第一話【招待】
バリバリの初心者です。見ていただけると光栄です!
————――————歴史は歩むものではない。変えるものなのだ。————――————
————――————そこには、夜の暗い人気のない路上を音を立てながら歩く男の姿があった
これは・・・誰の言葉だっただろうか?
————――————男は立ち止った
・・・そんなことはどうでもいいな。
そして男は再び歩き出す、地面を蹴る音を立てながら
人類は歴史を作る・・・いや、変えてきた。
大半の人々はこのことを知らないで生きているのだろう。まあ、そっちのほうが気楽でいいとは思うが。
・・・・・・・
歴史を変えるといっても初めは小さなものだったらしい。
なにか綻びが起きたら修正する。
小さな穴が開いたパズルに小さなパズルピースをはめこむようなものだったと。
今では信じがたいことだがな。
・・・
すべてはこの世界で始まり、完結している。そしてもはや表の世界はそれを映す鏡にしかすぎなくなった。
世界を変えたいのならこの世界を変えるしかないのだ。
ブーブーブー
————――————すると男のスマートフォンからバイブレーションが響いた、電話だ
————――————男は一度止まり、端末を取り出し耳に当てる
『あーこちらミノリー、ターゲットを発見、現在逃走中の模様』
「そうか、わかった」
『放っといていいんですか?捕まえるなら今大チャンスだと思いますけど』
「ただ捕まえるだけでは意味がない。そのまま監視を続けろ」
『はーい。オールオーバー』
————―俺は再び歩き出した。そしてあの言葉を頭に浮かべた。
————――————歴史は歩むものではない。変えるものなのだ。————――————
————―おそらく、この言葉はこう言ったほうが正しいだろう。
————――————————――————歴史はもう、歩むことはできない。変えるしかないのだ。—————————————————————————————と
「だからこそ、今回の作戦を失敗させるわけにはいかない」
俺は端末を再びとりだし、メンバー全員に指示をだす。
「全メンバーに告ぐ、これより"C区奪取作戦"を決行する!!作戦内容は先日話した通りだ。各自ミスの内容に頼むぞ」
『へ、ついにこの時がきたか!』
メンバーの一人がそう言った。そうだ、やっと、今まで待ち望んだこの瞬間がきたのだ。こんな好機逃しはできない。
「いいか、今回の作戦は今までとレベルが違う。失敗すれば俺たちは終わる。」
なんでだろうか、端末越しでもメンバーの緊張が伝わってくる。
そうだ、ミスは許されない。
「絶対に成功させるぞ!!」
そう言い放ち、俺は端末を空へとかざした
「チェンジ」
電子音声がなにもない暗い空へ響く。
【ChangECodE:A-pI———rAnK———Ⅱ———】
ギュイィィィィィィィン
なにが起きているかよくわからない音がなり、
端末は拳銃へと変わった。
「さあ、遠慮はしないっ!」
2045年9月18日14時00
夏も終わりかけのこの昼。パトカーにある男が乗っていた。彼の名は蒼昨夜人を殺してしまい、殺人容疑で現行犯逮捕された罪人だ。
そう、罪人だよ・・・
ちなみに昨夜は頑張って逃げ回ったがやっぱ無理だ、警察はパナイ。まあ、一生で一回しかないだろう体験ができてよかったとは思ってる。
一生がいつまで続くかだけどな・・・
(死刑とかになる?やっぱ電気イスか?死ぬときはやっぱ一思いに殺ってほしいよなぁ・・・)
「・・・・・・・・・・・」
パトカーは都心を走っている。パトカーの窓から外をみると、町には人がたくさんいた。外はうるさいくらいだろう。
しかし、それに対して車内はとても静かであった。運転手はなにやらバックミラーを弄っている、
俺は手錠をかけられ後部座席に座らされていた。刑務所に行くまでの道のりがとても長く感じた。すこし時間がたつと運転手が話しかけてきた
「なあ、あんた・・・今何考えてんだ?」
は?
意外な質問だった
「別に・・・」
俺もなにかを考えていたわけじゃない・・・むしろこの状況でなにか考える奴はいるのだろうか
「私も下の身分だからね・・・そこまで事情を知ってるわけじゃない。だがあんた・・・故意に人を殺したんじゃないんだろ?」
そりゃまあ、半分事故的ではあるけどさぁ・・・
「まあ・・・そうですけど・・・やっぱ故意に殺っちゃう人もいるんですか?」
ちょっと気になったんで聞いてみたこの道ベテランそうだし
「ハハハハハ!!そりゃそこら中にうじゃうじゃいる!」
「・・・そうなん・・すか・・・」
ん?そこら中?ん?
「ああ、そんな奴らはどいつもこいつも、『自分はやっていない!降ろせ!!無実だ!』とかいって、しまいにはわーわー泣きわめき『母さん・・・』とか泣き言を言う奴もいる、現行犯逮捕されたのにな、どの面で喋ってんのか」
「ハハハ、た、大変ですね・・・」
俺も現行犯逮捕されてます。ハイ
「このご時世そんなやつばかりだ!だからあんたみたいな奴を見るとすぐ分かる本当に殺したかってな」
「そうなんすね・・・」
にしてもまだつかないのか・・・
「しかしとんだ災難だな、十六歳になってこれから人生が花色という時にこんなことになるとはな・・・」
「・・・!!」
ここで俺は気が付いた、いや、俺だから気づけたであろう!
(バックミラーで見られている・・・)
先ほど運転手がバックミラーを弄っていたのは俺がミラーに映るようにするためだったようだ。
(なにか探っているのかもしれないな、慎重に答えなければ)
「ん?どうした?」運転手が効聞いてきた
「いや・・・大丈夫だ、なんでもない。それで?なんだっけ?」
「十八歳でこんなことになるとはとんだ災難だったな」
「まあな」
「将来の夢なんてもんもあったろう?」
「ああ、夢は教師だった」
「そうか、てことは頭も良かったのか?」
「そんなことはないさ」
実際成績の準位は半分くらいだった。なんとも言えないところだろう。
勉強もやるきでないしな。
「・・・ご家族はどうなんだ?」
「両親はまだ生きてるさ・・・祖父母はあの事件でなくなったけどな・・・」
両親の話によると祖父母は———————————
ふと窓の外を見てみると雨が降り始めていた。
「おや?今日の天気は晴れだったはずなんだがな・・・通り雨か?」運転手が車のワイパーを作動させる
「そのうち止むだろう・・・あんたの家族は?」蒼が言う
「まだ健在だよ・・・」
俺はほっとした、もしこれで亡くなってしまっていたらなんと言えば良かったのか
「そうか・・・今は何をしてるんだ?」
「今は弟と自営業をしているよ、もうすぐ80だ」
「そりゃあすごい」
「はっはっは、昔から健康だけが取り柄だったからなぁ・・・おっとすまない、つい気分が乗ってしまってな」
「いや問題ないさ、わざわざ罪人に気を使ってくれてすまないな」
「なになに、罪人でもあんたは本当の罪人じゃないさ」
そう言ってくれて俺は少しだけほっとすることができた。殺人を犯したことで世界から切り離されると思っていたが案外そうでもないのかもな。
「ま、人を殺したがな」
「故意じゃないんだろう?」
「そうさ」
「あまり事をひきずるのはいけないぞ。精神が崩れていくからな。知ってるか?精神が崩れると記憶がおかしくなるらしい」
前に聞いたことあるような事だった
「例えば?」
「実際には起きてないのに起きたと思いんだり、本当は違うのにそうだと思っちまったりするらしい」
思い込みか・・・
「そうなのか・・・そうならないように気をつけるさ」
「ああ」
・・・・・
その後も、俺たちは自分たちのことについて語り合った。いつぶりだろうか、こんなに人と話せたのは。
刑務所に連れて行かれるはずなのにとても平和に感じられてしまった。恐らくそれは運転手が心の優しい人だからだろう。罪人にも普通の人と同じように接してくれる。自分もこんな人になりたかったものだ。
まあ、こんなGOODな時間は長く続かないのが相場ってもので
平和な時間は一瞬で悪夢となる。
「ところで、あんた————————」運転手が大丈夫と思ったのか後ろを向いてきた、しかしそれと同時に
ガシャン!!!
横にある建設途中のビルの鉄筋がパトカーの目の前に落ちてきた。
「おい!!!!!あんた前を見ろ!!!!!!!!」
「——————————ん、?どうした??」
運転手の人がなにかしゃべっていたがそんなもの聞いてる余裕はない。ダメだ!間に合わない!!
「何ッ!」
キイィィィィィィィィィ
と思ったがぎりぎりで運転手がハンドルを切った。
どうにかかろうじで直撃は免れたらしい・・・
が鉄筋がかすったことによって車体が大きく右にそれた、そしてその先には
(ガードレール!!!いやまずいぞ!この先は崖じゃないか!?)
これはもう終わりだあああああ!!!!
「おい!!伏せろ!!」
俺は運転手のその叫びでわれに返りとっさに体を丸めた
車は減速することもできずガードレールへと直撃した
ガァァァァァン!!!!!!!
衝突音が響く。そして車体はそのまま、 下へと落ちていった。
蒼の意識はそこで消えた。
——————————————————————————————————————————————
ザアァァァァァァァァァ
「・・・!!!!うぇふッッッ!!!!オフッッッ!!!」
雨の音で目が覚めた、気が付かぬ間に土砂降りになっていたようだ。
とりあえず現状確認。車はさかさまになったのだろうか、俺たちは10mほど下まで落ちたようだ。
そして肝心の俺は・・・運よくいい感じな車内の隙間にいた。
「とに・・・かく、ここからて 出な・・・いと、!!・・・ッ!!」
体を動かそうとするが動かない。体中が痛い。落下したときにうったのだろう
どうやら右腕は動かないらしい。
幸い他の部位は痛いが動く、あれだけの事があってよく動くものだ。
そしてどうにか這って車の窓から外に出ることできた
外に出て周りを見渡してみる、やはり車ほ逆さまになっているようだ。
そして車から少し離れたところに
「大丈夫ですかッ!?」パトカーを運転していた運転手がいた
かろうじで歩くことは出来るので急いで歩み寄る
「・・・クソッ・・・」
息はしていなかった。
「あんたはいいやつだったよ・・・」
とその時
「動くな」
俺の背後で男の声がした
とっさに後ろを振り向く
「だ、誰だ!?」
「おまえが蒼だな」男は言う。そして持っていた端末を、操作した
「コマンダーより各員へ、ターゲット確保。すこし手間どっったが今後の作戦は当初の予定通りで行く。以上」
なんだなんだなんだ!?まったく訳が分からない。俺がターゲット?こいつは何者だ!?
「おいあんた、なんなんだよ!!俺がターゲットとか・・・」
男は冷徹な目で俺を見てくる、
こいつはあれだ、にらめっことか絶対強いタイプの奴だ
「チェンジ」
男が何かを言った瞬間
【ChangECodE:S—sHOcK—】
電子音声が鳴り響いた
「なっ!!!」
蒼は目を見張った
さっきまで携帯端末だったものが銃に変形したのだ!!
男は笑みを浮かべた
「お前をCodE:outWorldに招待しよう」
バァンッッ!!
俺の意識はそこで途絶えた。




