第三話【虚影者】
ちょぴっと設定変えてたりします(年齢とか)
「は、はあ・・・えっと、なんて?」
俺は今、非常に困惑している。
それもそのはずだと思う。こんな状況で困惑しない奴がいるのなら一回顔を拝んでみたいものだ。
いきなり車が事故り、そして変な奴に撃たれ拉致られ、あげくのはてに拘束されて。煎餅食べて、
で、しかもいきなり任務とかなんななの言われてよくわからないことを命令されるし。
分からないとかいってもずっとやれって言ってくるし。そのせいで非常に困惑している。
俺の命令に従ってればいい?
誰がお前みたいなヤバい奴の命令に従うか!!
向こう世界?なに?向こうの世界って?頭の中お花畑なの?妄想なの?
さっきからちょくちょくでてくる虚影者?
なにそれ?おいしいの?
「何度言わせる。向こうの世界に行ってある女と合流しろと言ってるんだ。そんなことも理解できないのか?お前の頭はどうかしてる。」
「いやそれは理解できるよ!?それ以前にもっと説明することが絶対あると思うんだけど!?どうして俺ここいんの!?この任務やるため!?」
「・・・」
沈黙。なぜかわからないけど沈黙。
えっ、やだなにこれ逆に怖い。
よく見るとリーって人の横にいるミノリって人なんか顔険しくなってるし。えっ?
なんか俺言っちゃいけないこといった?
そして数秒の沈黙の後
「そうだ、任務を遂行するためにお前はここにいる。」
リーがそう口にした。
あれぇ?なんかさっきと言ってること違くない?さっきは、
『いずれわかる』
とかなんかかっこいいこと言ってませんでしたか?
「はあ・・・君、もういいでしょ。君はリーの言った通り行動すればいいだけ。わかる?」
ミノリという人がそういった。だがな、俺はノーアンダースタンドだ!
わからん!なにもわからない!
唯一わかることといえばとりあえずこいつらは人を拉致していきなりよく分からないことを命令してくるヤバい奴等ってことだ!
「いやいやいやいや、そんないきなり命令されてもさぁ・・・ていうかそもそもさっきから向こうの世界とか、虚影者?とかなによ?頭おかしいのはそっちのほうなんじゃないのか?」
と俺が口答えすると。
「・・・」
再び沈黙。
いや、今度はさっきの沈黙とは違う。もっと深い沈黙。まるでその場が凍りついたかのような。
ヤバい、なんかまずいこと言っちゃったかんじ?なんで黙るの!?ねえ!?
さっきまでしつこく命令してきた頭のいかれた奴等が急にしゃべらなくなる。まじ恐怖。
よく見るとさっきまで眉一つ動かさなかったあのリーというやつがひきつった顔をしている。
となりのミノリはさっきの険しそうな顔とは裏腹に驚いたような顔をしぽかんと口を開けている。
・・・なんだこの空間は。
気まずい。とても気まずい。一応今の状況を言っておくが俺は今手足を拘束されてソファと思わしきものに座らされている。座り心地は抜群だ。
俺の隣にはミノリという女。そして俺たちの前にあるカウンターの椅子にリーという男が座っている。
今すぐにでもここから飛び出したいくらいの気まずい空気。あいにく手足を拘束されて動くこともできないが。
そんな空気が数秒というとてつもなく長く感じられる時間過ぎてミノリという女が声を出す。
「え?今なんて言ったの?」
恐る恐る聞いてきた。
まさか聞いてなかったというオチか?俺は少し頭にきた。まあいい、もう一度言ってやろうか。
「いやだから!いきなり命令されてもどうしようもないし、向こうの世界とか虚影者とかあんたらのほうが頭おかしいんじゃないのって言ってんだよ!」
するとミノリという女は何かを理解したような顔。リーという男はさらにひきつった顔をした。
なになに?二人とも表情が全く違うから余計こわいんですけど!
「お前に今から3つの質問をする。何も考えず正直に答えろ。」
するとリーという男が唐突に質問を始めてきた。
「一つ目だ。お前の名前は蒼。間違いないな?」
「は、はあ、蒼で間違いないけど・・・」
「二つ目、向こうの世界、第二の世界、まあいろいろ呼び名はあるが、それについて知ってることを話せ。」
「いや別に何も知らないけど。てゆうかそんなの生まれて初め聞いた。あんたらからな。」
「そうか・・・」
こいつは何を質問してんだ?そんなこと普通に考えて知ってるわけねえだろっての。そうゆうのがあるのは創りものの世界だけだ。
そしてリーという男は少し何かを考えた後
「では最後の質問だ。」
最後の質問をしてきた。
「お前は、虚影者か?」
・・・またそれか
「そもそもそのきょーえいしゃとやらってのが何なのかわからねえんだよ。」
「そうか・・・」
そう言ってリーは頭を抱えた。
なんだなんだ、急にどうしたんだこいつは・・・
「ねえリー、この人、虚影者じゃなかったの?」
とミノリがリーに問いかけた。
「情報通りならそのはずだが・・・」
「でもどう見てもトランスルーセントだよこの人・・・」
まーたよくわからん単語がでてきた。
なんだよトランスルーセントって。なげえよ
「情報通りならといっただろう。もし情報が間違ってるのなら」
とリーが言おうとすると
「それはない。りんりんの情報は正しいよ」
ミノリがそれ以上言わせないとばかりにわりこんできた。
「だからだッ!こいつは虚影者だ。だが第二の世界も虚影者についても何も知らない・・・なぜだ!?」
「別人って可能性は?」
「それはない。こいつは蒼本人で間違いない。俺が証明できる。ついでに言うと嘘もついていないだろう。そもそも虚影者ならこの状況で嘘をつくなんてありえないからな。」
「じゃあなんで何も知らないわけ?」
「それが知りたいんだ!!」
リーが声を荒げて言った。
なーんか盛り上がってるなー、俺置いてきぼりかよ・・・
どうやら、話を聞いてる限り俺が虚影者とかなんたららしかっただが、そうではないらしい。
俺がここに連れてこられた理由がちょっとわかったぞ。こいつらはおそらく俺が虚影者とやらと思ってたんだろう。
おそらくその虚影者とやらがこいつらには必要だった。だからここに俺を連れてきたんだな・・・
と俺がここに連れてこられて理由について考察していると。リーがまたまた俺に質問してきた。
「お前、能力は使えるか?」
うん、使えるわけがない。
「能力?そんなのが使えるなら使ってみたいくらいだよ」
実際使えるなら使いたい。
「どうするの、作戦。この人が虚影者じゃないってことは・・・」
ミノリがリーに聞いた。
どうやらこの言葉からさっするにこいつらの作戦にはやっぱり虚影者とやらが必需。でも俺は虚影者じゃない!俺自身そんなん知らないし!
ということはこのまま作戦というか任務とやらもやらされずにそのまま帰れるか!?
と期待した俺だがリーの言葉にやっぱ帰れねえと分かった
「いや、トランスルーセントでも向こうの世界にはいける。能力が使えないから、戦闘をなるべく避けなければならないが作戦にはなんら影響ない。それにリンの情報だ、こいつがただの一般人だとは思えん。なにか特殊なやつであることは間違いない。おそらくはトランスルーセントだろうが。」
「そうか、なら別に問題はないね」
リーの言葉に気にもしないで返事するミノリ。
問題しかないですって!!
ああ分かった。こいつらが欲してるのは虚影者でもなんでもない。こいつらの言ってる向こうの世界に行ける人材が欲しいのだ。
トランスルーセントとやらでも向こうの世界にいけるらしい。そしてどうやら俺はそのトランスルーセントとみなされてるようだ。
てゆうかさっきからトランスルーセント、トランスルーセントって、トランスルーセントってなに!?!?
「まあそうゆうことだ、お前はさっきも言った通り向こうに行って女と合流しろ。いいな?」
リーのその言葉を聞いて俺もさすがに限界が来た。
「さっき二人でなんか話しといてまたそれかよ!虚影者とかトランスルーセントとか何なんだよさっきから!そもそもその向こうの世界とかいう得体の知れない場所で任務なんてもんができると思ってんのか!」
気が付いたら怒鳴っていた。今思うと今日はとても自分らしくないことをしてる気がする。
普段おだやかに暮らしているつもりの俺にとって怒鳴ったり叫んだりすることはめずらしいことだ。
まあ、この状況ならだれでも怒鳴るとは思うが・・・
「お前は知らなくていい、お前はただ、任務を遂行すればいい。それだけだ」
俺の言葉にそう即答したリーに俺はとうとうこいつを一発殴ったやりたい衝動にかられた。
手足は縛られているがぴょんぴょん飛びという奥義で前に進むことはできる。
俺のへぼパンチをくらわせてやりたいが残念ながら手は背中のところで縛られているから殴ることはできない。
が、頭突きをくらわすくらいならできる。
リムジンといっても所詮は車、比較的狭い。俺とあいつの距離ならぴょんぴょん飛びからの頭突きはいけるだろう。
とにかくこいつを頭突きでもなんでもいいから殴ってやると決意し俺が立とうとした時だった。
シュルッッ
ん?シュルッッ?
俺はとっさに自分の足をみた。
するとなんと足にまかれていたロープがほどけていた。
え、なんで!?と少し驚いている俺に
「ほら、手だして、それもほどいてあげるから。」
ミノリが話しかけてきた。どうやら彼女がほどいてくれたようだ。
俺はそっと手が縛られている背中をミノリのほうに向ける。
「なんのつもりだ、ミノリ。」
「この子には知る権利があるよ、リー」
とミノリはリーに言う。
彼女はいい人なのか?いい人なのはとても喜ばしいんだけど
どうしてそんなに俺を悲しい目で見てくるのか・・・
ああやめてくれそんな悲しい目で俺を見るのは・・・俺がみじめみたいだから・・・
「フンッ、勝手にしろ」
とリーは言い放って奥へと消えていった。
やっぱあいつはむかつく。なにがむかつくって上から目線なのがむかつくしもういろいろとむかつく。
「はい、これで全部ほどけた。もう動けるでしょ」
と俺があいつにむかついてる間にロープはほどけたようだ。手を動かしてみても特に問題はない。大丈夫だ。
とりあえずお礼をと思ったがここで気づいた。さっきは怒りにまかせていろいろ言ったからかなり荒い口調になっていたことに。
普段は使うことのない口調。ここはさっきみたいな感じでいくべきか?それともちょっと丁寧にいくべきか?
いやでも丁寧にいくとさっきの口調とのギャップからなんか変に思われるんじゃ?
やばい、どうしよう。コミュ力がある人ならばこうゆうときどうするかすぐにわかるんだろうが残念ながら俺のコミュ力は驚きの低さだ。
そもそもよく考えるとあんま人としゃべったことなかった。え、なんていえばいいのこれ?
と結構戸惑ってる俺の心を見抜いたように
「君、思った通りやっぱいくじなしだねー、さっきまでの威勢はどうしたの?別に気使わなくていいから。」
「あ、う、うん」
ちょっと戸惑いながら俺は返す。
い、いくじなしとは言ってくれるじゃあないか・・・
「いやーさっきはごめんね。私も君は虚影者だと思ってて。」
「えっとその、虚影者っていったい・・・」
「そうね、君が向こうの世界に行くなら君にはそのことを知る権利がある」
ん?これは向こうの世界に行くなら教えてやるってことか?
なんで急に教えてくれるんだと思ったがそうゆうことか・・・
「いやでもまあ、俺向こうの世界とかたぶん行かないと思うけど・・・」
俺の言葉にミノリは少し間を開けてから言った。
「いや、君は行くよ、向こうに。」
断言された。俺は向こうに行くつもりないけど断言された。
「だから教えてあげる。虚影者ってのはね、まあ簡単に言っちゃうと超強力な特殊能力を持つ者のこと」
向こうの世界に任務とやらを遂行しに行くつもりはないと言いたかったが。
説明し始めちゃったのでとりあえず黙って聞いとくことにした。
にしても超強力な特殊能力・・・さっき二人が話してたことからそんなんなんじゃないかとは思っていたが。
やっぱそうらしい。というかそんな常識はずれな奴が本当にるのか、いまいち信じがたい
「2022年。今から23年前のことよ。知ってるでしょ?ワールド・エクスプロージョン」
ワールド・エクスプロージョン。2022年7月22日に起きた大事件。今の時代でこの事件のことを知らない人はいないだろう。
世界はこの事件を境に半壊したからだ。ワールド・エクスプロージョンの始まりは超規模の爆発。爆心地はおそらく中東ではないかと言われている。爆発の範囲は約5000kmほど、威力は核すらも上回るといわれている。もうここまでくると爆発と言っていいのかすら怪しいのだが。
この爆発の影響でヨーロッパは消滅。アフリカは半壊。ロシアは半分になり、アジアの大半の国は荒野となり地球には巨大なクレーターができた。これだけですでに災害レベルが神クラスなのだがワールド・エクスプロ―ジョンの脅威はこれだけではない。
爆発の衝撃はは瞬く間に広がり、建物の倒壊などが相次いで起き、さらに世界各地で連鎖的に大規模な爆発が起きたのだ。
日本でもその爆発は起きた。東京湾というところらしい。
まるで中東で起きた最初の爆発に共鳴するように。そして中東の爆発も含めてすべての爆発後、その空間は歪んでいるそうだ。
歪むというのがなんなのかわからないが俺もよくわからないし、たぶんこの世界で歪みがなんなのか知ってる人はいない。というか最近の研究者のほとんどがこれについて研究している。まだ解明されてないことなのだ。
ちなみにあれから23年経った今、ある程度復興してきている。もちろん、最初の爆発があった中東から約3000kmの範囲はもう完全に消滅しているので復興も何もないが。ただ一つ言えることはいまだ爆発後の歪みが消えていないということだ。中東から3000km。完全消滅したところも歪みが消えることはなく高い壁が作られ現在は立ち入り禁止、東京湾での爆発後の歪みも消えず、これも高い壁が作られ立ち入り禁止となっている。
「そしてそのワールド・エクスプロージョンから2週間後、虚影者と言われる科学では解明できない、強力な能力をもつ者の存在が確認された。
ちょうど、世界中でオーロラが見られるようになったくらいの時のことらしいね。」
そう、今の俺たちにとってはもう日常だがワールド・エクスプロージョンの後、世界中でそれまで特定の地域でしか見ることができなかったオーロラが突如現れたそうな。それからというものオーロラは毎晩必ずと言っていいほどみられる。俺の16年間の人生の中でオーロラが見れなかった日はないだろう。
「知ってる?オーロラはね、虚影者そのものなの。」
「はい?」
言ってる意味がよく分からない。オーロラはオーロラじゃないのか?
虚影者って人だろ?それがオーロラ?
何を言ってるのか
「まあいいや、それはまた今度話してあげる。」
虚影者とやらについてもうちょっと聞いておきたいがそれより先に向こうの世界について聞きたいので俺は聞くことにした。
「はあ、で、向こうの世界って一体・・・?」
「世界の中心。向こうの世界で何かが起きるとこっちの世界で何かが起きる。逆に何も起きなければこっちの世界では何も起きない。こっちの世界で起きることはすべて、むこうの世界で起きたことが反映されただけ。経済も、政治も、戦争も、すべて、向こうの世界で起きたことが反映されたもの。世界をコントロールしてるのは偉い人でも力を持つものでもなんでもない、すべては向こうの世界が動かしているの。」
俺のその衝撃的な発言に思わず唾をのんだ
「それが・・・」
「|CodEoutWorld《第二の世界》、この世界から見捨てられた場所であり、この世界の中心。私たちが向こうの世界と呼んでいるもの。見捨てられたくせに世界を動かす中心。そんな複雑な場所よ。」
要するに、この世界で起きたことはすべて向こうの世界で管理されてるという感じか。
てゆうかさすがにそれはないな。ありえない。そんな世界で任務とか余計やりたくないわ。
そんなことを考え
「はは、おもしろい話をありがとう、少しは楽しめたよ」
俺はこう言った。普通に考えてみろ、いきなりこんなありえないこと言われて誰が信じる?
ああ、おもしろい作り話ですね、としか言いようがないだろ?
「あー!信じてないなー!」
「当たり前だろ!そんな非常識なことあるわけねえだろ」
と俺があきれ顔で言っていると
「話は終わったか?もうすぐ着く、降りる準備をしとけ。」
奥からあの男が帰ってきた。
「いや俺、行かないからね?」
「なぜ?」
リーが聞いてくる
「いやだってあんたらの言う虚影者とか向こうの世界がなんなのかはまあ分かった。けど普通に考えてそんなありえないこと信じられるか?俺はどう考えてもあんたらの妄想かなにかだとしか思えないけど。てゆうか、なんでそんあありあない事信じれんだ?」
「起こりえない事象というのは、日常の裏に潜んでいるただの事象だ。誰にも気づかれず、隠れている。その誰も知らない事象が表に出てくる。だからただの事象はありえない事象へとクラスチェンジする、表ではな。だが、俺たちは裏を生きている。だから俺たちにとって、表でありえないといわれてることはただの日常にすぎない。日常を信じる理由もなにもない。」
うむ、よくわからん。
そんな俺の表情を見て悟ったのか
「お前のために簡単に言ってやろう。要は見方だ。表から見ればありえないことも裏から見ればただの日常、あたりまえだ。」
「はあ・・・でもそれ根本的に解決してないんじゃ・・・そんなこと言っても信じろとか無理だろ」
「君、なんで今そこにいられてるのか分かってる?」
ミノリが突然話に割り込んできた。
でもなにいってんのかわかんない。今そこにいられる理由ってそもそも俺ここにいたくないんだけど。
「どうゆうことだよ?」
「じゃあ言い方を変えてやろう、お前は今なぜけがをしていない?車が事故ったのに無傷だったのか?」
そういわれて俺ははっとなりすぐさま自分の手で触り右腕を確かめる。
そういやそうだ、俺はパトカーが事故った時、確かに右腕が動かなくなっていたはずだ。それに体中も痛かったはず。
しかし今俺の体はは何ともない、傷一つついていない。治ってる・・・?
なんでだ?
「虚影者の能力の一つに【治癒】ってのがあるの。本当は使う予定なかったんだけど。君、怪我しちゃったからねー。もったいないけど使ってあげたの。感謝してよね」
なにやら虚影者の能力で俺を治療したらしいが・・・本当なのか・・・?
いやでもなんか右腕治ってるしなあ・・・
「まだ完全に信じることはできんだろう。俺たちの言っていることが本当かどうか、それを知りたいなら一緒に来い」
そういってリーが手を差し伸べてくる。
確かに今のでありえないことが起こりうるというのはわかった。本当にこいつらの言ってることが真実なのか少し知りたい気持ちもある。
だがだからといって向こうの世界という俺にとって未知の世界にいかされ、ましてそこで何かをやらされるのは少し気が引ける。
あまり人とかかわることのない自分にとって手を差し出されるとかそうゆう展開は少しうれしいが、ここは断っておこう。
こいつらは頭がいかれてるとおもってたが、さっきの話でもしかしてそうでもないのかもしれないと思ってきた。
きっと話せば通じるはずだ。そう、人間話し合えばなんでも解決できる。
そして俺は
「確かにあんたらの話しは本当なのかもしれないと少し思ってきた。それを確かめたいって気持ちも少しある。けど、それでも俺はそんな未知の世界で任務なんてやりたくはない、だから断る。」
少しの空白。
そして
「そうか、それなら仕方ない」
リーがため息をついて言った。
お!?これは解放してくれる!?やっぱ話あえばなんでもできるね!
とまあ今日二度目のそんなこと期待した俺がバカだったということにおれは次の言葉で気づかされる。
「おまえには死んでもらおう。」
リーの冷たい視線。そして
カチャッ
俺の頭にに銃口が向けられた。
「え?ちょ、ちょっと!なんで!?」
俺は戸惑う、ヤバい、殺される。
前言撤回やっぱ話し合ってもわかってくれない頭のいかれた奴だこいつは!!
「虚影者や向こうの世界について教えなければ殺さずにすんだのかもしれないが、お前は知らなくていいことを知ってしまった。そして俺たちはお前に顔を見られた。お前が俺たちのことを口外する可能性は0ではない。ならここで殺しておくしかないだろう」
リーは冷徹にそういう。
俺は言葉を失った。
今日あったことを振り返ってみよう。
まず、パトカーが事故って、銃で撃たれ、気が付いたらリムジンの中にいて、拘束されていて、リーとミノリという人から任務だのとよくわからないことをいわれ、もっとよくわからないくなり、ミノリがいろいろと教えてくれるも信じれず、そしてなぜか俺が無傷であることに気づき、
任務を断ったら殺される。とんでもない一日だ。これほど最悪な日は絶対にないだろう。というかこれほど最悪な一日を体験したやつは俺しかいないかもしれない。
そんなことを考えているとだんだんと怒りがわいてきた。
なんで俺は殺されなきゃならないんだ?間違いで人を殺したから?日ごろからあまり人とかかわらなかったから?子供のころセクハラしまくってたから?立ちしょんしたから?いや、どう考えたって俺にわるいことはないだろこれ。
あいつらの自分勝手な理由で俺は殺されるのだ。知ってはいけないことを知ったから、あいつらの顔を見たから。
そんなもの誰が知るか。あいつらの勝手な理由でおれがどうして死ななきゃならないんだよ。
そして俺の怒りはついに限界を迎えた。
こんな感覚は初めてだった。とにかく叫びたい、八つ当たりだけどとにかくぶち壊したい、とにかく自分の感情をぶちまけたい気分。
もちろんいろいろぶちまけたい気分はたまにあるがそうゆう感覚じゃない。もう何でもいいのだ。なんでもいい。とにかく何でもいい。
やっちゃだめだという抵抗が全くない。何をやってもいいからこいつを発散させたい。そんな気分。
そして俺はついに
「ふざけんな!!」
リーの胸倉に思いっきりつかみかかろうとする。
がその時だった。
ガタンッ!!
車内が急に揺れた。
「コウ!どうした!!」
リーが大声で叫んでいる。おそらく運転手に状況を確認してるのだろう。車が急ブレーキでもかけたのだろう。
だが直後リーは血相を変えて窓に駆け寄り外を見た。そしてミノリもまた血相を変え窓の外を見ている。
俺も何事かと思い二人の後ろから外を見てみる。
・・・
別に外に異常はない、いつどおり高いビルがならんでいる。と思ったその時。
グニャンッ
景色が歪んだ、いや違う、空間が歪んだ。ある一点に向かってねじられていくように。
何だと思った時にはもう遅かった。一瞬だった。
空間にポツンと穴が開いたのだ!
何を言ってるのかわからないと思うが俺にもわからない。
穴はきれいな円形をしていて紫いろをしている。いまにも何かを飲み込んでしまいそうなほどに強烈な何かを感じる。
「ゲートが・・・開いた?」
ミノリ小さくしゃべった。二人はありえないというような顔をして突如現れた穴に視線を向けている。
そして数秒たった時だった。
その穴は急に小さくなり、やがて消えていった。
残ったのは、穴ができた付近の建物の残骸だけだった。
それから俺はぽかんと口を開けていた。そりゃそうだ、いきなり目の前にあんなことが起きるとは
少ししてリーとミノリが俺を見てくる。こいつらも驚きを隠せないようだ。
そしてリーが俺に向かって
「お前は・・・一体なんなんだ?」
・・・
私は人間ですよたぶんはい。
こんな感じにこれから頑張っていきたいと思います!
よかったら評価やコメントをしてくださるととっても興奮します(意味深)。




