部屋へと逃げ込む事になった。


「ふー、危なかった。クマみたいな体格の寮監がいるんだけどさ、そいつに女の子連れて来たの見られるとお説教が凄くて大変で面倒くさいんだ」

「そ、そうだったの」


 もしかして、そんな経験が?

 いや、他の男子生徒から聞いた情報かもしれないし……。


 しかし、男子寮の寮監はそんなに厳しいのだろうか、何故だろう。ステラがたびたび訪れる女子商の寮監は、もっと穏やかそうな人なのだが。

 そんな事をニオに後に言えば、女子は(約一名を除いて)生徒の方がしっかりしてるから大丈夫と言われたが、よく分からなかった。


「ところで勝手に入っちゃって良かったの?」


 この部屋に……と言いかけて、何やら見慣れた私物がいくつかあるのに気が付いた。


「ああ、大丈夫だよ。ここライドの部屋だから」


 どうりで見覚えのある者がいくつか並んでいると思ったら、

 クラスメイトの彼の部屋だったらしい。


 ちょっとごちゃごちゃしていて散らかっている。


「そういえば鍵開いてたけど……」

「たまにかけ忘れるんだ、あいつ。今日は助かったけど」


 不用心な。

 ステラから考えれば信じられない事だ。


「ま、とにかく適当な所に座っててくれ。しばらく部屋から出ない方がいいし」

「そ、そうね。お邪魔します」


 部屋の主がいない上に今更の挨拶をしながら、ステラはそこら辺の散らかっていない場所に腰を下ろす。


 ツェルトは勝手に動いて、住人の許可もとらずお菓子を出してくれるが、それから会話が続かなかった。


「……」

「……」


 離れた位置に座ったツェルトは何度か口を開けようとするが、言葉にならないようだった。


 何だろう。この空気。よく分からないけど緊張してきた。

 男の人の部屋に入る事なんて、今まで無かった。

 ツェルトの家でもよくあるけど、あれは子供の頃から出入りしてたからもうそういう分類ではなくなってるし。


「なんか、変に緊張するな。二人っきりなんて、今までに何度もあったじゃんか、しっかりしろ俺。やっぱ他人の部屋だから落ち着かないってのもあるのかな」


 どうやら落ち着かないのはステラだけではないみたいだった。そんな内容の事を小声で言っている。

 ツェルトもそんな風に緊張したりすることがあるのか。

 その事に、ステラは少しだけ安堵していた。


「ステラ……」

「な、なに?」


 近づいてきて隣に座ったツェルト。彼の動きに動揺して、一瞬腰を浮かしかけたが、ただでさえ不自然な空気の中これ以上不自然な空気を作りたくなくて、凄くこらえた。


「最近、ステラ俺の事避けてるよな。何か俺、変な事しちゃったか? それだったら謝るけど。ごめん、分かんなくて。それかステラを傷付けるような事でも言っちゃったか?」


 しちゃってないし、言っちゃってなどない。

 悪いのはステラの方だけだ。

 ツェルトに非などあるはずがない。


「ごめんなさい、ツェルトは悪くないの。私が勝手にやってる事だから、ツェルトは全然悪くなんてないの。ごめんなさい」

「二回もステラが謝るなんて重症っぽいな。何だよ、何か困った事でもあるのか? それだったら力になるしさ。言ってくれると嬉しいんだけどさ」


 気持ちは嬉しい。けれど……。

 ツェルトに告白されて困ってます。

 何て言えるわけがない。

 よりによって本人に。


「大丈夫、自分で何とかするから。心配しないで。本当に大丈夫なの」


 全然大丈夫ではないが、ステラとしてはそう強がるしかない。

 ここで、困ってるなんて言ってどうにか彼の助力を頼ろうとする自分なんて、はっきりいって想像できないし、嫌だった。それだけでなく、もしそんな事をしたら彼から幻滅されるかもしれない。ステラは一人でできる事は出来るだけ一人でやっているし、ツェルトだってそうだ。だから、頭をそう悩まさない内に助けを求めて恰好悪い所を見せる、なんて事はしなくなかった。


 彼に幻滅されるなんて考えたくない。


 この状態がどういう物で、なぜこうなるのかなんて今の所さっぱり理解できる気がしないけれど、それでも自分で出来る限り答えを見つけるために努力しようと思う。


「……そっか、分かった。でも、言ってくれたら力になるし、困った事があったらどこでも駆けつけるからさ。ステラが俺の知らない所で困ってるのは、俺が嫌なんだ」

「ツェルト……」

「だから、その時は遠慮なんてしないでくれよな」


 そう言って、手を伸ばしてこちらの頭を撫でるツェルト。

 温かくて思いやりに満ちた手が、ゆっくりやさしく移動していく。

 今度のそれは、どうしてか逃げたくはならなかった。


 あんなに逃げたり、叫んだりして過剰反応してたのに、何でだろう。

 そもそも、別にステラはツェルトのそう言う行為が嫌いではないのだ。

 なのに、なぜあんな行動をとってしまったのだろう。


 今までと違う事と言えば、ツェルトに告白された事ぐらいだろうが、それとこれとはどういう関係になっているのだろうか。


 好きだって言われた瞬間、今まで見てきた幼なじみのツェルトの姿が分からなくなって、でも嫌いじゃないって気持ちは変わらなくて、いつもしている事が何だか特別な事をしているみたいに思えて来て、意識……そう、ステラは彼を意識するようになったのだ。今までよりもより強く。当たり前から、特別な何かへと変わって。


「ツェルトは私の特別なのね」

「……え?」

「でも、何で特別なのかしら。何の……」

「ああ、何だいつものステラか。そうだよな。ステラだしな、いつ気づいてくれるんだろうなあ……。俺の気持ちとか、あと俺の気持ちと俺の気持ちとかさ……」


 考えに没頭するステラは、背景と化してしまった景色の中でツェルトが何かを期待したり、落ち込んだりした事を知らなかった。


 いつか答えが出るのか、出るとしたらそれはすぐなのか、それともまだ遠い未来なのか。

 不安に思いながらも、二人きりの時間は何事もなくひどく平穏に流れていく。


 そうして、微妙にすれ違ったままのステラの淡い恋心の時間は過ぎ去っていくのだ。

 フェイスの罠にかかり、特別な誰かの記憶が消えるまでのその短い期間は。



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